デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

大型壁掛けテレビとサラウンドシステムのための壁面収納

2017-10-5

3月にお問合せ頂いて北九州からご夫婦でお越し頂いたA様。
ご新築のマンションに合わせてテレビボードとキッチン収納を探されたそうですが、
既製品のサイズオーダーではA様の希望するものがなかったそうです。
A様のご希望は、
①80インチの壁掛けテレビとサラウンドの配線を隠せるテレビボード。
②左手が不自由なA様が難なく開閉して、使える高さに必要な収納があるスッキリ隠せるカップボード。
大きくはこの二点でした。

テレビボードに関しては、機器類の取扱説明書を全てお預かりしてそれぞれの設置場所を配置していきました。
80インチは初めてのサイズでしたので、バックパネルの補強も含めて設計をさせて頂きました。


ウーハー、アンプ、レコーダーは熱や音響を考慮してオープンに。
センタースピーカー、リアスピーカー、壁掛けテレビとハードディスクとの配線経路もできる限り
美しく且つ配線し易いように設計させて頂きました。
図面は最終形ですが、ここに至るまでにA様と色々とやりとりをさせて頂きました。
配線だけでなく収納方法や素材、色柄など全てです。

そしていよいよ設置です。

まずは台輪の設置。コンセントの増設はこの台輪の中で配線します。


本体の設置です。


そしてバックパネルの設置。
オープン棚用の金物はこのバックパネルに組み込まれているので強度も保てます。


たくさんの中からA様に選んで頂いた石調の壁紙を貼っていきます。
いつもお世話になっているクロス屋さん、ありがとうございます^^


オープン棚は差し込むことで金物が外に見えずスッキリ見えます。


そしてようやく完成しました。
テレビを設置された状態を確認したかったですが、明日設置されるそうです。
無事に取りつきますように・・・。


壁掛けテレビからの配線は、バックパネルの中を通して下に落とせるようにしています。


ウーハーとアンプ用のコンセントは新しく家具内に設けて、配線は間仕切りの後ろで行き来できるようになっています。


中央は配線が集まる場所なので開き扉に。
奥のコンセントから引出し背面に配線が抜けるように配線受けを設けています。


テレビボードでコンセントが全て隠れてしまうので、カウンターの上に家具コンセントを。
そしてリアスピーカー用の小さな配線孔も。


引出しの中は高さを変えられる棚を設けています。
将来機器が増えても、扉の上部がガラスになっているので扉を閉めたままリモコンが利きます。


カウンターは黒い木目に。
単色の黒でもシンプルモダンな仕上がりになったとは思いますが、
木の質感がA様らしく、落ち着きのある雰囲気になりました。


セラミックのダイニングテーブルに合わせてコンクリート調の扉をご希望されました。
とても柔軟で斬新な発想をお持ちのA様。
娘よりも大きなお孫さんがいらっしゃるとは思えない本当に素敵なご夫婦でした。
一日に数本、映画を鑑賞されるとのこと。
配線が見えない快適なリビングでのホームシアターライフ、ますます楽しんで頂けると嬉しいです^^

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