デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ナチュラルモダンな空間づくり ~製作中~

2018-12-26

昨日のクリスマスはいかが過ごされましたか?
僕はせっかくのクリスマスにお腹をこわして病院に行きました。

きっとみんなが変なのをかぶせたせいです。
(いいえ。拾い食いのせいです-_-)

さて、先月からご準備させて頂いておりますY様邸の空間づくり
いよいよ年明けからの着工に向けて、家具たちが形になってきました。

タモ材のテレビボードです。

正面とサイドの格子のラインをぴったり合わせています。
同じ材でもこれだけ木目が違っていて、それがまた良い表情となっています。


カニ。ではなく格子を固めているところです^^


こちらはテレビボードと鉛直面に配置するマガジン収納です。


天然木と白の対比がナチュラルでモダンな印象です。

これからこの家具たちは塗装屋さんに美しく仕上げてもらいます。
ますます綺麗になって帰ってくるのが楽しみです。


Hさんのお部屋の家具たちも準備中です。


扉がついていませんが、デスクの本体です。
ウォールナット色のフローリングに近い、ヒッコリー柄(同じくクルミ科)の木目を使用しています。
リビングの天然木と違い、汚れや傷に強いメラミンなので色褪せることがほとんどありません。
引出しの扉がつくと、白と木目のコントラストがますます映えそうです^^

素敵に仕上がりますように・・・。
心を込めて製作中です。

モダンリゾートな空間づくり ~和室編~

2018-12-20

引き続き、H様の和室をご紹介させて頂きます。

以前の和室。不動産の広角カメラで撮影されているので広く見えます^^;
壁面にお手持ちの大きな絵を飾られたいということで、当初から絵に合わせた壁紙をご指定頂いていました。
そこでそれを演出する間接照明と設えを考えておりましたが、現調した結果コンクリートの壁面と電気配線がネックとなり断念することに・・・。

畳と壁紙を変えるだけでHさんが好まれる和の空間ができるだろうか。何かおもしろい演出がないかと考えた結果、丸窓を閃きました。
後々思い返せば、当社からHさんにご指定頂いていた月見酒の襖紙がヒントになったような気がします。

その襖紙がこちら。斬新です!
月と丸窓がリンクしているでしょう?
普段は襖を開けておいて、来客時のサプライズに。外国からのお客様に喜ばれること間違え無しです。


ちなみにキッチンからの景色です。
普段は開けておいて・・・


閉めるとワォッ!
モダンな空間に思い切った遊び心。そのギャップがHさんらしくて最高です^^

襖紙はリビング側と和室側で貼り分けています。

後光がさしているような何とも縁起の良い襖紙。リビングとは全く違った心が落ち着く和の風情です。
丸窓が無いと普通の和室にも感じますが、丸窓があることでその奥の様子も感じられてまた襖も活きています。


壁紙も、アクセントになる正面の壁と梁、そしてその周辺を貼り分けています。
まだ到着していない絵画に合わせて一緒に選んで頂きました。
絵画がきてようやく完結します。


和室の壁面に間接照明や設えが実現していたらご提案していなかった丸窓。
結果、Hさんのお部屋のシンボルともいえる程、良いアクセントになりました。
正直なところ和室側の風情はそれほど期待していなかったのですが、ずっと和室にこもっていたいと言って頂けるくらいHさんお気に入りの空間になりました。

私たちも家具と同じくらい楽しみでした襖や壁紙。(トイレやゲストルームの壁紙も斬新ですよ~)
当初からHさんがネットで見つけてこれを貼りたいとご指定頂いていました。
最初はこれですかぁ・・・とちょっと心配でしたが、パンチが効いたこんな空間他にはありません。
毎回お客さまのおかげで初めて実現することがありますが、今回は本当にたくさんあって心から感謝しております。
Hさん、あらためて有難うございました。

グラフィック写真の壁紙が無事に施工できたらまたご紹介させて頂きます^^

モダンリゾートな空間づくり ~洗面室編~

2018-12-20

引き続き、H様の洗面室をご紹介させて頂きます。

以前は、80cmの大きな洗濯パンとよくある既製品のシャンプードレッサーが置かれていました。
H様のご要望で美濃焼きの手洗い鉢を洗面ボウルとして使用されたいということで、それをベースに周辺をコーディネートさせて頂きました。
コンパクトな洗濯パンにして広く、そして雰囲気のある洗面室に変えていきます。


全て撤去した状態。洗濯機の蛇口とコンセントは、壁にタイルを貼るので邪魔にならない場所に移設します。


洗面ボウルが付きました。以前より10cm幅が広くなっています。


引出し収納と、壁面の埋込収納が設置されて雰囲気が出来てきました。
ダークブラウンの洗濯機が家具のように見えます^^
これから正面の壁に鏡とタイル、照明を施して・・・


完成しました。
タイルを貼ると一気にラグジュアリー感が増しました。
デザインコンパスのお客様に大人気シリーズのこちらのガラスタイルですが、ゴールドは初めて使用します。
黄土色の目地材を使ってゴージャスでエキゾチックな印象です。


上の間接照明とそれを隠すバー。
実は当初は既製品の壁付け照明と壁紙だけで、間接照明もタイルもご提案していませんでした。
Hさんに初めてお会いした時に、お手持ちのクリスタルガラスを飾る場所がどこかにないかということで閃きました。
クリスタルを掛けるフックを組み込んで、その後ろから間接照明で照らすととても良い見せ場になるのでは・・・
ということで、ここはまだスイスから到着していないクリスタルを飾って頂いて初めて完成する予定です。


収納もクローゼットのように充実しています。
タオルやメイク用品など、たっぷり入りそうです。


壁の厚みを利用した鏡扉の埋込収納です。
歯ブラシや見せたくないけど頻度の高い化粧水などに重宝します。
和風の焼き物鉢ですが、タイルや周りの仕上げ材でとてもモダンに見えるから不思議です。


クリスタルガラスが飾られるとどう見えるでしょうか。
内心ドキドキしますが、お伺いをとても楽しみにしています!

モダンリゾートな空間づくり ~リビング編~

2018-12-20

引き続き、Hさんのリビングをご紹介させて頂きます。


間口4m程のリビングの壁面。
ここにテレビボードを設置していきます。


壁がコンクリートなので、下台にバックパネルを設置してここに壁掛けテレビを取り付ける予定です。
今回搬入と設置で応援にきてくれたスーパー助っ人のKさん。
階段での荷上げと大きな家具の設置、本当に助かりました。Kさん、ありがとうございます!


バックパネルを取付ていきます。


そしてその周りにゲート状に家具を設置していきます。
全て形にしてからの設置。0.1mm単位の納まりがものを言います。


納まりました。隙間のないゼロの納まりです。
上の仕上げが貼られていない面は、これから現場で削り合わせながら貼っていきます。
造作家具ならではの納まりです。


着工から2週間。
照明とタイル、最後にテレビを設置して完成しました。
宙に浮かせた下台のローボードは機器に合わせて奥行きを深く、3方を囲うゲートは奥行きを浅くして空間に表情をつけています。
浅いゲート面を収納にすることもできましたが、ここに扉の継ぎ目が入ると折角の雰囲気が台無しになるのでとHさんの感性が素敵です。


調光機能付きのダウンライトと、下台の後ろからの間接照明がタイルの凹凸を浮かび上がらせて幻想的な雰囲気です。
ますますダークカラーのゲートとのメリハリが出来て良い引き締め役になっています。


機能性も充実しています。
扉を開けて引出したらそのままプリンターを使って頂けるフラップ扉とスライドカウンターの組合せです。
家具の高さと奥行きは機器に合わせて設計させて頂きました。


LDKの眺め。
テレビボードの扉とバーカウンター、テレビ背面とバーカウンター下のタイル、素材をリンクさせています。
そして間接照明による効果も加わって、ラグジュアリーな落ち着きと広がりを感じます。

設計段階でHさんがご準備されていたバリ製のハイチェアとソファーを置くと一気にリゾート感が増しました。
竣工後ご主人様から、「H様ご夫婦と私たちの4人だから出来た空間」と仰って頂けて嬉しかったです^^

モダンリゾートな空間づくり ~キッチン編~

2018-12-18

H様のリフォームが無事に竣工しました。
劇的に変わりましたビフォーアフターをご紹介させて頂きます。
まずはキッチンから。


以前の写真。とりあえず開口のある普通の対面キッチンでした。


インターホン周りの壁だけ残し、キッチンと壁を撤去しました。
着工して3日目です。


背面のカップボードとキッチンを据えていきます。
少しずつ雰囲気が出来上がってきました。
床が貼られていな部分がありますが、これも想定して家具を造っています。


次にスタンバイしているのは大きなゲート型のカウンター。
着工して7日目。キッチンは先に使って頂いています。
本当に毎日目に見えて変わっていくので、「今日の新作は?」とHさんがワクワクされている様子にこちらも嬉しくなります。

カップボードの吊戸棚の背面にはミラーが貼られています。
ガラスの棚にクリスタルグラスをたくさん飾られたいと当初からのご希望でした。


カウンターの本体が設置されました。
これから照明とタイルを使って更に演出して・・・。


ようやく完成しました。以前の写真と同じアングルですが全く別の部屋のようです。


以前のキッチン。閉鎖的で暗い印象でした。


完成したキッチン。キッチン自体は雰囲気のあるダークトーンですが明るく開放的で何より景色が違います。


ビアホールを彷彿とさせるキッチンパネル。一つ一つのアイテムにもこだわって頂きました。


カップボードは家電を隠した収納庫と、グラスを美しく見せるガラス棚。
それからワインやお酒を背面からの光で演出するディスプレイスペースでスタイリッシュに仕上がりました。


これは今回のリフォームで、丸窓と同じくらいの拘りと楽しみでもあった部分です。
雲竜柄のワーロンを使って、ほんのり和を感じるやわらかい光。
バーカウンターに座ると、ワインボトルの後ろから日の入りのような幻想的な景色が広がります。
最初のご提案にはなかったのですが、Hさんの「何かおもしろい演出を」というご要望にお応えしました。
住宅ではあまり実現しないご提案を楽しんで頂けて嬉しい限りです。


バーカウンターも目立たない部分ですがこだわりがあります。
ダイニングテーブルを置かないレイアウトなので、カウンターでお食事ができる程の奥行きを確保しつつ、テレビボードや通路が狭くなることは避けるために緩やかなカーブを描いた形状にさせて頂きました。座ったときにキッチンに自然と身体が向くので会話もはずむのでは?と勝手な想像です^^空間に余裕ができたような気がします。


今回のリフォームで一番のネックだったインターホン周りの壁。
Hさんもここが撤去できないことに残念がられていましたが・・・。


同じアングルです。
完成してみるとシンボルタワーのように空間の良い引き締め役になっています。


中央のガラス扉に潜んでいるのは・・・


ジャーン。そのままの姿では好まれないインターホンと給湯器のリモコンです。
扉を閉めているとまさかここにあると思わせない佇まい。
携帯や鍵の置き場としても重宝しそうです。もちろんインターホンも普通に聞こえます。


狭かったキッチンの入口も。


ずいぶん広く感じるようになりました。
邪魔に感じていたインターホンの壁ですが、むしろこれがあることでお部屋に入ったときに奥の空間へのワクワク感が増すような気がします。

キッチン自体は既製品のように最先端の機能があるわけではないですが、キッチンで過ごされるHさんを想像して設計から製作と施工まで楽しく空間づくりをさせて頂きました。
ご紹介したい細かいアイテムもたくさんありますが、次はリビングをご紹介させて頂きます。

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