デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ご提案受付を一時ストップさせて頂きます。

2019-4-18

いつも「ポッカポカ日和」を覗いて頂きありがとうございます。

現在、7月8月辺りまで製作予定のお客様にお待ち頂いている状況です。
既にご依頼頂いているお客様にご迷惑をお掛けするため、お問合せ(ご提案)受付を一時ストップさせて頂きます。
必要とされているのにお役に立てず、誠に申し訳ございません。
苦渋の選択ではございますが、お一人お一人大事にしたいのでご理解頂けると幸いです。

現在ご依頼頂いているお客様の製作見通しがつき次第、再開させて頂きます。
引き続きどうぞよろしくお願い致します。

チェリーの愛おしいカップボード

2019-4-11

I様のカップボードを設置させて頂きました。
ご新居の建築中にお声掛け頂いていましたが完成に間に合わせることができず、大変お待たせを致しました。
それでも予定していた吊戸棚の高さ設定など、お引越し後に現地で確認してから変更が出来たのが幸いでした。
たくさんこだわって頂いたチェリーのカップボードをご紹介致します。


お打合せ段階でご提案させて頂いたイメージパターンです。
チェッカーガラスが入った吊戸棚や框扉、タイルなどI様ご希望のイメージがはっきりされていたので、こちらもご提案がスムーズでした。
アイテムもそうですが、素材の組合せも選択肢がたくさんある中で到達点に辿り着くのは難しいことだといつも思います。
特に同じ実物が何もないゼロからの形造りなので不安だらけだと思いますが、その分プロセスと出来上がりのワクワク感につながれば・・・と願っています。


さて、最終的に扉はチェリーの天然木を使用することになりました。
引出しだけ框扉、吊戸棚は框のない扉でシンプルに。タイルとの相性が楽しみです。

塗装前の扉。今は顔色が優れませんが塗装を施すと元気に生まれ変わります。

いよいよ取付の日。タイル面にコンセントは避けたいので天板面に移設します。

本体が取り付きました。

天板は明るい白のメラミン。全体が木目でも良かったと思いますが、色を抜くことで垢抜けた雰囲気です。
吊戸棚の木目が繋がってイメージが出来てきました。


翌日、タイルの目地埋めと棚を取付て、無事完成しました。
愛おしささえ感じるほっこりとした温かみのあるカップボードになりました。


こだわって頂いた框扉です。無垢材はそれだけでデザインになります。
ハンドルもたくさんある中から選んで頂きました。


最近サブウェイタイル(ニューヨークの地下鉄で使われた始めたタイルの一種)は人気でよく見かけます。
長方形で光沢のあるシンプルなタイルが普通ですが、I様にはサブウェイタイルとはちょっと違う長方形より短くて可愛らしいマットなタイルをご提案させて頂きました。
目地はI様のご希望で鈴色にすることで、よりタイルが強調されてどこにもない雰囲気です。
棚が一つあるだけで、ずいぶん表情が加わりました^^


I様ご家族にぴったりの雰囲気あるカップボード。
今はまだ若い色合いですが、年月が経つごとに深い飴色に変わっていくのがとっても楽しみです。
記念すべき「令和」の発表の瞬間をご主人様と共感できて、忘れられない一日になりました。
ご新築と同い年、平成31年生まれのカップボード。ご家族に寄り添って愛される家具になりますように。

I様、大変お世話になりました。これからも末永くよろしくお願い致します^^

洗練された大人の空間 ~書斎編~

2019-4-3

引き続き、T様の書斎をご紹介させて頂きます。
快適にお仕事ができる空間にする為に、書斎はリビング以上にこだわって頂きました。

長方形の空間にL字にデスクカウンターを配置していきます。

L字の窓に面したコーナー部分にデスクスペースを設けます。


複合機からパソコン、コンセントまでの配線はカウンター下に綺麗に納まるよう配線スペースを設けました。


一番こだわって頂いたのは天板かもしれません。
長手に3.4m、短手に2.4mの長さのウォールナットの無垢材です。
脚立に乗って上から撮影しましたが入りきれませんでした。
正面のデスクスペースは奥行き80cmとかなりボリュームがありますが、L字につながることで圧迫感どころかより広がりを感じます。


天板はオイル塗装で仕上げています。
サラサラとした手触りが頬ずりしたくなるほどです。
L字で組んだ継手(ジョイント)部分も美しく納まりました。


長手の壁側にはトールキャビネットを設けています。
カウンター下は引出し収納がメインになるので、可動棚のある書棚はお役に立てるのではないかと思います。


引出しはウォールナットの無垢フレームにライトグレーがポイントになっています。
全体がウォールナットだと重厚感が強くなりすぎるところでしたが、単色を入れることでグッとシックでモダンな印象になりました。
お打合せのプロセスでは全く違う方向でご提案をさせて頂いておりましたが、選ばれているカーテン生地を見せて頂いてから大きな方向転換になりました。


配線ルートの終着点もすっきりしました。
収納サイドには熱抜きの通気孔を設けています。


デスクの左サイドには3段引出しを設けています。
取っ手のないプッシュオープン式の開閉ですが、ウッドフレームだけで充分なアクセントになっています。


全体が写真に納まらずに残念ですが、私もここで仕事がしたいと思ってしまうほど気持ちの良い空間でした。
家具が設置される前よりも明らかに広く開放的に感じるようになりました。
十字のウッドフレームのラインが利いてます。
ウォールナットの経年変化で表情がまた変わっていくのも楽しみです。

T様、長いようであっという間の時間でした。大変お世話になりました。
家具共々、これからもよろしくお願い致します。

洗練された大人の空間 ~カップボード編~

2019-4-3

少し間が空きましたがT様のカップボードをご紹介させて頂きます。
設置場所はこちら。シックなグレーの壁紙に映えそうです。

設計段階で、当時ご使用されていた食器棚の写真と調理器具のリストを頂きました。
キッチンに入りきれないホットプレートやフードプロセッサー、フォンデュ鍋、そして一升瓶などそれぞれの居場所をミリ単位で設計させて頂きました。
製作に至るまでT様とやりとりさせて頂いた経過も今では懐かしく感じます。

施工途中の写真を撮り忘れましたが、無事完成しました。

シンプルながらシックで重厚感も感じるラグジュアリーなカップボードに仕上がりました。
リビングにも食器収納を確保できた分、カップボードの下部は調理器具を中心にT様仕様の収納になっています。


一番奥は一升瓶用の収納です。
ワイヤーのバスケットを外せるので、用途に合わせてご使用頂けるかと思います。


中央の深い引出しの内部に浅い引出しがもう一つ。ホットプレートの高さに合わせた設計です。
扉を表面で分けることも出来ましたが、手前の引出しとラインを合わせることで見た目にもとてもスッキリしました。
内引出しは頻度の低い器具類はもちろん、タッパーや細々とした物の仕訳もしやすく便利です。


天板は人工大理石でも柄が特徴的なココアブラウンを使用させて頂きました。
扉とも相性が良くグッと引き締まりました。
引出しの取っ手はできる限り主張したくなかったので、扉を閉めるとダークブラウンのアルミがわずか5mmしか見えないライン引手を採用させて頂きました。
シルバーの太い引手にすると一気に設備機器のような印象になってしまうので、取っ手は大事なアイテムの一つだと思います。


オープンキッチンの扉や天板に色柄を合わせることができなかったので、完成するまで内心ドキドキでしたが・・・
予想以上にLDK全体の空間に違和感なく納まっていて、落ち着きと適度な存在感がとっても素敵でした。

機器類も無事予定していた場所に納まったとのことで、これからフル活用して頂けると嬉しく思います^^

洗練された大人の空間 ~リビング編~

2019-3-23

引き続き、T様の空間づくりをリビングからご紹介させて頂きます。

既に搬入した家具で埋め尽くされていますが、正面の壁に家具を取り付けていきます。


食器収納とテレビボードの下台を設置しました。
テレビボードを宙に浮かすために下駄を履かせています。
グレーの壁紙に合わせて色合わせした化粧板を使用しています。


テレビボードが乗りました。下駄を履かせている違和感もなく宙に浮いて見えます。


天板を乗せていきます。マンションで一枚では搬入できないので分割しています。


無事天板が繋がりました。
木目を合わせているのでジョイントも目立ちにくいです。天然木の突板ならではの照りが高級感を感じさせてくれます。


さて、次はエコカラットタイルを貼っていきます。
ベージュ系のタイルと悩まれた結果、グレーにされて大正解でした。
グレーのクロスとウォールナットとの相性も抜群です。


間接照明も点いて、完成しました。
4.25mのテレビボードは宙に浮かすことでより長く広く見えます。
日の出のような光が何とも幻想的でタイルを美しく照らします。
残念ながら壁掛けテレビが取り付いた様子を拝見できませんでしたが、きっとグッと締まって素敵に見えるかと思います。


扉は全て取っ手のないプッシュオープン式です。
余計な凹凸が無いのでラインが通り、より奥までの広がりを感じます。
天然木ならではの陽の当たり方が何とも心地よいです。

ワンちゃんスペースの収納も取り付けました。

すごく地味で分かりにくいところですが、施工もこだわっています。
吊戸棚の手前に枠があるので、少し幅を小さく造らないと入らないスペースでした。
通常は太いコーキングかフィラー、もしくは隙間を空けてしまうところですが・・・


底板と正面の化粧材を後で貼ることで、隙間の無いゼロの納まりに。


シンプルな化粧板の吊戸棚でも納め方で見え方が違ってきます。
心を込めて製作した家具がより美しく見える納まりを心掛けています。

次はカップボードをご紹介させて頂きます。

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