デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ナチュラルモダンな空間づくり ~ダイニングキッチン編~

2019-2-4

少し日にちが空きましたが、完成しましたY様のダイニングキッチンをご紹介します。
以前は天井の凹凸が目立つダイニングでしたが・・・

天井や諸々の造作を経て・・・(←施工中の様子はこちらです)


こんな風に変わりました。
天井の凹凸を無くして貼った桧の羽目板効果で空間にメリハリが出て、奥行きを感じます。
横のラインが通ったことで、以前よりも随分広がりを感じるようになりました。
やわらかい間接照明と、丸いミラーの効果でやさしさと温もりを感じます。


キッチンのシンクから・・・私の大好きなアングル、一つ目です。
和室の入口枠へ斜めのラインでカウンターが流れることで遠近感を感じます。
タイルの凹凸と厚みのあるミラー、天然木の建具、それぞれの存在が全体の雰囲気につながる良い役割をしている気がします。


ダイニングからのアングルも同じく遠近感を感じます。
実はこのカウンター。Y様よりメイクができるコーナーを作って欲しいとのことで、苦肉の策で設けたカウンターなんです。


なので、白いキャスター付きのボックスをくるっと手前に返すとメイク道具収納に。
奥行きがとても少ないので引出しを設けることもできず、この形になりました。
上段は上からそのまま取り出せる小分けのメイク道具で仕切り板もタモ材で製作しました。
中段下段はボトルやストック類をざっくりと収納して頂くイメージです。
ドライヤー用のコンセントとミラーの上の照明用のスイッチを天板上に設けています。


ダイニングテーブルを置くととても限られたスペースなので、メイク用ではなく一時置きのカウンターの役割になるかもしれません。
でも結果、このカウンターが良い引き締め役になってくれている気がします。
分厚いタモ材とタイルの相性もバッチリ。美しく納まりました。


カップボードも全体の雰囲気に合わせた木目で製作させて頂きました。


今回初めて採用させて頂きましたウッドフレームの扉です。
表面はメラミンなのでお掃除もし易く木の温もりも感じます。
さりげないデザインですが、フラットな扉とは受ける印象も違います。


手前の引出しは既製品のゴミ箱に合わせてサイズ設定をさせて頂きました。

続いて、キッチン横の扉を開けてリビングに入ったときのアングルです。

以前は凹凸のある天井とキッチンが最初に目に入る印象でしたが・・・


入った途端に視界が奥へと広がり、やさしく包み込まれるような何とも気持ちの良い雰囲気になりました。
(私の大好きなアングル、2つ目です^^)


ブラインドを閉めると間接照明から受ける印象が変わってまた良い雰囲気です。


当初、シンクの横に格子を立てるのは主婦の立場からすると邪魔なのでは?と着工してからも多少の心配がありました。
でもキッチンとリビング双方から、この格子を介して見える景色がどこか風情があってとても良い役割をしてくれている気がします。
光と素材の効果で自然の中にいるような気持ちにさせてくれるこの場所が大好きなアングル、3つ目です^^

一日で一番長く居る場所が、ただ機能的なだけじゃなく心穏やかに、またエネルギーを充電できる空間であったら良いなと思います。

ナチュラルモダンな空間づくり ~書斎・和室編~

2019-1-30

続きまして、Y様の書斎と和室をご紹介します。
特に壁を壊したり間取りを変えたりの工事はせず、造作家具にて空間づくりをさせて頂きました。
まずは書斎から。

窓に面した壁一面に広いデスクカウンターを設けました。


マルチメディアコンセントのある部分の収納は、家具の中にコンセントを組み込んでいます。
ディスクトップパソコンの本体を収納して頂くイメージで熱抜きを設けています。
デスク下に見えるのは分かりにくいですが配線経路です。デスク左側への配線を美しく隠します。


左側には扉の無いオープンの書棚を。
全体が木目だと重たい雰囲気ですが、白い天板と扉に木目のコントラストが映えます。
書棚の下にはちょっとした鞄掛けを2つ。
いつも椅子に鞄を2つ3つ置いてしまう私の癖がここで活かされました。使って頂けると嬉しいです。


引出し下段にはファイルが倒れないよう仕切り板を設けています。
不要な時は外して頂けるので、色々なサイズの収納に便利です。
Hさんのデスクにも取り入れています^^


ブラインドはカーテンよりすっきりするけど掃除が・・・というお声が多いですがこれは便利です。
布製で閉じるとほぼフラットになるのでお掃除も掃除機でさっと済みます。
窓枠の中に取り付けられる場合は特におすすめです。

次は和室をご紹介します。

以前は白い壁のシンプルな和室でした。
腰窓の下の板間が収納に調度良いスペースになりそうです。


正面の壁をグレーのアクセントクロスにするだけで随分引き締まった空間になりました。
同じグレートーンのプリーツスクリーンで心地良い和風モダンな印象です。


リビングと同じタモ材の引出し収納。
プッシュオープン式で凹凸なくすっきりとしていて扉を閉めていればベンチのようです。


リビングをご紹介する前ですが、無垢材で物干しハンガーを造作しています。
間口があるので途中ブラケットを入れていますが、丸い穴には正面からのハンガーも掛けられます。
自宅でも同じようなハンガーを造り付けていますが、こちらは自宅を踏まえての改良版。
奥様に気に入って頂けると嬉しいです^^

ナチュラルモダンな空間づくり ~施工中NO,3~

2019-1-24

Y様の空間づくり、リビングもずいぶん形になってきました。
テレビボードとL字に配したマガジン収納の施工をご紹介させて頂きます。


壁掛テレビの配線経路や補強など、納まりを想定した組付前の作業に一番気を使います。


窓側のマガジン収納は、テレビの配線経路も兼ねています。
すっきりと浮かせた形にしたいので、インロー式の横桟を入れているところです。


無事に納まりました。
実はこのマガジンラック、箱状では玄関から搬入できなかったので全てパネル状にして現場で組み立てました。


現場組立はなかなかすることはありませんが、こうすることで天板に継ぎ目を入れずに済みました。


ウレタン塗装された扉たち。引手を見せたくなかったので一緒に塗り込んでいます。


扉の納まりです。
家具を取付てしまうと外せない方法ではありますが、大きな溝があると台無しになってしまいます。
納まりも大事なデザインの一部です。


FAX置台とのジョイントもほぼ気にならずに綺麗に取付きました。


さて、これからは私の重大任務。
400枚以上あるタイルを一枚ずつ貼っていきます。


タイルの厚みを想定してテレビボード製作しているので、綺麗に納まりました。


難関も突破して、丸2日でタイルの完成。
これからブラインドや鏡の取付など、いよいよ仕上げに取り掛かります。

現場を離れるのが寂しくなってくる頃ですが、最後まで気持ちを込めて仕上げたいと思います^^

 

ナチュラルモダンな空間づくり ~施工中NO,2~

2019-1-18

Y様の空間づくりが順調に進み、少しずつ家具が入ってきました。
昨日はHさんのお部屋のデスク周りが形になりましたのでご紹介させて頂きます。

クローゼットを解体後、壁紙を貼り終えました。
梁だけやわらかいベージュで、窓廻りの壁はタイルを貼る予定です。


奥の凹んだ壁の中に、書棚を入れ込んでいきます。
Y様のご希望でバックを白にして正解でした。圧迫感なく奥行きを感じます。


デスクとデスクライトを組み込んだ棚を取り付けています。
明るい窓からの日差しが天板に反射して良い感じです^^


デスク背面の壁には、弧を描いた形状のマガジンラックを取り付けました。
手前の入口からの動線を邪魔しない柔らかなラインで、中央はワイド判も入るマンガサイズ、サイドはディスプレイ棚にもなります。


プライベート空間が出来上がりました。
元はクローゼットだったとは思えない、むしろこの家具に合わせて壁が作られたようなサイズ感です。
広過ぎず包まれるような空間が何とも居心地良くて、しばらくここに居たくなるほどでした。
これから壁のタイルやカーペット、シェードが入って色づいていきます。
Hさん、楽しみにされててくださいね^^

キッチンのカップボードも取り付きました。

間接照明の配線や下地の処理も施して。


途中、撮影し忘れましたが完成です。
機能面はまた後程ご紹介致しますが、全体像だけ・・・。


カップボードが入ると、格子がますます活きてきました。
離れていますが、和室奥の壁に貼ったアクセントクロスとの調和も良い感じです。
これからダイニングの壁を装飾していく予定です。


格子越しの景色。
爽やかな白とやさしい木目、包みこまれるような光がY様の空間づくりのコンセプトにぴったりなアングルです。

明日からリビングと書斎を施していきます。
Y様、引き続きよろしくお願い致します!

今年もよろしくお願いします。

2019-1-8

明けましておめでとうございます。

今年は私が描いたイノシシと小さな監督さんが描いたポッカでほっこり。
心温まる年になりますように・・・。
今年もよろしくお願い致します。

さあ、今日からY様のリフォームが始まります。
気を引き締めて、心を込めて、取り組みたいと思います。
随時、ご紹介させて頂きます!

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