デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ミニマルデザインのリビングボード

2017-10-22

引続き、I様のリビングボードをご紹介します。
間口4.5m以上の壁面に宙に浮かせる予定です。

コンクリートの壁なので、少し下駄をはかせて強度を保たせます。

あまり奥行きを出し過ぎると浮遊感が出ないので、強度が保てるところまで奥行きを控えています。


本体を取り付けていきます。


両サイドにはマルチメディアコンセントが。
家具の中に移設もできましたが、I様のご要望で移設をせずに中からも外からも使用できるようにしました。


テレビボードを兼ねているので、中央には置き型テレビが設置されます。
両サイドから中央に配線ができるように、方立ての壁側を開口して配線経路を確保しています。


天板を乗せました。
間口が広いのでどうしても一カ所に接手が入りますが、テレビを置くと分からない範囲です。


ランダムな縦の木目の効果で奥行きを感じます。


完成しました。
テレビボードにしては少し高い設定ですが、リビングボードを兼ねているので壁とのバランスの良い高さにさせて頂きました。
宙に浮かせていなければミニマルとは真逆の重厚感を感じるデザインになったかもしれません。
家具が取り付く前よりも奥行きが出て、お部屋がずいぶん広く見えました。

5月からI様ご夫婦に積極的に参加して頂いて、また使い勝手や将来的なことなど真剣に考えて頂いて、
プランニングと施工、共にとてもやり甲斐のあるお仕事でした。
家具共々、末永くお付き合い頂きけると嬉しく思います。
I様、本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします!

ミニマルデザインのカップボード

2017-10-22

5月にお問合せを頂いて、何度かやりとりをさせて頂いたI様。
先日無事にキッチンとリビングの家具をお取付けさせて頂きました。

お問合せ頂いた時からI様のコンセプトがはっきりされていたので、とてもスムーズでした。
キッチンのご要望は、家電を全て隠してミニマルなデザインに。
リビングのご要望は、間口いっぱいのローボードを宙に浮かせる形で。
I様が作成された図を参考に、いざプランニングです。


最初のご提案です。キッチンは家電の隠し方に悩みました。
キッチンと背面壁との距離がかなり限られているので、一番奥行きのあるレンジに合わせるとずいぶん狭くなります。
家電使用中、扉を開けっ放しでも調理の邪魔にならない方法を考えないといけません。


何度かやりとりをさせて頂いて固まったプランです。
家電を隠す扉は限りなくシンプルな開き扉に。左が壁なので開けっ放しでも動線の邪魔をしません。
このプランであとは内覧会の時に採寸して製作の予定でした。


寸法は分かっていたものの現地で確認するとやはり狭いことと、冷蔵庫右側の壁よりも吊戸棚が出てしまうことから
奥行きのあるレンジだけ隠さないことで奥行きを5cm縮めることになりました。
この5cm、I様の決断が功を奏しました^^


いよいよ取付です。左側に梁、冷蔵庫スペースが奥まっています。


家電の位置にコンセントを増設していきます。


本体が取り付きました。
床と壁、天井は必ずしも真っ直ぐではないので、この後に調整していきます。


できるだけ太いコーキングを打たなくていいように美しい納まりに。

見えないところですが、一手間掛けています^^;


冷蔵庫スペースの奥まっている壁が分からないような一体感。かなりの収納量です。


美しく納まりました。冷蔵庫右側の壁とも凹凸なくフラットに一体化しました。


炊飯ジャーを隠す扉は開けっ放しにしてもガスコンロの引出しが当たりません。


キャスター付きのゴミ箱収納スペース。あとで入れて頂きましたが、1cmの余裕もないジャストサイズでした^^


通常なら圧迫感のあるサイズですが、LDK全体が広く見えるほどスッキリ納まりました。
機能はシンプルに、デザインはミニマルに。
I様のライフスタイルに寄り添える家具であって欲しいなあと思います^^

和風モダンな寝室とカップボード

2017-10-11

引き続き、Iさまのお部屋をご紹介します。
ご相談頂いた当初から、寝室はベッドを置かずに収納を兼ねた畳式をご希望でした。
造作も出来なくはありませんでしたが、コストと納期を考えてメーカー品で対応させて頂きました。


寝室にするお部屋は間口2.1mと2人分のベッドを置くにはかなり窮屈なスペースです。
畳が丘という商品を組み合わせて設置していきます。

その前に、雰囲気を変えるために2面の壁紙を貼り換えました。

畳の色に合わせてパープルグレーの壁紙を窓側に、梁下はモダンな花柄の壁紙です。
光があたるとシルバー、あたらないとシャンパンゴールドに見えます。
こちらも単色と柄の組合せサンプルをたくさん作って選んで頂きました。


本体を設置していきます。既製品の組立てはなかなか慣れませんが・・・


完成しました。
布団を敷いていないとモダンな小上がりの畳スペースとして、お茶を楽しめそうな雰囲気です。

 
畳の下は手前が引出し、中央と奥は畳を外してフタを開ける仕組みになっています。
確かにベッドを2つ置くよりも、収納も設けられて端まで隙間なく有効活用できます。
設計当初からのIさまの案、さすがです^^

そして最後にカップボードをご紹介します。
最初はリビングと同じように少し雰囲気のある家具のようなカップボードをご提案しておりましたが、
I様のご要望でキッチンと同じ扉で清潔感のあるデザインで製作をさせて頂くことになりました。

リビングから見渡せる解放感のあるキッチンスペースです。
壁にタイルを貼るのでコンセントはカウンターに組み込みます。


スッキリとしたデザインで出来上がりました。


手前は無印良品のゴミ箱に合わせたサイズの引出し。


壁側は扉で隠した炊飯ジャー収納。
炊飯時だけ引出して使用して頂きます。最近は保温をされる方が少なくなってきた気がします。
壁側なので、扉を開けていても動線を遮ることはありません。


照明を入れるとタイルの陰影が出てきれいです。
盛り付けやレシピを見るときなどちょっとした作業にも点灯して頂けたらと思います。


リビングからのアングルで。
キッチンと同材なので最初から設置されていた既製品のようですが、中身はしっかりIさま仕様です^^
ガラス扉にすることで抜きが出て、より清潔感と解放感を感じられます。

他にクローゼットや洗濯機上収納なども製作させて頂きました。
設計時からご相談を頂けていたので、Iさまの住まい方やご希望をたくさん伺うことができました。
おかげさまでお仕事、本当に楽しくさせて頂けました。ありがとうございます。

Iさま、新生活たくさん楽しまれてくださいね。
これからもよろしくお願いします!

 

スタイルのあるインテリアが出来上がりました。

2017-10-11

以前ご紹介しましたI様のお部屋が無事に完成しました。
リビングからご紹介させて頂きます。


何もない壁。養生中です。


壁掛けテレビとテレビボードが付く面です。
リビング入り口扉の高さと右壁面の梁の高さが違うのが悩ましいところですが・・・


これを使って解消していきます。オーク材を着色したモールディングです。


梁の下端と入口ドアの上端で高さを合わせて繋がって見えるようにしました。
腰壁をつけることで、何もない壁に少しずつ表情が出てきました。


ブルーグレイの壁紙を貼るとずいぶん雰囲気が変わりました。
テレビ面のモールディングはこのクロスをバランス良く見切るために施しています。


現場に札束が~!! 
いえ実はこれ、タイルです。これから500枚以上のタイルを二人で貼っていきます。


その横でスタンバイしている御三方。
どんな効果を見せてくれるか楽しみです^^

その後の写真をまた撮り忘れ・・・、約一週間後に完成しました。

色は違いますが、スケッチに近い雰囲気に仕上がりました。


テレビボードはクラシカルになり過ぎず、程良い存在感と飽きのこないデザインを意識して、装飾一つ一つを選びました。


一番右側はDVDプレーヤーのリモコンが利くようにガラスを取り入れていますが、デザインを壊さないように
2枚の扉に見せかけた1枚扉の引出しになっています。プレーヤーが乗る中の棚板は高さ調整ができます。


格子扉は一枚、一枚無垢材を削って角度をつけ、扉枠に差し込んで丁寧に製作しています。
この格子があることで、少しだけリゾート感が出せているでしょうか。
テレビ配線の経路もクロスを貼る前に施しています。


アクセントになる額縁も品良く飾られました。
個人的にも大好きなウィリアムモリスの植物柄の壁紙です。
3つ目の柄をどれにするか悩みましたが、お互い喧嘩せず良いバランスになりました。


細かいところですが、額の見付けをシャープにすることで、自然と絵に目がいきやすくしています。
素朴だけど繊細、可愛らしさと上品さ相反する要素を感じるのはこんな小さなこだわりからかもしれません。


モールディングの調色もずいぶん悩みました。
もう少し腰パネルの色に寄せて白っぽくするとエレガントになったかもしれません。
ご主人のコテコテにすると疲れるので程良く・・・という言葉を思い出しながら、慎重に色を入れていきました。


清々しくて気持ちの良い空気感に、思い切り深呼吸したくなります^^


ダイニングのペンダントライト越しに見えるリビング。
当初から選ばれていたペンダントライトがお部屋の雰囲気にぴったりでした。
照明とブラインドも合わせてお部屋全体をコーディネートさせて頂くことができました。

お会いして最初のキーワードは「ハワイのような」でしたが、テイストにはまらないI様らしい心地よい空間になったような気がします。
次は寝室とカップボードもご紹介させて頂きます。

 

天井いっぱいの隠せるカップボード

2017-10-5

引き続き、A様のカップボードをご紹介します。
ご希望は引き戸で家電も全て隠せるようにとのことでした。

引戸に家電を含めてしまうとレンジなど加熱中に食器の出入れが不便だったりデメリットが多いので、
引戸ではない隠し方をいろいろと考えてみましたが・・・。
右手だけで楽に開閉できることと、負担なく出入れできる高さなど、A様の条件を満たすものはやはり引戸しかありませんでした。

レンジやトースターの設置位置は一般的な高さよりずいぶん低いですが、頻度を考えるとA様にとって負担が少ない設定です。
こちらも何度かお打合せさせて頂いた中で、最終的に図のような形で製作させて頂きました。

引違いの扉は、開き扉に比べて2枚の扉が重なるので家具の奥行きが必要です。
レンジの奥行きから必要な家具の奥行きをおっていくと、設置予定の壁より家具が出てしまいます。
テレビボードでもクロスを施工するので、壁を付け足して補修することにしました。

本体を設置していきます。
天井まで隙間の無い収納です。

途中、撮影しそびれまして・・・完成しました。

右半分は食器収納。

左半分は家電と食器収納です。

ふかした壁も元々あった壁のように、家具との取り合いも上手くいきました。

左から右へ開けるときも、右手で楽に開けられる引手を採用させて頂きました。
閉まるときはゆっくりソフトに閉まります。

リビングから見ると壁のようです。
天井までの大容量収納。でも圧迫感なく納まりました。

テレビボードと合わせて二日間の施工でしたが、大変お世話になりました。
A様の新生活のスタートに少しだけお役に立てて嬉しく思います。
お声掛け頂いて本当にありがとうございました。

A様、これからもお付き合いよろしくお願いします!

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