デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

家具にできる空間づくり

2018-6-16

昨年末からお打合せを重ねてきましたR様。

初めてお声掛け頂いたときの内容は、
~いまお住まいの戸建てを全面改装するにあたり、リビングダイニングにキッチンに合わせて棚を造ってほしい~とのことでした。
既に工務店さんと、キッチンメーカーさんとそれぞれ打合せが進まれているところにお伺いをさせて頂きました。


現在の間取りです。
リビングダイニングの間仕切りを撤去して、ワンちゃんたちのために全面床暖房のタイルにされるとのことでした。
キッチンはダイニングのスペースにアイランド型のシンクキャビネットとテーブルを並列されると伺いました。
お会いしてからは、リビングダイニングの出窓が並ぶ壁にキッチンに合わせたサイドボードの他にもクローゼットやテレビボードなどご要望を頂きました。

採寸とヒアリングの後、持ち帰ってそれぞれの家具をさあ考えよう!としましたがどうしても平面レイアウトが気になってしまい、
先に間取りのご提案をさせて頂きました。
後発の私たちがこういうことをすると工務店さんに嫌がられるのが常ですが、提案は自由ですし永く住まわれる場所なので・・・。


4パターン程ご提案をさせて頂きました。
ダイニングから家事室・クローゼットへの行き来の頻度が高いとのことでしばらく悩まれましたが、レイアウトはこのプランで決定しました。
それからようやく家具のプランがスタートです。

プランの際に、とても悩んだことが素材と色味です。
既に決められているキッチンの扉が赤味のあるサペリ。鮮やかなストライプ柄の木目がインパクトと存在感を与えます。
このキッチンをどう引き立てるかを念頭に、Rさんご家族のお好みを想像しながら2パターンに絞ってみました。

タイルは家具と関係ないようですが、大事なインテリアの要素です。
同じ家具でも周りの素材によって受ける印象もガラリと変わります。

右のグレー系で仕上げるとシックで厳かなイメージ。

左のベージュ系で仕上げると明るくエレガントなイメージ。

奥様はグレー系をお好みでしたが、ご家族の多数決でベージュ系で進めていくことになりました。

数か月間お打合せをさせて頂きましたがいよいよ来週から着工です。工期は約2ヵ月とのことでした。
素材と合わせて照明のご提案もさせて頂いたので、電気配線や家具の納まりなど現場の打合せもさせて頂きます。

家具の材料も入荷して着々と製作が進んでいます。また家具それぞれも具体的にご紹介させて頂きたいと思います。

喜んで頂ける空間づくりが出来ますように・・・。
念じて想像しながら一生懸命取り組みたいと思います。
Rさん、どうぞよろしくお願い致します。

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