デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

グレイッシュな壁面収納

2018-2-22

ちょうど一年前、T様から「こんな感じのものは造れますか?」とお問い合わせ頂いたのがきっかけでした。
とても素敵なモデルルームの写真を基に、ざっくりとした壁面収納のプランをさせて頂きました。
数か月後、実際にモデルルームを見学させて頂いてからT様と初めてお会いしました。
忠実に再現するには課題が多いなぁと考えていたところ、お話していくうちにT様らしさを少しずつお伺いすることができました。


これは最初に作成したプランです。
大きな引戸がテレビの前をスライドするところはモデルルームと同じですが、色柄や内部収納の詳細など、T様だけのプランです。
それから何度かやりとりをさせて頂いて、グレーベースでプランを進めていくことになりました。


当初、左上のように中央にテレビを設置して、梁下からグレーの家具を設置するプランでした。
その後T様より、梁もグレーにしては?ピアノを置くのでテレビの中心を右側に寄せては?
と名案を二つも頂いて、その他のプランをご提案させて頂きました。
確かに梁までグレーにすることで、梁の圧迫感が解消されて、より壁化することができます。


大枠のプランが固まりつつあるところで、素材のご提案をさせて頂きました。
壁面収納の扉の素材と、現地で造作する梁部分の壁紙、それからテレビ背面にアクセントで用いるタイルです。
扉と梁の色を合わせることを第一優先に、左の組合せで進めることになりました。


エコカラットの凹凸を間接照明で上下に照らし、視線をテレビ面に集めることで、梁の存在を無くすことができます。


T様らしい素敵な雰囲気に仕上がりますように・・・。

ただいま心を込めて製作中です^^

コントラストが映えるテレビボード

2018-2-17

たまたま早く到着したお打合せの席で、羽生選手の歴史的瞬間に立ち会えました。
その後のお打合せは感動と興奮を抑えるのに必死でしたが、本当に心が震えました。
Rさん、ありがとうございました!

興奮冷めやらぬまま只今製作中の家具をご紹介させて頂きます。
お問い合わせを頂いた時から、はっきりとしたご希望があられたSさま。
イメージされている写真を添付して頂きました。
サイズだけ考えるとイメージ通りの設置は難しそうでしたが出来る限りニュアンスを組み込ませて頂きました。

テレビボードを宙に浮かせることと、白と木目のコントラストを活かしたデザインにすることが第一優先でした。
その後、扉の開閉方法やサイズ的なことなど詳細をお打合せさせて頂いて、下記以外にも数パターンの組合せからご検討頂きました。

平面では想像しづらい色の組合せです。
右側の空きが新鮮でとても意味があるように思います。
一番上のパターンで製作させて頂くことになりました。


これは無塗装の状態のチェリーの下台です。
入荷した突板が通常より明るい木目でしたので、心配になってSさまに着色の選択肢もご案内しました。


左が着色オイル塗装、右がクリアオイル塗装です。
左の状態になるには2、3年かかりますが、着色することで木の持ち味である濃淡が少し失われます。
経年変化を楽しみたいからということでクリア塗装でゴーサインを頂きました。
Sさん、ありがとうございます。

来月のお届けまであと少し、丁寧に仕上げていきたいと思います。

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