デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

食事もデスクワークも、脚が邪魔にならないダイニングカウンター

2026-7-17

キッチン、カップボードに引き続きダイニングカウンターをご紹介させていただきます。

以前は配膳する食器を一時置きする程度のカウンターがありました。
その突き当りにはパイプスペースとなる柱の存在感。
心地良く軽食やデスクワークができる、ある程度の奥行きのあるカウンターをご希望でした。


建築工事にて、大工さんに柱型まで羽目板を貼っていただきました。
これだけで雰囲気が全く違います。
当初は右コーナーに1本だけ脚を付ける予定でしたが、こうして宙に浮かせることで座りやすくなります。
もちろん下地が必ず必要です。


コーナーをアールにした天板ベースを乗せました。
こちらのベースも強固に取付けていきます。


人工大理石の天板を乗せてしっかり固めます。
窓側の壁にもちょこっと引出しをデザインしました。


お食事もデスクワークもできるダイニングカウンターが完成しました。
奥行きは55cm、幅は2m以上あるので脚も邪魔にならずお二人が着席できるサイズです。


色ムラのある人工大理石やセラミック、ベージュのペンダントライトなど、アイボリー色をベースに統一しているので心地良いです。
ペンダントライトはIKEA、アーチ形のミラーはAmazonで探しました。
取付けてみると、どちらもなくてはならない存在感で空間にとても馴染んでくれました。


座ったままちょこっと引出し。
天板に少しだけモールディングを付けて、デコラティブになり過ぎないように。
存在感がありつつも調和するデザインを心掛けました。


キッチンからの景色です。
窓を挟んで「ちょこっと引出し」と対になる場所に、飾り棚をリンクさせました。
壁掛けテレビの下のリモコン置きと配線を表に見せないための棚です。

キッチン、カップボード、ダイニングカウンターと分けてご紹介させていただきましたが、全てが途切れずにひとつの空間をつくっています。
写真に少し映っていますが、シンボルタワーの引出しもダイニングカウンターからの出し入れを考えた動線と配置になっています。
次は最後にシンボルタワーをご紹介させていただきます。

ヘッドボードで間仕切る ~ドレッサーのある寝室~

2026-6-23

玄関収納から続きまして、寝室のご紹介です。
以前の間取りはこちらでした  ↓

右下の洋室1.2を主寝室にします。
洋室1には面積は広めのクローゼットがありましたが、
正方形に近いクローゼットはデッドスペースがあり見渡せず使い辛いので改善したいと思います。

主寝室の入口を一つにして、以前の入口は廊下からのコート収納に、
クローゼットもそれぞれ使いやすいレイアウトとボリュームで確保できそうです。

こちらは洋室1の既存写真です。梁が下がって細長いお部屋でした。

3月末に着工して、解体後・・・

もはやどの部屋か分かりませんが、洋室1・2の壁を取っ払い、リビング側から見たアングルです。


その後、現場の皆様のたくさんのご尽力があって空間が出来上がりました。
こちらは寝室ベッドの足元側から見たアングルです。
さあ、これから私たちの出番です。


まずはドレッサーから設置していきます。
窓の下をベンチに、残りはお二人が掛けられるドレッサー兼デスクになります。


本体が取付きました。


今度はその手前にヘッドボードを設置します。
ヘッドボードは4面それぞれ、目的が異なる仕上げになります。


床から予め出していただいた配線をベッド側とドレッサー側へ分岐します。


サイドパネルで塞ぎました。
サイドとヘッドボード側にもデザイン的にモールディングを施しています。


最後にコーナーにモールと天板を乗せて完成です。
このヘッドボードが空間を間仕切る大事な存在になります。


ベッドを設置して、落ち着いた寝室が完成しました。
ヘッドボードがあるとドレッサーのカウンターから下が隠れていますが・・・


近寄ると・・・もう一部屋できた?くらいのプライベート空間が存在しています。
カウンター横の窓下には、ちょこっと腰を掛けられるベンチも良い役割をしてくれます。


吊戸棚の上裏にも、オーナー様のリクエストでモールディングを施しました。


カウンターは汚れに強いメラミンを使用しています。
ミラーとミラーの間のマグネットボードは、ヘッドボードの掘り込み棚と色をリンクしています。


ドレッサー側からは小引出しとオープン棚。
アイロン台にしたり、スーツケースを広げたり・・・
間仕切りの役割以外に作業台としても、色々な用途で使っていただけそうです。


ヘッドボードの中には、就寝前の調光付きライトとコンセントを設けています。


こちらはベッド足元側のクローゼットです。
フラットで壁化すると逆に圧迫感を感じるので、ルーバー調の折戸を採用しました。
素材の違いで感じる印象だけでなく広さも変わってくるので不思議です。


ヘッドボードがあることで、空間に奥行きが生まれました。
ミラーの効果もあり、圧迫感なく寝室の中に新たなプライベート空間をつくることが出来ました。

就寝だけの寝室ではなく、リラックスもメイクアップもリセットも・・・
色々なエネルギーを蓄える場所としてお役に立てたら嬉しいです。

拡張する多機能ローテーブル

2026-5-12

風、薫る季節ですね。
「風薫る」という言葉はちょうど今の時期の季語だそうです。
試しに外で深呼吸してみると、本当に新緑の香りと爽やかな風を感じました。
今だけ味わえる特別な一息、贅沢です。

さて、先日N様のローテーブルをお届けしました。
拡張するローテーブルを探していたけど、何かが叶えば何かが足りない・・・
とうことでお声掛けいただきました。

ご要望は、下記の内容でした。

1.普段使い(日常)と来客時(非日常)、同じ高さでサイズを変えられること。
2.短辺方向にも座ることができで、小さな収納もできること。
3.本体には引出し収納が欲しい。

拡張方法は色々ありますが、

・天板の両端を折り畳むバタフライ式 → 2.が叶わない
・拡張するときに下からせり上がってくるドローリーフ式 → 3.が叶わない

ということで、スライド式の拡張テーブルを検討させていただきました。


スライドレールの間に拡張天板を収納しておく方法です。
家具のサイズは小さいながら綿密な設計が必要でした。
4面それぞれ、用途に合わせた役割の違う面で製作させていただきました。


普段使いの130cmサイズ。収納力たっぷりの引出しを3杯設けています。


片側を引っ張ると相手側もシンクロして拡張します。


中に収納していた天板を乗せて、175cmまで拡張しました。


素材をとても悩まれましたが、お部屋にぴったり調和する色使いでした。

家具の大小に関わらず、お客さまが描かれているこだわりを形に出来たときにとても幸せを感じます。
その過程も楽しんでいただけたら、嬉しさも倍増です。

Nさま、初めてのご依頼ありがとうございました。
今後もよろしくお願いいたします。

チーク材のダイニング丸テーブル

2026-3-1

5年程前にチーク材のテレビボードをご依頼いただきましたM様。
当時のテレビボードを本当に気に入ってくださって、今回はダイニングテーブルを・・・とお声掛けいただきました。

5年前もチーク材は貴重でしたが、最近は特に無垢材の入手が困難になってきました。
入手可能な材料で、リビングと雰囲気を合わせたテーブルを検討させていただきます。

最近の住宅内装はシート貼りの新建材で造られることがほとんどですが、M様宅は天然木を使用された輸入住宅。
モダンな既製品よりも、一つ一つ丁寧に手仕事で作られたものがお似合いな空間です。

ダイニングが広いので、長方形に限らず丸いテーブルもご提案したいと思いました。
腰壁の木部が占めるので、全て木のテーブルよりも異素材で抜きをつくりたいとも思いました。


M様の唯一ご要望は、ランチョンマットを入れられるスペースでした。
今となっては納得いかないスケッチですが、最初はこんな構想もしておりました ↑


その後、テーブルに合うダイニングチェアも提案してくださいとのことで、実際にチェアを見歩いてようやく腑に落ちました。
デザイナーズチェアも含めて検討しましたが、やはり木部はチーク材で統一したかったので糸島にあるハミングジョーさんのチェアを採用させていただくことに。
夢のような空間でテンションが上がります。いつか私用でも伺いたいくらいです。
なかなかチーク材のチェアは出回っていませんが、アンティークなら深みも増してM様のダイニングにもピッタリ合いそうです。

ランチョンマットを入れられるスペースを確保しつつ、脚はどこに座っても干渉しないようシェイプさせたいと思います。
収納家具はある程度ご要望を伺えば自然とかたちになっていきますが、テーブルはゼロから生み出す難しさと面白さの両面があります。
その後、チェアの形や張地をハミングジョーさんにてM様と一緒に悩みながらセレクトしました。
昨年からご相談いただいていて、ようやく製作スタートです。


こちらは天面の素材です。
お孫さんが来られても食べこぼしを気にせず20年使えるテーブルをということで、特に擦り傷に強いメラミンを使わせていただくことに。
直径120cmの円形の場合、人工大理石は中央に継ぎ目ができてカット後にロスが多いので選択肢として現実的ではありませんでした。


貴重なチーク材を曲げられるように薄くして周辺にまわしていきます。
これは何層目でしょうか・・・。
最終的には5層もまわして堅木のように見せます。
円形の場合、写真 ↓ のように角材を組んで最後に丸く削っていく方法もありますが、継ぎ目が見えるので↑の方法で。

その後、たくさんの工程を経て(写真を撮り損ねて)完成しました。
お届けが楽しみです。

いよいよ設置の日。

まずは下の天板を設置しました。
後ろに素敵なチェアがスタンバイしてますね^^
これだけでもアリかもしれませんが、やはり後ろの腰壁に同化し過ぎて少し重たい印象です。


天面を乗せて完成しました。
脚とのバランスもとれて垢抜けた印象です。


天面とチェアの張地がリンクするように、模様の色と相性が良いワインレッドとボルドー色に、そして形の違う2脚をグレーで落ち着かせました。
全部が同じ形同じ色よりも遊び心があってずっと良いです^^


ランチョンマットもしっかり入ります。
確かに、ランチョンマットの居場所って難しいかもしれません。
わざわざ毎回どこかに取りに行くのも面倒だし、薄いけど面積が要るのでテーブルに隠せるのは名案です。


翌日、M様に素敵なお写真を送っていただきました。
幸せオーラに包まれていますね^^
テーブルもチェアも、すっかりお部屋と仲良くなっていて嬉しいです!

丸いテーブルは座る人みんなが中央に向くので、不思議とその場が和みます。
職場だと商談が上手くいったり、家庭だと団欒が弾んだり・・・スペースさえあれば良い事尽くしです。
「丸く納まる」は本質を突いた言葉なのかもしれませんね。

M様、この度も楽しい時間をありがとうございました。
テーブル共々、末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。

人工大理石のダイニングテーブル

2026-1-29

昨年プラン段階のブログをご紹介していましたY様のダイニングテーブル
この時に描いていたスケッチの脚が半径と直径を間違えていたことに後で気付き、大汗をかきました(-_-;)
その後テーブルは完成しましたが、ダイニングチェアの入荷は年明けとのことで、先日拝見しにお邪魔させていただきました。


こちらは昨年のテーブル設置時。
ペンダントライトと黒が効いて空間が引き締まりました。


まだ見ぬダイニングチェアの背もたれとリンクさせたチラリと見える白木のスリット。
脚と天板の角をアールに取り、こちらもチェアの背もたれとリンクさせているつもりです。


無垢材など天然木のテーブルも良いですが、お手入れに少し気をつかうのは確かです。
染みや傷も味と思える方には向いていますが、実際はなかなかお手入れが行き届かないというお声もよく聞きます。
高級感もあり、ストレスフリーの天板はY様にとても気に入っていただけました。


そして待ちに待ったダイニングチェアを拝見できました。
籐の背もたれが和にも洋にも、北欧テイストにも程良い存在感で調和していました。


ダイニングテーブルとチェアが普通にモダンな組み合わせだと、良くも悪くもショールームのような空間になっていたかもしれません。
Y様のひと声で他にないオリジナルな空間が出来て、最後に良いスパイスになった気がします。
楽しいチャレンジをさせていただけてありがとうございました。
家具共々、末永くよろしくお願いいたします。

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