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框扉が映える唯一無二のオーダーキッチン

2026-7-11

サッカーの勢いに乗ってご紹介のつもりでしたが・・・愛犬ポッカの体調不良で目が離せず更新が遅くなりました。毎朝生きていることに感謝です。

さて、3月にオーダーキッチンという選択というテーマで綴りました対面キッチン。
設計からご紹介させていただきます。

以前は腰壁に囲われた255cmのキッチンでした。

キッチンを設計していく際に、大きく3つの方面から全体を形にしていきます。
1.シンクやガスコンロ(IH)、食洗機など必要な機器類(アイテム)
2.身長に合わせた高さや設置できる形、幅、奥行き(サイズ)
3.天板や扉の形や素材、色(マテリアル)

(アイテム)は60cm幅の食洗機を。
(サイズ)は幅270cmに。
(マテリアル)はセラミック天板をご希望でした。

ですが、マンションのエレベーターにサイズが入らず、クレーンでの荷揚げも検討しましたが設置条件が合わず不可。
食洗機とセラミック天板は変えたくなかったので幅を5cm縮めることで何とかエレベーターで運ぶことにしました。
天板の重さは約100kg。
マンションの場合、搬入経路も大事な設計の検討要素になります。


お会いできる限られた機会でお打合せを重ねて形が決まりました。
框扉の雰囲気のあるキッチンになりそうです^^


解体後の状況です。腰壁も全て撤去してほぼスケルトンの状態でした。


フローリング施工後にキッチン本体を設置しました。
何事もなく据え付けられているようですが、100kgの天板が乗るまで緊張感が漂っていました。
無事に山場を越えてひと安心。
でもこの本体、少し変わった形をしていますね。


扉が付いて無事完成しました。
白木目のふんわり優しい雰囲気のキッチンです。
それでは一つ一つご紹介していきます。


ガスコンロはグリルが不要とのことで、通常の操作部分も収納にすることができました。
内引出しはレードル類の平置きや鍋フタ、バット類など高さがないアイテムの収納に便利です。


その下は蹴込み部分も丸ごと引き出せる収納になっています。


そして扉?と思いきや、60cm幅の食洗機。
最近需要が増えてきましたBOSHの食洗機です。


シンク下も配管をかわすギリギリまで奥行きを利用した引出し。


そして更に下の引出し。蹴込み部分の収納はオーナー様のご希望でした。
このタイプは蹴込み部分も扉幅と同じく縦に継ぎ目が見えるので、設備機器のように見えがちです。

極力そう見えないように、蹴込み部分の色と納まりに気をつかいました。
が、ご入居後にキッチンマットに当たることが判明して後日下端を少しカットすることになりました。


そしてシンク横にはあると便利なビルトインゴミ箱。
フタを残して引き出るので、わざわざフタを開ける手間も省けます。
カップボード側にゴミ箱スペースを設けることはよくありますが、スペースが許せばシンク横に設けられるとベストです。
その下は洗剤類の収納に適しています。


シンクの下はこれだけの配管が密集しています。
これにプラス、本来は浄水器のカートリッジが設置される予定でしたが・・・
年に1回のカートリッジ交換で、毎回大きな重たい引出しを抜いてまた出して。は本当に大変です。

そこで、サイドパネルを開けられるようにしました。

扉を開けると側面からカートリッジが出し入れできます。

キッチンのデッドスペースを利用したアイデアです。
年1回と言えど、大きな引出しを抜く負担が無くなるのは大きな違いかもしれません。


素材メーカーさんにこの色のセラミックが出るのは珍しいと言われた柄。
セラミック天板は、ダーク色で厚みを極力薄くしてスタイリッシュモダンに見せることが多いかもしれません。


でも木目が映える有機的な框扉には、分厚いこのお色味はピッタリでした。
それぞれの素材感が活きています。

他に無い唯一無二のオーダーキッチン。
永くご愛用いただけますように願っています。

 

キッチンマジック!

2023-4-1

4月になりましたね。
春の陽気と解放感。満開の桜と瑞々しい植物に生命力を感じます。
エネルギーをいっぱい充電して新年度スタートしたいと思います^^

昨年カップボードを作成させて頂いたK様。
当初からキッチン横のスペースをもっと有効利用したいということでご相談頂いておりました(左)
  
家電置きで場所を取られて調理スペースが不足していました(左)
カップボードが出来て家電を移動出来てから(右)、再検討しましょうということで、時間をかけて何度かお打合せさせて頂きました。

改善点はまずはこの隙間。

まな板や盛付皿を置いて広く調理するには水やゴミも落ちてストレスになりそうです。


吊戸棚の影になって暗い事と、外に出していたゴミ箱やまな板の置き場も欲しいところです。


製作期間を頂いて施工当日。
まずは人工大理石横の埋め木を外して、この後一体化させたいと思います。


上部には照明用の配線と、レシピをスッと挟めるペーパーレールを仕込みます。


このペーパーレールと間接照明。
どうにか美しく納められないかと、職人高瀬が側面も形状に合わせて製作しました。


タイルも施工してこんな風にスマートにメモが挟めます。


引出しも全て、収納されるアイテムに合わせて高さ設定をしています。
右奥下はゴミ箱、左は根菜、調理器具等、K様仕様の充実収納です。


まな板の置き場所は当初からの課題でしたが、ロック式のスライドカウンターを設けました。
全開するとロックがかかるので作業台にもなります。
見せたくないけどかさばるまな板。これならサッと出し入れできそうです。


そして天板のジョイントは、こんなに美しく仕上がりました。
元々ある人工大理石の天板との隙間を樹脂で埋めて、削り合せしました。
何度も触りたくなるような手触りです。


以前はカウンターが無く、表に物が出ている状態でしたが・・・


キッチンとカップボード、どちらもカウンターが奥までスーッと伸びて随分広くなりました。
お料理上手なK様にとって作業台が少ないことが一番のお悩みでしたが、下ごしらえ→調理→盛付けに充分なスペースを確保出来ました。
時間をかけてお付き合い頂きましたが、その分K様の使い易さとお気に入りがつまった特別なキッチンになりました。

K様、昨年から充実したお時間を頂きありがとうございました。
よりワクワク楽しいお料理タイムになりますように^^

デッドスペースの有効利用

2021-12-28

こちらも施工時にご紹介できなかった例です。
使えていなかったデッドスペースを利用した隙間収納も施工させて頂きました。
まずはキッチンのデッドスペースから。

L型やコの字型キッチンのデメリットはコーナー部分の収納が使い辛いこと。
N様のキッチンも開き扉を開けると2段の回転棚がありましたが、グラついてあまり利用できていませんでした。


新しく取替えました収納棚。初めて使用するのでドキドキします。
まずは扉を開けて・・・


ひょうたんのようなバーバパパのような、面白い形の棚が出てきました。
これだけでも充分前に出てきていますが、


前に出てきた後、右に弧を描くように全開しました。
動画でアップ出来れば良いのですが、本当に滑らかにそして想像以上に大きく前に出てくるのでとても取り出しやすそうです。
コンロの前に立ったまま鍋をすっと取り出せてとても便利になりました。
こんな歪な形、日本ではとても商品化しそうにありませんが、動線と最大利用を考えた結果の形なのでしょう。
技術大国ドイツの商品は本当に優れている物が多く、さすがです。

 
取っ手が場所を取るフライパンや雪平鍋、土鍋など、こんなにたくさん収納できました。
使えていなかったデッドスペースに、主役級のアイテムを楽に収納できると毎日の家事が劇的に変わりそうです^^

そしてもう一つ、インターホン周りの家具も製作させて頂きました。

元々の家具とラインが揃わずまばらに付いているインターホンやスイッチ類。
電話や充電器のコードも気になるところでした。
全てを綺麗に移設してしまえば良いのですが、壁を破って大掛りなうえ、空いたスペースも気になりそうです。


そこで、隙間を埋めつつ収納としても有効利用できるような家具を設置させて頂きました。
リビングに入ってからの動線を邪魔しない形状で、且つ既存の家具に馴染むよう、上と下と奥行きを変えて製作致しました。
コンセントも上下に増設して、出来る限り配線が見えないような工夫もしています。


小さなスペースですが、携帯やiPadの充電ができるように奥にコンセントとUSBの差し込みを増設しています。
スライドカウンターになっているのでほんの少し手前に引き出せます。

  

3段の引出しは、それぞれ収納するアイテムに合った仕切り板を設けています。
ダイニングチェアに座ったまま振返って取り出せてとても便利と仰って頂きました。
かと言って、既存の家具より奥行きを控えているので圧迫感なく使って頂けています。


当初は下台だけの予定でしたが、ガラス扉の吊戸棚を設けたことで空間が間延びせず一体感が生まれました。
あえて扉をなくしたことで圧迫感が解消されて抜きが出来た気がします。

リフォームは新築と違い、今ある物を活かしたり条件にあわせる難しさがあります。
でもだからこそ生まれる唯一無二の空間が出来たりするので、やり甲斐のあるこの仕事が大好きです。

今年も色々なことに挑戦させて頂けて、本当にありがとうございました。

キッチン空間のイメージチェンジ

2021-10-21

N様のキッチンを新しくリフォームさせて頂きました。
といっても、完全に新しくさせて頂いたのはカップボードです。
キッチンのベースはそのままに、扉と壁面を新しくして全体のイメージチェンジをさせて頂きました。


L字型のコンパクトなキッチンです。
人工大理石の天板の取替えはなかなか大変ですし、食洗機を組込んだりシンクを大きくしたり等の機能面での変更が寸法的に出来ませんでした。
そこでキッチン側は扉とタイルの壁面を新しくして、気持ちがUP↑するキッチン空間を目指します^^


カップボード側は、レンジがギリギリ乗る限られた奥行きです。
ガスコンロ側の奥行きは更に狭まっていて、入口近くの寸法で製作するとガスコンロ横の扉が開かなくなりそうです。
そして手前に大きく下がった梁も・・・空間を最大限に利用したいと思います。

工事は3回に分けて入らせて頂きました。
まず初日はカップボードの設置です。

ガスコンロ側は少し奥行きを控えて製作しています。


でもそんな違和感を感じさせないよう、天板は美しく滑らかなラインで枠ギリギリに納めています。


吊戸棚の設置も、現場の状況に合わせた造り方をしています。
手前に大きく下がった梁に合わせて、高さの違うキャビネットを分割して設置していきます。


カップボードが完成しました。
吊戸棚を分割して設置したはずですが、その後に化粧材を一枚貼り付けているため、普段見えない底面ですが全く継ぎ目が見えません。
ダウンライトも点いて美しく納まりました。
そして、キッチンの下台の扉も新しく変わっています。
段々とテンションが上がっていきます^^


その後、一期工事でキッチンの吊戸棚を撤去しました。
下地の状況を把握して美しく納めるには、撤去をしないと製作寸法が出ません。
しばらくご不便をお掛けしましたが、この状態で採寸して製作期間を頂きました。


そして、二期工事です。
キッチンの吊戸棚を設置しました。
継ぎはぎになっているタイル面には、調味料棚を取付けるための下地を入れています。


最後の三期工事。
レンジフードを一旦外してキッチンパネルを施工していきます。
タイルの上から施工が出来ますが、凹凸や歪な形状に合わせて加工するため時間もかかります。


ようやく完成です。
真っ白なパールトーンの扉にダークな石調のパネルが映えるモダンなキッチンに生まれ変わりました。
最初から誂えたコの字型キッチンのようです。


以前と同じアングルで。
キッチン側の機能面は殆ど変わっていないのですが、以前の暗いイメージが一掃されてまるでホテルの空間に居るようです。
水栓金具や照明器具も新しく変えさせて頂きました。


カップボード側は天井まで隙間なく、そしてカウンターと吊戸棚のラインを揃えることで、以前よりぐんと広く見えるようになりました。
パネルを合わせたことも視覚的な効果に繋がっている気がします。


奥行き40cmしか確保できなかったガスコンロ側のスペースですが、炊飯ジャーを横向きに置くことで空間を有効活用しています。
炊飯ジャーを下に組込めたことで、カウンター上に今まで無かった盛付けや一時置きのスペースが生まれました。


手前右側の壁に埋め込まれた書棚は、5年前。
手前左側の壁面収納は4年前に製作させて頂いた家具たちです。
一斉に工事をしていたら・・・おそらくそれぞれこの形にはならなかったかもしれません。
その時々のご家族の状況と、不便に感じていることや必要な収納など、その都度真剣に向き合って頂いたことで、よりN様らしい空間に近づけたと思っています。

N様、この度も大変お世話になりました。
少し寂しい気もしますが、またいつでもお声掛け下さい^^

家電、ゴミ箱、調理器具・・・キッチン収納あれこれ

2021-10-4

気付けば1カ月ぶりの更新です。
只今通常よりもプランニングにお日にちを頂いております。
お待たせ致しますが、順にご案内しておりますのでどうぞよろしくお願い致します。

さて、昨年お世話になりましたN様宅のキッチン収納をリフォームさせて頂きました。
昨年ご紹介できなかった部分も含めて、ご紹介させて頂きます。

もともとパナソニックさんの立派なL字型オーダーメイドキッチンに、ダイニングに面してカウンターが誂えてありました。
一見、かなりの収納量と収納場所がありそうなイメージでしたが、細かく拝見すると使い辛い点も見えてきました。


例えばカウンター下のスペース。おそらく食事ができるカウンターとして造られたのだと思います。
ただ空いているだけなので、根菜や食品ストック用の木箱を置かれていましたが、重たい箱を擦らせて出し入れされていました。


こちらはダイニング側。
やはり空いているだけなので見せたくない物が見えてしまい、また右奥の収納も天板よりかなり奥まっていて上手く使えていませんでした。


大きなレンジフード横の棚も出来れば見せたくないものの、調味料やレードルなど手元で使いたいアイテムがたくさんあります。

そこで、カウンター周辺の収納を大幅にリニューアルさせて頂くことになりました。

オペ中・・・いえ、カウンター下をごっそり抜いた状態です。
今となっては懐かしく思いますが、当時はお住まいながらN様はもちろん、職人皆様にご苦労をお掛けしました。
人工大理石の天板はそのままに、その下の収納を充実させる予定です。


天板と同じ形状で台輪を設置していきます。
奥のガスレンジ横もごっそり無くなっている状態です。


本体が取付きました。
上部はダイニングからの小引出しになっていて、キッチン側からも同じように奥行きの浅い引出しになります。
下はキッチン側からの収納を優先して化粧パネルになります。


何事もなかったかのように美しく納まりました。
コーナー部分は敢えてリブパネルを使用してお部屋のアクセントとさせて頂きました。
レンジフードやキッチンパネルも新しくなっています。
まだこの時点ではガス周りがリビングから丸見えですが・・・。


完成しました。
以前の記憶が思い出せない程、最初から誂えたようにぴったりの収納が出来上がりました。


ガス横はレードル類と調味料、それぞれ引き出したまま調理が出来るのでとても便利になりました。
見えていても整理されているので逆にインテリアになりそうです。


こちらはダイニングから隠すためのトールキャビネット。
上部は両面ハッチになっていて、どちらもガラス扉なのでお気に入りのカップ&ソーサーなど並べて頂くと出し入れはもちろん、見せる収納になります。
コーヒーメーカーや電子ポットは、見せたくないので背面を隠していますが・・・


ダイニングからはこんな風に開けることができます。
キッチンへまわらずにスマートにお茶やコーヒーを淹れることができそうです。


以前、根菜の木箱を置かれていたスペースがこんなに便利なゴミ箱スペースになりました。
引出しを開けると同時にフタが開いた状態のゴミ箱が引き出され、ソフトクローズ式で閉めると同時にフタが閉まるしくみです。


以前は収納スペースはあるものの、その殆どが奥に何が入っているか分り辛い開き扉でした。
今回、全て使い勝手の良い引出しになったことで、鍋ふた専用スペースまで出来ていました^^


以前は丸見えだったガスコンロ周りもトールキャビネットが出来たことで、死角になるだけでなく空間に締まりが出来たような気がします。
ここまでは昨年ご紹介できなかったキッチンリフォームでしたが、先日シンク周りのプチリフォームをさせて頂きました。


シンク上の吊戸棚は、N様には高過ぎて殆ど使わない頻度の低い物しか収納されていませんでした。


吊戸棚の下に、目線で出し入れできるアイレベル収納を設けました。
片手で軽く開いて、閉める時もゆっくり閉まるので出し入れのストレスがありません。
一番左は水切り棚になっているので、洗った食器の一時置きに便利です。


そして今まで届かずに使えていなかった吊戸棚に昇降棚を設けました。


収納面積は減るものの、殆ど使わない収納場所から良く使うアイテムの収納場所になりました。


そしてその横にはトレイの専用スペースを設けました。
トレイは薄いけど場所をとるので、意外に収納場所に困るアイテムかもしれません。
どうせ届かず使い辛い場所ならこんな使い方もアリですね。
仕切り板は自由に抜き差しできるので、トレイ以外の用途にも融通が利きそうです。

キッチンのシンクや天板は変えずに収納だけをリフォームさせて頂きました。
収納面積はそれ程変わっていないはずですが、上から見下ろせて一望できる引出しや、目線で見える高さなど、使い勝手の面で劇的に変わったような気がします。
適材適所―。物に対しては使わない言葉かもしれませんが、その用途に合った居場所とその容量が出来たことで、予想以上のパフォーマンスを発揮してくれているようです。

N様、ちょうど一年越しでしたが、大変お世話になりました。
また家具共々末永くよろしくお願い致します。

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