デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ムーミン型ダイニングテーブル

2015-12-30

今年最後のお届けとなりましたN様のダイニングテーブル。
お声を掛けて頂いたのは2ヶ月前でしたが、デザイン製作までにずいぶん時間がかかりました。
本当に価値のあるアンティーク家具に囲まれた空間に、今の技術で製作可能なテーブルがどうすれば溶け込むのか・・・。
当時ヨーロッパの職人が手仕事で造り上げた精巧な装飾やデザイン・そしてその歴史に釣り合うはずがなく、アンティークに寄せようとするとその浅さがかえって逆効果に思えました。

N様と3人でダンボールの型紙を実際に配置して形状を決め、素材とディテールはこちらで検討させて頂くことになりました。
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天板の形状は、ムーミンのようなバーバパパのようなほっこりした形。
素材はウォールナットの無垢を剥ぎ合わせています。
N様とのお話しでシンプル イズ ベスト!素材が引立つデザインで製作させて頂きました。

そしてお取付させて頂きました。
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一方は壁に固定し、脚は一つ。
N様が手前の凹んだ席に座り、ご主人様が向かいの席に、そしてゲストが来られても円弧の部分が広く取れるので5名は座って頂くことができます。
以前は長方形のコンパクトなテーブルでしたが、場所は取る割りにゆったり座り辛い形でした。

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アンティークチェアに囲まれて少々緊張しているようですが、なんとか溶け込むことができたように思います。
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壁側には、普段は分かりにくいですが調味料を隠すための引出しがついています。
三度の食事に必ず必要なご主人様の調味料専用の引出しです。

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こちらも分かりにくいですが、N様の席の壁側にはボックスティッシュを忍ばせています。
テーブルの上に何も置きたくないというN様のご要望で工夫させて頂きました。

搬入後、設置してアンティークチェアをセッティングするまではドキドキしていましたが、居心地良さそうなテーブルの姿を見てほっとしました。
昨年末もそうでしたが、今年も年内最後のお仕事はN様でした。
経歴や作品のテイストに関わらずチャレンジさせて頂けるN様のお人柄に心から感謝しつつ、来年からのステップアップにつなげていきたいと思います。

今年も想い入れのあるお客様ばかりでした。
至らないところもあったと思いますが、本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします!


デザインコンパス 高瀬圭介・まみこ



フリースペースに書斎を

2015-12-29

こちらもご紹介が遅くなりました先月納品させて頂きましたO様の書斎スペースです。
階段を上がって吹き抜けと廊下の開放感のあるフリースペースに、デスクワークとお子様のお勉強机を兼ねたコーナーをご要望頂きました。

既存の細い窓がある部分はオープン棚に、両サイドを収納にしたプランで作成させて頂くことになりました。

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吊戸棚に干渉する天井のダウンライトは手前に移設して、コンセントやデスクライトなどの電気配線も同時にさせて頂きました。
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窓枠にあたる部分もぴったり納まりました。

 

 

 

 

 



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奥行き65cmもあるデスクでしたが、開放的な雰囲気は変わらずむしろ広く感じるようになりました。
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座った状態で、プリンターを引出して使えるスライドカウンターに。
デスク下には配線が全く見えないカバーも付いています。




お仕事の合間をぬってメールでのやりとりをしながらでの打ち合わせでしたが、Oさんのお仕事ぶりやご夫婦の思いやりのあるライフスタイルを垣間見ることができました。
Oさんのセンスできっと納品時以上に素敵な空間になっているかと思います。
またお伺いできる日を楽しみにしています!

スヌーピーチェアー ♪SNOOPY CHAIR♪

2015-12-29

今年も残すところあと3日。
おかげさまでたくさんのお客様と出会い、想いを形にさせて頂くことができました。
年末ご紹介できませんでした作品をご紹介させて頂きます。

K様からご要望を頂いたのは、リビングのローボードと椅子でした。
椅子といっても座るのは人ではなくスヌーピー君。
Kさんが20歳のときにお母様からプレゼントされたそうで、幼い子供以上の大きさがあります。いつもソファーに座って背中だけが見えていたので、専用の特等席をというこでお声掛け頂きました。

初めてのことでしたが、ちょっと失礼して採寸。
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「結構肩幅ありますね~」なんてお話ししながら楽しい時間でした。

デザインや形はおまかせということで、とても悩みました。
職人高瀬の発想で、スヌーピーらしい形に。
最近デザインコンパスで流行りの模型を作ってみました。
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娘のシルバニアファミリーのうさちゃんを座らせてイメージはばっちりです。

途中苦労はしましたが、最終的にこんな形に出来上がりました。
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そしてこれはサプライズですが、お尻にしっぽを・・・。
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そしていよいよ座って頂きました^^
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思わず歓声!スヌーピー君、嬉しそうに笑ってくれました^^
お掃除のときに動かせるようにキャスターもついてます。
我が家のスヌーピーが嫉妬しそうなくらい愛着がわきました。
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サブ的なご紹介になってしまいましたが、リビングのローボードもお部屋に馴染んでます^^
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ベンチにもなる引出しと上に開くフラップ扉。
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CDが入る仕切り付の引出しも。
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帰りにはスヌーピー君にご挨拶して失礼しました^^

時計技能士さんのための空間

2015-12-13

3月に天神新天町にある時計・宝石の専門店ハナブサ様からお問合せを頂きました。
当初、ご相談頂いたときは  ・什器の取替・レイアウトの変更・大掛かりなリフォーム・・・どんな形でリニューアルすれば働きやすく訪れやすいお店になるかというご相談からでした。

時計の修理はもちろん、クリーニングをされているお店は日本でもめずらしく、海外からの依頼もあるそうです。
そんな緻密で専門的な作業をされている時計技能士さんのブースをまず作業しやすくすることと、もう一つブースを増やすことが第一希望でした。

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左手中央の白いタイルとガラスに囲まれたスペースが技能士さんのブースですが、広告が貼られ、せっかくの技術が公開されず少し暗い印象でした。
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顕微鏡、測定器、細かな工具、ドライヤー、洗浄機、特殊で小さな道具がたくさん所狭しと置かれていました。う~ん、難易度が高そうです^^;

まずは技能士さんの仕事内容を理解すること、その次にスタッフさんとお客様の動線、それから必要な場所に必要な量の収納の確保が大事なテーマでした。
何度かヒアリングとお打合せを重ねた後に、住宅でも作ったことがない模型を作ってみました。お恥ずかしい仕上がりでしたが、図面では分かりづらい技能士さんのブース、受付カウンターや壁面収納のイメージはつかんで頂けたような気がします。
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店舗は住宅と違い、打合せをする担当者の方だけ把握していて働くスタッフさんは全く内容を知らない・・・ということはよくあることです。4人いらっしゃる技能士さんのスペースなので、皆さんに興味を持って頂きたくて下手くそながら模型にして数週間、置いて頂いていました。

そしてようやく着工。
朝の5時スタート!職人さんたち、よく来てくれました(涙)
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昭和20年代から何度か店舗が入れ替わっているそうで、壊してみないと全く分からない壁面の工事。今までデッドスペースで使えていなかったスペースを収納にする計画です。
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無事、何もありませんでした。これだけで一安心。
朝8時半までに全て搬出して搬入。急ぎます!
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通常3日工事を1日で終わらせるために、現場作業を減らして全て家具で造りこんできてもらいました。その分、搬入も大変でした。
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壁で殆ど使われていなかったデッドスペースに、これだけの収納が設けられました。
お客様からの預り品、技能士さんの工具、全て何をどこに収納するか、細かく打合せをさせて頂きました。

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壁面収納、受付カウンター、技能士さんのブース2台、無事に納まりました。
技能士さんが作業をされている様子が通路からも見えるので、安心と信頼、期待感まで生まれそうです^^

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こちらは内側から見たブースです。全て技能士さんの作業がしやすい高さと奥行きをヒアリングして形になっています。 手元を照らすスタンドライトは山田照明さんのもので、通常勉強に必要な照度の2倍近い明るさがあり、影ができにくいというとても優れたライトです。
採用前に、メーカーさんからお借りして実際に確認して頂きました。

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壁面上部のオープン棚は、これから広告パネルを差込むことで、すっきりと見えなくなる予定です。普通に広告パネルとして壁になるよりも、使わないものの収納スペースとして活用して頂けるかと思います。

奇抜なデザインでもなく、1階フロアの3分の1も変えていませんが、昔からのお客様にも抵抗無くお店に来ていただけて更に気持ちの良い空間になったかと思います。

近頃はどうしても住宅のお客様をお待たせしてしまうため期限がタイトな店舗内装はお断りしておりましたが、一級時計技能士であり店主のEさんご夫婦の熱意に押され、自分たちにできることをさせて頂きました。至らない点も多々あったかと思いますが、ハナブサ様のご協力と職人さんたちに助けられ、無事に工事を終えました。本当にありがとうございました。

工事中もひっきりなしに時計の修理を希望されるお客様が来られていましたが、これからますますのご繁盛を心からお祈りしております!

木目がアクセント。アッシュのチェスト

2015-12-10

昨年末にカップボードを製作させて頂いたK様。
その後にダイニングのチェストを今度は造りつけずに置く形で・・・とご相談を頂いておりました。

既に置かれいた既製品のチェストは色が暗く、壁に大きなコンセント類があるためぴったりと壁に付かず埃溜りになることもお悩みの一つでした。
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プリンター、モデム、書類が入る容量と、コンセント類が隠れて壁にピッタリ付くことを念頭にプランをさせて頂き、こんな形でできあがりました。
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以前の暗いチェストと雰囲気を変えるため、明るいホワイトアッシュを使用しました。
板目と柾目を交互に使ってアクセントにしています。

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ネックになっていた大きなコンセント類は、収納右半分の奥行きを浅くして表に出ないようにしました。

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おかげで壁にピッタリ納まりました。

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左側はプリンターとモデムの高さに合せ、その上は引出しにしています。
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右側は奥行きの浅い収納ですが、A4ファイルが入る奥行きと高さは確保しています。
将来的に2人の息子さんの学校道具などに利用されても良いかと思います。

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ご愛用のウォールナットのダイニングテーブルに合せて、脚と引き手をウォールナットでアクセントにさせて頂きました。

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突き板は化粧板に比べて色や柄でアレンジしにくいところはありますが、天然木ならではの木目と素材感は人工のものにはない存在感と温もりがあります。
シンプルモダンな額、和テイストのガラスの一輪挿し、北欧テイストのカラーフェルト・・・何を置いても馴染みやすいほっこりと愛着のあるチェストになったような気がします。

K様、カップボード共々末永くよろしくお願いします^^

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