デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

キッチンマジック!

2023-4-1

4月になりましたね。
春の陽気と解放感。満開の桜と瑞々しい植物に生命力を感じます。
エネルギーをいっぱい充電して新年度スタートしたいと思います^^

昨年カップボードを作成させて頂いたK様。
当初からキッチン横のスペースをもっと有効利用したいということでご相談頂いておりました(左)
  
家電置きで場所を取られて調理スペースが不足していました(左)
カップボードが出来て家電を移動出来てから(右)、再検討しましょうということで、時間をかけて何度かお打合せさせて頂きました。

改善点はまずはこの隙間。

まな板や盛付皿を置いて広く調理するには水やゴミも落ちてストレスになりそうです。


吊戸棚の影になって暗い事と、外に出していたゴミ箱やまな板の置き場も欲しいところです。


製作期間を頂いて施工当日。
まずは人工大理石横の埋め木を外して、この後一体化させたいと思います。


上部には照明用の配線と、レシピをスッと挟めるペーパーレールを仕込みます。


このペーパーレールと間接照明。
どうにか美しく納められないかと、職人高瀬が側面も形状に合わせて製作しました。


タイルも施工してこんな風にスマートにメモが挟めます。


引出しも全て、収納されるアイテムに合わせて高さ設定をしています。
右奥下はゴミ箱、左は根菜、調理器具等、K様仕様の充実収納です。


まな板の置き場所は当初からの課題でしたが、ロック式のスライドカウンターを設けました。
全開するとロックがかかるので作業台にもなります。
見せたくないけどかさばるまな板。これならサッと出し入れできそうです。


そして天板のジョイントは、こんなに美しく仕上がりました。
元々ある人工大理石の天板との隙間を樹脂で埋めて、削り合せしました。
何度も触りたくなるような手触りです。


以前はカウンターが無く、表に物が出ている状態でしたが・・・


キッチンとカップボード、どちらもカウンターが奥までスーッと伸びて随分広くなりました。
お料理上手なK様にとって作業台が少ないことが一番のお悩みでしたが、下ごしらえ→調理→盛付けに充分なスペースを確保出来ました。
時間をかけてお付き合い頂きましたが、その分K様の使い易さとお気に入りがつまった特別なキッチンになりました。

K様、昨年から充実したお時間を頂きありがとうございました。
よりワクワク楽しいお料理タイムになりますように^^

子ども部屋の間仕切り収納

2023-3-28

WBCの感動が冷めやらず、満開の桜が栄光を讃えているようですね。
 
感動を与えられる仕事をしたいと思わせてくれる日々でした。

さて、先日設置致しましたK様の家具をご紹介させて頂きます。
お子様の小学校入学に合わせて、子ども部屋の間仕切りを兼ねた収納をご希望でした。

上は最初にご提案させて頂いたプランです。
シンプルに、両面から奥行き30cmの書棚と周辺に壁を造作する案です。
周辺の壁も、背板の色に合わせたデザインクロスにするとワクワクお気に入りの空間になりそうです。

K様より、一部奥行きが深い収納が欲しいということで、下のプランをご提案させて頂きました。
奥行き60cmは深すぎるので、少し控えた背中を反対側からのホワイトボードにする案です。
奥行きが深い部分だけお子様がお好きな色をアクセントに、周辺の壁もそれぞれリンクしたストライプ柄を選んで頂きました。


2階に搬入できる状態に分割したものを設置していきます。


少し変形ですが・・・


家具をつないだと思わせないような造り方をしています。


家具に合わせて壁を造作していきます。


完成しました。爽やかなブルーグリーンの長男さんのお部屋です。


こちらは淡いピンクの妹さんのお部屋です。


奥行きの深い棚は、ランドセルや習字道具、絵具、部活道具など、大きくなられてからもずっと使えるスペースです。
手前のホワイトボードも時間割や忘れちゃいけない〇〇など、メモ書きやお絵描きにも使って頂けそうです。

シンプルな書棚ですが、ちょっと特別なお気に入りが加わるだけでずっといたくなるお部屋になります。
お子様のご成長と共にずっと愛される家具になると嬉しく思います。
K様、この度はご依頼頂きありがとうございました。

グレイッシュなお仏壇 & お揃いの拡張テーブル

2023-3-11

昨年末にお世話になりましたK様。
テレビボードを含むリビング空間が出来上がった直後に宿題を頂いておりました。

製作させて頂いたテレビボードに合うお仏壇 と、来客時のテーブルを考えて欲しいというご依頼でした。
製作に至るまで少し遠回りになりましたが、K様だけのオリジナルな家具をお届けすることが出来ました。

最初のご提案は、何か特別なものを造らなくては・・・と波紋状の扉や難しい仕掛け扉など、天然木にてご提案をさせて頂きました。
でもK様がご用意されているモダンなガラスの仏具や真鍮のお鈴(おりん)を見せて頂いて、方向性が決まりました。

フォルムはテレビボードと同じライトグレー、内部はワントーン深いグレー、そして背面には布地のような素材を使用する方向です。
お仏壇の扉も今まで閉めたことがほとんど無いということでした。
それならば、常にご対面できる状態で、空間にもご家族にも溶け込むデザインにしましょう!
とうことで、K様の特注お仏壇の製作です。


こちらは背中の姿。背面まで布地のような化粧板で仕上げています。


そして正面はこんな佇まいになりました。
グレイッシュでモダンなお仏壇。木目よりも仏具やご本尊様がより引き立って見える気がします。


お線香などの収納と、元々製作させて頂いていたお供えの一時置きカウンター。
どちらも重宝して頂けそうです。


テレビボードの設計当初は、テレビの横にお仏壇かぁ、困ったなぁというのが正直な感想でした。
お仏壇をインテリアに馴染ませるというのが、どうやっても難しいように思えたのですが、とても勉強になりました。
お仏壇は人目に付かない和室の隅にあるようなイメージでしたが、こちらの方が断然ご家族と一緒に居られてご先祖様も喜ばれていると思います。
背面の格子やタイルに差し込まれた変形のカウンターも、お仏壇を置いたことでまた活きたデザインになりました。

そして、もう一つのご要望でしたテーブルも同じ素材で製作させて頂きました。

こちらはご主人の書斎にデスクとして使用して頂く状態です。


折り畳んでいたパネル状の脚を広げます。


そして折り畳んでいた天板をパタンと倒します。


あっという間に90cm×140cmの大きなテーブルに早変わりしました。
来客時にリビングに移動してご利用頂く予定です。


お仏壇と同じく布地のような素材を使用しています。
布のような素材感ながらアルコール除菌水も使えて傷にも強い、良いとこ尽くしの天板です。


お孫さんが角にぶつかっても痛くないように、天板の周囲は面取りをしています。
メラミンだと貼り合せになってしまうので、無垢材を加工してエナメル塗装を施しました。
こちらもお仏壇内部のグレーに合わせて調色しています。


来客時にはテレビボードの前にテーブルを置かれるので、お仏壇とリンクしたデザインに驚かれるでしょうかそれとも気づかれないでしょうか・・・。
いずれにしてもK様らしい空間にまたアレンジさせて頂けて、本当に光栄でした。
昨年の仕上がったばかりの何もない空間よりも、生活される方のらしさが加わって空間が生き生きしているように思います。
K様、楽しいお仕事をさせて頂いてありがとうございました!
これからもお付き合いをよろしくお願い致します。

シンプルエレガントなテーブル&TVボード

2023-3-6

一昨年カップボードでお世話になりましたT様。
今度はテレビボードとダイニングテーブルでご相談頂きました。
テーブルは当初既製品をご検討されていましたが、テレビボードとお揃いでインテリアに合う色にされたいとのことでした。

テーブルは丸テーブルで、脚は出来るだけ座ったときに干渉しない形状で。
そして脚の色はシャンパンゴールドをご希望でした。

こちらは無垢材で製作した脚です。
3本脚をご希望でしたが、強度を保つと太くなります。
木目だとそれが良い印象になりますが、シャンパンゴールドは金属質が強く出そうです。
色や質感によって似合う太さが変わってくるので、とても難しく正直なところ正解が分かりませんでした。


こちらは色見本です。
シャンパンゴールドと一口に言っても人によって想像する色が違うので、ニュアンスを伝えて作ってもらいまいした。
本当は白っぽい絹ような色をご希望されていましたが、メタリックに白が入ると単色に近くなるそうで、塗装屋さんを悩ませました。
天板の色がほんのりピンクが入っているので、相性の良い一番左のシャンパンゴールドで製作させて頂くことになりました。
いつも頼りになる塗装屋さんです^^


設置させて頂きました。
遠方にお住まいでメールでのやり取りでしたのでとても心配でしたが、気に入って頂けました。
天板は削ぎ面にすることで、くびれた脚ともバランス良く美しい佇まいになりました。


ほんのりピンクのやさしい石目柄がエレガントでやさしい印象です。
奥のテレビボードもお揃いで製作させて頂きました。


シンプルですが、こちらも脚はテーブルとお揃いのシャンパンゴールドで統一されています。


シンプルですが、色や細かい形状にこだわって頂いたことでT様らしい家具になったような気がします。
これからお引越しされてアイテムが増えてもきっと良い役割をしてくれると思います。
T様、昨年から大変お世話になりました。
素敵な新生活となりますようにお祈りしております^^

ナチュラルホワイトのカップボード

2023-2-20

ブログをもっと頻繁に書いて~とご指摘を受けてます高瀬です^^;
心と頭の栄養補給にはランニングが一番良いと知り、昨日から始めました。
ブログがよく更新されるようになったら、効果が出ているんだなぁとご想像ください。
日々の感性アップに繋がりますように。

さて、先週T様のご新築マンションに合わせてカップボードを設置させて頂きました。
お声掛け頂いたのは昨年の8月。
平面図上でお好みをお伺いして、何度かご提案をさせて頂きました。

ライト系のナチュラルカラーがお好みでしたが、天井まで木目だと圧迫感を感じるので、上部は淡い色で壁化する方向です。
ハンドルや木目の粗さ等、お好みを一つ一つ伺いながら辿っていきます。


色づかいはアイボリーをベースに、天板と中間吊戸の木目をアクセントにする方向で決まりました。
ハンドルが違うだけで印象が随分違ってきそうです。
ゴミ箱は引出しの中に収納する方向でスッキリ見せたいと思います。


施工当日。
内覧会の時に把握していますが、冷蔵庫スペースは広めに取ってあり、ちょこっと梁があります。


限られた設置スペースで、無駄に冷蔵庫横が空くのは勿体ないので、9cm壁を足して設置していきます。


次に中間棚です。これだけでもデザインとしては良さそうですが、これから収納量が増えていきます。


急に大きく見えます。これで終わってしまうとただ圧迫感が増したように思えますが・・・


冷蔵庫上まで繋がると圧迫感から遠近感へ、奥行きが出て幅がより広く見えるようになりました。
梁下もちゃんと納まっています。


完成しました。
上部の扉がつくと、照明が反射してより明るいカップボードになりました。
クロスにかなり近いグレーベージュの扉で、左の壁と同面に納めているので壁が繋がっているようにも見えます。


ナチュラルテイストと相性が良いダウンライト。
ライン照明も人気ですが、ほっこりとした可愛らしさがタイルにも良く馴染んでいます。
ハンドルもギラギラしていない艶消しのゴールドで、丸みを帯びたものからお選び頂きました。


ゴミ箱も2つ並んで納まる寸法設定です。現物を直送して頂いてそれに合わせて引出しを製作しました。


奥行きは45cmと決して広くはありませんが、開けると一目瞭然、77cm幅の引出が4杯。
収納も充実しています。


ナチュラルテイストの落着きと、シャキッとした佇まいがとても心地良いカップボードになりました。
リビングダイニングから見えるのは、キッチンよりもこの景色です。
一つ一つ、T様のお気に入りを集めて作らせて頂いたので、日々のお家時間がよりワクワクしたものになると嬉しく思います。

T様、昨年から大変お世話になりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

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