デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ドレッサーのあるサイドボード

2018-7-1

Rさまのリフォーム工事が順調に進んでおります。
ガス式の床暖房をされるとこのとで、工事は全てお客様ご依頼の西部ガスリビングメイト西日本住設さんがされています。
お住まいながらの工事ですが、手際良く段取りされていて気持ちの良い現場です。

以前は壁で仕切られていたリビングダイニングにドレッサーを置かれていて3人のお嬢様が時間をずらして使われていました。

同じアングルですが、間仕切り壁が撤去されて解放感のある空間になりました。7m以上の間口にサイドボードが取り付く予定です。

当初からのご要望でした「この部分にLDKに必要な収納を」ということで打合せをさせて頂きました。
キッチン背面に食器類、腰窓の間にドレッサー、リビング側に鞄などのざっくりとした収納という大枠から具体化させていきます。

一番悩んだところがドレッサーの部分です。
閉めているときは存在感のない状態に、使用中はメイクをし易いミラーや照明、使う物に合った収納場所をということでご提案をさせて頂きました。

上は天板の裏にミラーを組込み、開けたらドレッサーに閉めたら何もない状態です。
下は壁にミラーを組込んだ棚を取付け、開けたら2面鏡に閉めたらインテリアパネルのようなアクセントになるイメージです。
ご家族会議の結果、上の方法で検討させて頂くことになりました。

今度は照明の検討です。
壁付けのブラケット照明をドレッサー使用時に点灯して頂くか、ドレッサーの鏡の裏にテープライトを仕込むかで使用感を検討して頂きました。

これは後者の試作品。よく女優ライトなどと言われますが、光源が目に入ると眩しい割に肝心のミラーが対比で暗く感じてしまいます。
後ろや上からの照明が別にあれば顔に影が出来ずに良いかもしれませんがあまり現実的ではありませんでした。
ショールームのように現物がないだけに、図面上で検討して頂くことは難しいかと思います。
こうして試作品を作ることができるのも独立して良かったと思うことの一つです^^


さあ、着々と家具の製作が進んでおります。
サペリのストライプ柄がますます奥行きを感じてシャープに見えそうです。

これは使用しているサペリの突板ですが、独特の照り感で雰囲気があります。


ドレッサー部分も形になってきました。


引出しの側板に使う材料の加工も終えました。
ビスを使わないジョイント方法は手間がかかりますが、引出しを開けたときの気持ちが違います。
大量生産では入らない「造り手の思い」が仕上がりに繋がればと思います。

現場の進行とお届けが楽しみです。
R様、現場の皆さま、引き続きよろしくお願いします!

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