デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

シックモダンな大人の空間 ~書斎~

2025-4-8

昨年末にご紹介していましたY様の書斎・寝室・クローゼットが完成しました。
まずは書斎からご紹介させていただきます。(レイアウトは↑をご覧ください)


入口ドアを入ってすぐの壁面を天井いっぱいまでの収納で覆っていきます。


出来るだけ表にビスやビスキャップを見せたくないので、こうして裏で固定しています。


天井いっぱいの吊戸棚が乗りました。デスク周りと思えない存在感です。


照明と壁パネル、デスクを設置して完成です。

中央のデスクがなぜ両サイドと分かれているかというと、実はこのデスク、上下に昇降するんです。
座りっ放しのデスクワークが身体に良くないということで、立位でも調度良い高さでパソコン操作ができるよう初めて昇降システムを導入しました。
伸び縮みするコードの処理など見えないところも細工しています。
滑らかな動きの動画はインスタグラムでご覧ください  ↓


そして壁面はグレージュ色のマグネットパネルを施工しているので、140cm幅全面どこにでも大事な書類を貼っていただけます。


ハンドルレスのご要望が多い中、敢えてブロンズ色でポイントとなる手掛けを採用しました。
木目の書棚とリンクして、良いアクセントになっています。

 
デスク上のコンセントはUSBも兼ねてスライド蓋で隠せるようにしています。
吊戸棚と間接照明のスイッチは昇降デスクに組込めなかったので、サイドボードの天板に。


全体的にスモーキーカラー(くすみ感のある色)で統一しているので、少し表情のある素材を使用しました。
古木調の木目に、なぐり加工のようなオープン棚を組み合わせています。
彫刻刀で削ったような表情ですが、触るとフラットでモダンな素材です。


入口ドアを開けて入ると、2.6mのカウンターが奥まで伸びて、天井までの圧迫感よりもお部屋の広さを感じます。


機能性と収納力、デザインと調和、色々な目的を叶えた書斎になりました。
次は寝室になるベッド面をご紹介させていただきます。

リビングダイニングのサイドボード

2025-3-28

引き続き、Y様のリビング空間をご紹介させていただきます。

写真左は西側ダイニング、写真右は東側リビングの壁面です。
 
どちらも下がり壁の凹凸があり、リビング側はエアコンのダクトスペースを兼ねているので大きく下がっています。
リビングダイニングはコンセント位置以外、追加の設計変更はせずにこちらで装飾をさせていただきました。

 
こちらはダイニング側に取付くテレビボードの為の下地や、壁掛けテレビの為の配線ルートを確保しています。


あっという間に見えますが、しっかりタイルも施工して完成しました。
明るく爽やかで落ち着きのあるテレビボードです。
ソファを置かずに大きめのダイニングチェアを置かれるとのことで、少し高めの設置高さがよりバランス良く見えます。


そして対面するリビング側にはデスクカウンターを設けました。
テレビボード面はタイル、こちら側はアクセントクロスと仕上げを別にして、カラーコーディネイトさせていただきました。
お手持ちのワインセラーや絵画がぴったりの素敵な窓辺になりました。


天板の木目は同じ素材を使い、対面する壁でさりげなくリンクしています。
それぞれ共通点の大きな下がり壁があることで、アクセントクロスやタイルがより映えました。
一般的には嫌がられる梁や下がり壁ですが、何もない壁だと単調で間延びして見えるので、この凹凸を活かさない手はないと思っています。

白く殺風景だった壁面が、グレージュで統一された落ち着いた大人の空間に変わりました。
最初にY様が選ばれていた素敵なダイニングテーブルから波及して、それぞれの仕上げ材やカラーが集合しました。
何かヒントがあることで、Y様だけのオリジナルが生まれるところが空間づくりの醍醐味のような気がします。

次は玄関周りをご紹介させていただきます。

工場にワークスペースが出来ました。

2024-12-31

2024年も大変お世話になりました。
今年のご縁に感謝しつつ、来年もどうぞよろしくお願い致します。

ご縁と言うと、お客様とのご縁はもちろんですが、業者さんのご縁もありました。
 
寂しかった工場のシンボルツリーのアオダモ(左)を、シャラシャラ揺れるシマトネリコ(右)に植え替えていただきました。
ボリュームが欲しいなぁと願っていたところ、10月にご縁があって愛媛県のランドスケープさんに植樹をお願いしました。
お仕事のスタンスと愛情にとてもワクワク・・・自身に振返って気付かされることがたくさんありました。
10月から福岡店もスタートされるとのことで外構をお考えの方、おすすめです^^


そしてアオダモさんはどこへ行ったかというと、北側の一角に・・・。
ん?何だか開けて欲しそうなドアが付いてますね。


工場の脇に小さなワークスペースを設けました。
ベース工事は長年お世話になった大工さんにお願いしました。

 
内装は需要の高いモダンなテイストに反して、自分が好きなテイストに。
その時の見事な紅葉に触発されて、ウィリアムモリスの黄色い柳の葉柄(ウィローボウ)をセレクトしました。
床は切り株柄、天井はイエローベースの織りの壁紙です。


職人さんたちの愛情のおかげで、ワークスペースとなる一面だけ完成しました。
お客様との打合せスペースはまだまだ着手できませんが長期で手掛けていけたらと思っています。


スペースの名前は、「Yellow Willow」
設計デザインのお打合せはもちろん、製作中の家具を気軽に見に来ていただいて寛げるスペースにできたらと思っています。

2025年もいそがしくなりそうですが、ワクワクを大事に良いお仕事をしていきたいです。
皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

大人の書斎・寝室・クローゼット

2024-12-21

本格的に寒くなってきたので、我が家の愛犬ポッカも冬支度です。

来月で16歳。頑張りますよ~。

さて、長期で計画しておりましたY様の個室のリノベーションをご紹介します。
書籍や衣類が多く、集中して休める個室に・・・ということで今では懐かしく感じるファーストプランでした ↓

お部屋の中でステップを作って囲われた寝室と窓辺で集中できる書斎、手前側にクローゼットという計画でした。
懐かしさと未熟で恥ずかしもあるプランです^^;

その後、マンケイブ(man cave)プランに進展しました。
マンケイブとは、男の隠れ家や秘密基地といった意味合いでYさん留学先のイギリスで人気なのだそうです。
そのワードにヒントを得て、こもる部屋を意識してみました。


ベッドと寝室は壁面に、デスクや書棚・ベンチを中央に配置してグルリと周ることができるプランです。
あなぐら感のあるベンチと集中できる書斎がポイントでしたが・・・
エアコンの効きやお掃除のし辛さなどの難点もあり、再考させていただきました。


ベッドを中央に配置して周辺の収納の書斎、クローゼットをしっかり充実させるプランです。
大人のシックな色合いで素敵に仕上げたいと思います。

写真には無いガラスやタイルなど、異素材も加えてメンバーが揃いました。


工事はいつもお世話になっている西日本住設(株)さん。


クローゼットは一枚の大きなガラス扉が左右に行き来する予定です。

当初からするとシンプルにまとまったプランになりました。
その分、施工精度が物を言うのでしっかりと家具を納めていきたいと思います。
Yさん、Tさん、年をまたいでしまいますが、どうぞ楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
引き続き、よろしくお願い致します!

ミントグリーンの子供室インテリア

2024-6-25

先日、A様のデスク収納を製作させて頂きました。
大きな窓があるため壁に書棚が設けられず、脚を入れるスペースが狭いことがネックでした。

お嬢様がお好きなミントグリーンの壁紙とレースシェードに合わせて、爽やかで清々しい空間にしたいと思います。
 
シャーベットのような色の組合せ。
ちょっと柄を入れてワクワクする空間を目指します。


製作期間を頂いて、取付の日です。
1.9mの間口いっぱいカウンターを設けます。
これで教えてもらいながらのお勉強もゆったり余裕が出来そうです。


ちょっとした収納も、単色の扉よりもずっと垢抜けて見えます。


シェードの楕円模様と引出しの引手の形がリンクして、心地良い空間が出来上がりました。
デスクだけですが、間口いっぱいにスッキリ設けたことで、以前よりも随分お部屋が広く感じられます。

最近ある方に、とても嬉しいお言葉を頂きました。
「大事に作られた家具に囲まれていると、自己肯定感が生まれるんです」と。

居・食・住、どれも同じことが言えると思いますが、住に特化している立場として意識していきたいなぁと思います。
お子様が過ごす空間は特に、自己肯定感が生まれる空間づくり、もちろんワクワクもプラスして繋げていきたいです。

ページトップへ