デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

リビングをリラクゼーションスペースに

2026-4-23

ただいま施工中の大人のリノベーション。
少しずつ空間が出来上がってきましたので、ご紹介させていただきます。


以前は奥まった和室に日が当たらずどんよりとしていました。


同じアングルの写真です。
下がり壁が無くなり、キッチンから続く梁が以前の押入れまで繋がって随分広く感じるようになりました。
ビフォー写真の壁に黒いテープを貼っている部分から斜めに壁を落としたことで、奥まで明るく開放感あふれる空間になりました。

一般的にはLDKは広く明るいほど正解・・・と言いますか好まれます。
ですが、今回のリノベーションで鍵となるシンボルタワーを設けることで、ただ広いだけじゃない変化に富んだ空間。
一日の中でたくさんのシチュエーションを愉しんでいただけるような空間にしたいと思います。

そして、リビングの空間づくりをご紹介します。
今回、陽当たりが良い空間をダイニング、以前の和室スペースをリビングにすることになりました。
通常は一番明るいお部屋をリビングに・・・が定説ですが、Oさんのリビングでの過ごし方を伺うと、こちらが最適な場所でした。

=マッサージチェアを置いてゆっくりテレビを見たい。
=明るく開放感のある場所で食事を楽しみたい。
=ゆっくりできるソファを置きたい。

全てを叶える空間にしたいと思います。
✔シンボルタワーがあることで、開放的過ぎず落ち着いたリラクゼーション空間に。
✔マッサージチェアの背面に格子を設けて、入口からの視線を遮るように。
✔造り付けのソファをビルトインして、空間を広く有効利用したい思います。


ただ奥まった空間にソファを入れるのではなく、下がり壁を設けてプライベートな落ち着く空間に・・・。

奥の壁をアクセントに、梁の下は色をリンクさせて間接照明で演出したいと思います。
画像が粗いですが、かなりのパターンをご提案して上記ではないマスタードカラーベースになりました。


こちらがベンチソファの空間です。


ただいま製作中のベンチソファです。
どんな空間に仕上がるでしょうか。

中東情勢の影響で資材の入りが悪い中、精一杯最善を尽くしていただいている施工店、職人の皆様に心から感謝しております。
心を込めて空間づくりに努めたいと思います。
O様、引き続きよろしくお願いいたします!

素材が決め手。インテリアに調和したテレビボード

2025-12-13

工場近くのグリーンパークにて、イロハモミジのハッとするような紅葉を見納めました。
自然がつくりだす色ほど美しいものはないですね。
一瞬を大事にしたいと思います。

さて、昨年から参加させていただいたY様のご新築プロジェクト。
ご入居後の仕上げ工事が終わりましたので、またご紹介させていただきます。

窓に面した明るいリビング。
吹き抜けがあり、縦に長い壁がテレビ面になります。
畳の間と同じ空間で、ヘリンボーンの床材。
そしていわゆる木の色ではなく、グレー系のニュアンスカラーが基調の空間です。


そして階段を上がって通路の突き当りにテレビボードが位置します。
壁とのバランス、通路の動線、サイズ・形状・色柄・素材・・・お部屋の中で一番悩んだ場所でした。


動線を妨げたくないことと、階段を上がった廊下からの繋がりをもたせたかったので、スケッチのような形状を考えました。
畳の間の斜め形状とリンクして、お部屋を広く見せる視覚的な効果もあります。
ヘリンボーンの床を邪魔しないように、敢えて木目を避けて形はシンプルに。
色調を合わせて素材感で演出できればと思います。


設置の日。テレビボード本体が付きました。
この段階では自分でもこれで良かったのか正直少し不安です。


その後、難関のタイルを貼っていきます。
お引渡し時に、一番大変だったのは何ですか?と聞かれて「タイル貼りです」と即答していた職人高瀬。
できるだけ家具に徹していきたいと思います(苦笑)


完成しました。
テレビを設置してようやくしっくりとお部屋に馴染んだ気がします。


素材はとても悩みました。
ベージュ系の天然石のような柄の扉と、ランダムな艶が特徴の左官仕上げのような天板。
どちらも無限にあるメラミン化粧板の中から特殊なものを選択しました。
形がシンプルな程、素材が活きてきます。


角を落とした形状で無意識に感じるストレスが解消された気がします。
普通に長方形の天板を想像すると、この形状の方が「当たらない安心感」を感じます。


形は極めてシンプルですが、整然とした姿が心地よいです。
しつらえ過ぎず引き算をすることで空間に余裕が生まれました。


そしてY様たってのご要望でした畳の間に格子を設けます。
上下に横桟を入れて一体感させれば簡単で早いのですが、1本1本手間を掛けて取付けていきます。


削り合せながらようやく設置できました。
大きな鉄骨柱だけが目立っていた畳の間に格子が入ることで、ちょっとしたお篭りスペースができました。


畳スペースからの景色も変わりました。
窓からの日差しの入り方もやわらかくなって、何とも落ち着くプライベートスペースに生まれ変わりました。
和室が少なくなってきている昨今ですが、こんな畳の間だと取り入れたくなりますね。

6.3mの長いテレビボード

2024-3-7

お久しぶりの投稿です。
諸事情でなかなか更新できておりませんでしたが、これからまた元気に更新していきたいと思います。
 
愛犬ポッカもこの通り、元気です^^

さて、昨年から打合せを重ねておりましたY様のテレビボードをご紹介させて頂きます。

ご新築マンションの設計段階からご相談頂きました。
当初はテレビを設置予定の壁面に2か所縦長い窓がありましたが、6.3mの長さを活かさない手はないので壁にして頂きました。
限られたスペースを活かす工夫はよくさせて頂きますが、広い壁をどう装飾するかはまた違ったアイデアが必要です。
こだわりのあるK様のご要望で、形はもちろん色々な素材を検討させて頂きました。

 
打合せを数回重ねて、いざ製作。
寸法を間違えてないか不安になる程の長い長いテレビボード。
「線~路は続くよ~どこまでも~♪」 と歌いたくなるような長さです。


施工当日。
納期の関係で、先にタイルもテレビも設置して頂きました。
タイルの割付けもコンセントの位置も、あらかじめ詳細図を作成してお願いしていたので、設置がスムーズでした。

 
エレベーターに入らないので、3分割しての設置です。通常のテレビボードを3台設置するのと変わらない作業になります。
納期は多少お待ち頂きましたが、壁ができてからシビアに採寸するのでこんな美しい納まりが可能になります。
折角製作しても、両サイドに隙間を埋めるフィラーが入ると残念ですからね。
納まりも大事なデザインの一つです。


そして無事、完成しました。
幻想的な天板からの光が、ゆらゆら揺らめく炎のようでずっと眺めてしまいます。
ラインが通ったことで、6.3m以上の長さを感じます。


収納も充実しています。
見た目は全て同じスパンの扉ですが、中は小引出しや可動棚が入っていたり、用途に合わせた収納になっています。


幻想的で蜃気楼のようなゆらめいたライン照明と対照的に、
パキッとエッジの利いた光をイメージしてダウンライトも選定させて頂きましたが、実際は違う器具が設置されていました。
使用する照明で空間の表情が変わってきます。
上下共に調光機能がついているので、昼と夜と色々なシーンを楽しんで頂けると嬉しいです。

Y様、この度は私たちを見付けて頂きありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

リビングに調和するクラシックサイドボード

2023-11-16

K様のリビングインテリアに調和するサイドボードを製作させて頂きました。
正直にお話しすると、今までご依頼頂いた中で最後まで自信が持てない作品の一つでした。
最後まで悩みましたが、絶妙に調和していく過程をご覧ください。

 
K様のリビング壁面。大画面テレビと置き家具が配置されていました。
これからはテレビを置かず、テーブルの短辺側にも座って大人数でも食事ができるように。
多少の収納も兼ねつつ、雰囲気が良くなるようにということで、カーテンも含めてご相談頂きました。

既にたくさんの家具やカーテンがインテリアとして画一されていて、そこへどういう素材を持ってくるべきか悩んでいる中、一つヒントを頂きました。
 
気に入られている絵を飾りたいということでした。
その絵の額縁からインスピレーションを得て、色を作ってみました。
左は最初にお持ちした見本。色ムラはいい感じですが、黄色を強く出したいところです。
右は2回目にお持ちした見本。ベースの色は近づきましたが、大きな色ムラが欲しいところです。


デザインと形状は ↑ のような形でご提案させて頂きました。
3m超の長さを活かさない手はありません。
でも、椅子に座る位置は奥行きわずか15cm、両サイドは30cmと少し変形のサイドボードです。
肝心の色は、絵の額縁に合わせると少しぼやけた印象なので、気持ち濃い色で締めたいと思います。
いつも頼りにしている塗装屋Mさん、どうかよろしくお願いします!

 
果たしてセラミック調の色合いに框扉(フレームのある扉)が合うのか、そこも不安を感じつついざ製作です。
こちらは塗装前の扉です。奥行きが変わる斜めの部分は合せ角度が大事になります。
ここは職人高瀬の緻密な腕の見せどころです。

製作期間を充分頂いて、いよいよ施工の日。

テレビの配線等は、台輪を通して左側面で使って頂けるように処理します。
この配線を隠すことも目的の一つでした。


上から見るとこんな変形です。
収納以上に動線やインテリアとしての見え方など、この形状が功を奏します。


扉一つ一つを設置するごとにドキドキしながら、ついに完成しました。


今まで感じ難かった横の長さ。視界がグッと広がりました。
視線が絵画に向かうので、横の広がりに加えて遠近感も感じます。


扉と同じく天板の色も悩みました。
チークのフローリングと主張するタイル、両方に調和する人工大理石を選びました。
イエローベースで緩やかな流れ模様が名脇役になっています。


斜めの部分の納まりも着色するとまた違って見えます。
丁寧な仕事もデザインの一つです。


両サイドの収納内部の背面をミラーにすることで、重たさを軽減しました。
ダークカラーは、ガラス扉にしても中が見えにくく暗くなりがちですが、こうすることで抜きが出来ました。


塗装屋さんが何度も塗り直して納得いくまでブースから出てこなかったとか・・・。
引き取りのときにこれでOKか聞かれて、「分かりません!」と言ってしまった私。
「あんたが分からんでどうするね!」確かに・・・。
でも納めてみて、お客様に見て頂くまで本当に分かりませんでした。
K様に喜んで頂いて、ようやく塗装屋さんに報告が出来ました。


家具と一緒にカーテンもご依頼頂きました。
こちらは北側。以前の重厚なカーテンから一変、外の風景を感じられて心が洗われるような雰囲気です。


南側はラグジュアリーな雰囲気のカーテン。
この両面のカーテンが先に決まり、この間に挟まれたサイドボードの意味がより重要になりました。
結果、両方と調和しつつ穏やかに見守っているような落ち着いた家具に。
インテリアとして大事な役目を果たすことが出来ました。

私が持っている知識や能力はわずかですが、お客様に引出して頂いたおかげで少し高めのハードルを超えていけている気がします。
たまにハードルを倒してしまうこともありますが、大事なことを忘れずに感動する仕事をしていきたいと思います。
K様、この度は本当にありがとうございました。

和を感じる、ニュアンスカラーのサイドボード

2023-4-25

I様のリビングに、テレビ台を兼ねたサイドボードを製作させて頂きました。

初めてお伺いした際、お話し頂いたご要望は、
・今はテレビ台を兼ねたいけど、将来はテレビを置かない予定
・機器類やその配線をスッキリ隠したい
・3人目のお子様のご出産前に、収納場所を確保したい
・ピアノを左右どちらに置いても収納の開け閉めに問題のないようにして欲しい
・お部屋に合いつつ、ちょっと和の要素もあって他にない感じにしたい
とざっくりですが、このような内容でした。


コンパクトなテレビ台を置かれていましたが、間口は4.4m。
端から端まで収納を設けるだけでもお部屋が随分広く感じられそうです。
梁の下でどんよりと影になっている壁面も気になるところです。

初回のご提案をさせて頂きました。

壁に対してバランスの良い高さで間口いっぱいのサイドボードです。
素材や引出しの場所など、あえて色々なパターンでご提案させて頂きました。
木目じゃない方が・・・、和柄を取り入れたい・・・、ルンバは別の場所に置く方向で・・・
ベースプランを基に、色々なヒントを頂きました。

もう少しイメージが湧くような提案を~ということで、パースを作成しました。
自動で立ち上がる3Dパースではなく、線で描いて素材を貼り付ける古風なパースです(汗)

中央に和の要素のある素材を用いることで、全面が同じ扉よりも空間が締まります。
上下の絵は同じに見えますが、上は天板だけ木目、下は天板と台輪を木目にした絵です。
ほんのちょっとしたことで、印象が変わります。
下の絵の方向で製作させて頂くことになりました。


製作期間を頂いて、いよいよ設置の日です。
コンセント類を移設しながら家具内に取り込む準備をしています。


本体を設置しました。
壁から壁まで隙間なくピッタリです。
ピアノの前の収納をギリギリ引出せる奥行きになっています。


天板は中央でジョイントしています。
奥に間接照明も入ります。


多少の柄のズレはありますが、フラットに美しく納まりました。


間接照明も点灯しました。
梁の影でどんよりとしていた壁面が、まるで日の出のように幻想的で特別なスペースになりました。


完成しました!
イメージ通り、スッキリと洗練された絶妙なニュアンスカラーのサイドボードです。
難しいカラーバランスでしたが、中央の和柄がアクセントの唯一無二なオリジナル家具になりました。


和柄の扉以外は、引出しになっています。
こちらはDVDの背表紙が見える高さ設定の引出し。

そしてその中に内引出しを設けています。
高さの要らない細々とした筆記具、通帳、保湿剤・・・等々、何かと重宝して頂けると思います。


下段は下から手を掛けて開ける引出しに。
閉めたときに美しく見えるように、上の扉とは違うフラットな扉です。
閉めるときは全て、ゆっくり閉まるソフロクローズ機能の引出しになっています。


和柄の扉内は、機器類が入っています。
配線が見えなくなっただけで気持ちが良いですね。
扉の裏が繰り抜かれている部分は、リモコンが通るような加工をしていますが・・・


扉を閉めると全く分かりません。
この和柄の扉だけ、柄方向が間違えて入荷したため後日のお届けになりました。
待ちに待って頂いた主役の扉です。


和柄以外の扉は、なめらかなレザーのような手触りです。
少しくすんだ木目の天板の組合せはベストメンバーでした^^
木目が強い床と梁に、このニュアンスカラーは少しチャレンジでしたが、完成してホッとしました。


サイドボードが設置されたことで、以前より幅広さの認識ができたせいか随分広く感じられるようになりました。
このブログを書いていて気付いたのですが、スマホのレンズが曇っていたせいで写真がぼやけています(泣)
意図せず更に幻想的に見えるでしょうか^^;

後日、I様が夜のお写真を送って下さいました。

昼間とは違う神秘的な雰囲気です。
お子様が寝静まった後の一人の時間、ご夫婦二人の語らいの時間、日々の喧噪から離れて疲れを癒してくれる時間が生まれると良いなぁと思います。
便利で快適な機能以外に、家具ができること。たくさん増やしていけますように。

Iさま、積極的に参加して頂いて、また楽しんで頂いて本当にありがとうございました!
これからも末永く、よろしくお願い致します。

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