デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

和モダンなカップボード

2023-4-24

先週末、W様のカップボードを設置させて頂きました。

最初は、既製品の食器棚のサイトと共に「こんな感じで費用はどのくらいかかりますか?」というお問合せでした。
お会いする前に、W様の設置寸法とご要望に合った仕様でご提案をさせて頂きました。


吊戸棚と引出しともに縦格子の和を感じるデザインでしたが、既製品に比べるとやはり費用がかかります。
でも置き家具ではなくピッタリサイズで造り付けをご希望でした。
そこで、現在お困りな事や使用感などお伺いするために、実際に拝見させて頂きました。


天井は高いものの一部凹凸があり、作業台の高さや引出しの数(それぞれの必要高)、ゴミ箱の容量など、W様だけの仕様がありました。
既製品だとあるものに自分を合わせなければいけませんし、何より天井高や梁など設置状況に合わせることは難しかったと思います。


最終的には当初とは全く違う、右下の仕様で製作させて頂くことになりました。
天板高は1m15cm、引出しは5杯など、背の高いW様だけの仕様になっています。
デザインは、和モダン且つお部屋に合う素材で・・・とうことで、上部に格子を用いることになりました。

製作期間を頂いて、いよいよ施工の日です。

以前と冷蔵庫の位置を変えて、奥側に家具を設置していきます。


コンセントを増設しながら下台を設置しました。


冷蔵庫上にも吊戸棚を設置します。
天井が高いので、ここだけでもかなりの収納量が期待できそうです。


凹凸のある天井に合わせて隙間なく設置していきます。


完成しました。
格子扉が印象的な趣きのあるカップボードです。


下台はタモの天然木突板、吊戸棚はタモの無垢材を格子状にしています。
上下共に格子にする案もありましたが、リビングから見える上部だけに用いました。
細い格子にすることで、モダンなインテリアにも違和感なく調和しつつ、しっかりと和の風合いを感じます。


引出しもかなりの収納量です。
5段それぞれ、W様が収納し易い食器の高さに合わせています。
以前は奥のパントリーにしまわれていた食器も、これなら出番が増えること間違えなしです^^

 
ゴミ箱もスッキリ納まりました。ゴミ箱の容量に合わせて引出しの寸法を決めました。


引出しの木目を合わせた美しい納まりです。
取っ手の凹凸がないほうが・・・ということで、J型の引手加工が施されています。


吊戸棚を細格子にしたことで扉の境目が目立たず、全面が大きなパネルのようにも見えます。
よりスッキリ、幅が広く感じるようになりました。


W様だけの使い易さとこだわりが詰まった特別なカップボードになりました。
ほんのキッチンの一角ですが、このスペースが変わるだけでお部屋全体の気や物の流れが変わります。
お仕事でお忙しい日々も、キッチンに居る時間はちょっと気分が違う ♪
元気を充電できるような場所になると良いなぁと思います。

W様、この度は本当にありがとうございました。
これからも家具共々、お付き合いをよろしくお願い致します。

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