デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

オフィスの中のカフェコーナー

2016-1-31

引続き、青果物流通のコーディネーターマルゴ様のカフェコーナーをご紹介させて頂きます。

エントランス入ってすぐ右のスペースに社員さんのカフェコーナーをということでご相談を頂きました。
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事務スペースと一繋がりで、入ってすぐに目に付く場所ということで、圧迫感を感じずに空間だけを雰囲気良く仕切る方法を考えさせて頂きました。
図面上、赤く囲われた部分です。
パーティションの製作過程です。カーブのパーティションはこんな骨組みにカーブベニヤと仕上げ材を張り合わせて造っています。
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そして設置させて頂きました。
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エントランス側は高い目隠し、オフィス側は程よい高さで空間を仕切っています。

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新聞や雑誌、情報誌などちょっとした置き場所やグリーン(人工ですが)があると、休憩時間により気持ちがリフレッシュされて、仕事の効率も良くなる・・・と信じています^^

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コンパクトな空間ですが、テーブルそれぞれにちょっとしたプライベートな居場所ができたようです。

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天井のカーブとリンクして流れるような動線がやわらかい印象です。
既製品のパーティションで四角く区切るよりも断然オフィス全体の印象が違って見えます。
マルゴ様らしく円(まる)く納まりました^^

新社屋でのますますのご商売繁盛と社員皆様のご多幸をお祈りしております。
そして、これからも福岡の食卓に美味しい野菜と果物をよろしくお願いします!

会議室と社長室。それぞれに合う家具を・・・

2016-1-31

2月から福岡市の青果市場がアイランドシテイへ一挙に移転することに伴い、大正13年創業の青果の老舗 株式会社マルゴ様 より、新社屋の会議室と社長室の家具をご相談頂きました。

まずは会議室。
社長様のデスクとワードローブ、そして8人がゆっくり向かい合える 3メートルの大型テーブルです。
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3メートルの長さのテーブルは既製品になかなかないということで、オーダー頂きました。
8名座ったときにできるだけ干渉しない脚を特注で造らせて頂きました。

そして次は社長室です。
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特にセンターテーブルの天板にこだわって頂きました。
鯉が勢いよく泳いでいるようなダイナミックな柄の人工大理石。縁起物です^^
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ここまでの艶になるまで半日以上かけて磨きあげています。

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社長様のデスクです。少し立上がりをつけてデスク面が見え難い形状にさせて頂きました。

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ソファーが配置されました。
カーペットや壁のタイルなど、ベースとなる素材のセンスの良さが効いています。
厳かで格調高い雰囲気のなかにも新鮮で清清しい、どこにもない社長室になりました。

引き続きカフェコーナーをご紹介させて頂きます。

パープルグレーのTVボードカウンター

2016-1-18

昨年10月、T様よりご新築マンションに合せてTVボードとカウンターをということでお問合せを頂きました。
T様のイメージされているテイストや色、形、写真の切り抜き等でお伝え頂いて、何度かお打合せさせて頂き、こんな形で製作させて頂くことになりました。

家具が取付く面は、T様セレクトのエレガントなクロスが貼られていました。
ご入居前にお伺いさせて頂きましたが、T様のセンスが光る素敵な空間でした。
当然、取付く家具もこのクロス柄のパープルグレーに合わせないと、形は良くてもなにか違う違和感を与えてしまいます。
お引越しの慌しいなか、調色したサンプルをお持ちして慎重に色の確認をさせて頂きました。

そして製作中です。
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横からの無塗装の姿なので全くわかりませんが、配線処理等の機能面も配慮しています。

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そして調色。
通常塗装屋さんに色を作ってもらって吹付け。早くて簡単なのですが・・・
私たちがいつも使用している自然塗料(オスモカラー)でも近い色ができました。
他の塗料のように塗膜をつくらないので木が呼吸できて、色が欠けたり剥げたりもありません。低彩度のカラーバリエーションが何とも良いんです。
今回、ホワイト、ダスクグレー、スカンジナビアンレッドという3色で微妙なパープルグレーを作ることができました。(メーカーさんにアドバイスを頂きました^^)

早く家具が様変わりする姿が見たいです。
T様、お待たせしておりますがお届けできる日を楽しみにしております。

スヌーピーチェアー ♪SNOOPY CHAIR♪

2015-12-29

今年も残すところあと3日。
おかげさまでたくさんのお客様と出会い、想いを形にさせて頂くことができました。
年末ご紹介できませんでした作品をご紹介させて頂きます。

K様からご要望を頂いたのは、リビングのローボードと椅子でした。
椅子といっても座るのは人ではなくスヌーピー君。
Kさんが20歳のときにお母様からプレゼントされたそうで、幼い子供以上の大きさがあります。いつもソファーに座って背中だけが見えていたので、専用の特等席をというこでお声掛け頂きました。

初めてのことでしたが、ちょっと失礼して採寸。
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「結構肩幅ありますね~」なんてお話ししながら楽しい時間でした。

デザインや形はおまかせということで、とても悩みました。
職人高瀬の発想で、スヌーピーらしい形に。
最近デザインコンパスで流行りの模型を作ってみました。
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娘のシルバニアファミリーのうさちゃんを座らせてイメージはばっちりです。

途中苦労はしましたが、最終的にこんな形に出来上がりました。
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そしてこれはサプライズですが、お尻にしっぽを・・・。
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そしていよいよ座って頂きました^^
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思わず歓声!スヌーピー君、嬉しそうに笑ってくれました^^
お掃除のときに動かせるようにキャスターもついてます。
我が家のスヌーピーが嫉妬しそうなくらい愛着がわきました。
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サブ的なご紹介になってしまいましたが、リビングのローボードもお部屋に馴染んでます^^
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ベンチにもなる引出しと上に開くフラップ扉。
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CDが入る仕切り付の引出しも。
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帰りにはスヌーピー君にご挨拶して失礼しました^^

時計技能士さんのための空間

2015-12-13

3月に天神新天町にある時計・宝石の専門店ハナブサ様からお問合せを頂きました。
当初、ご相談頂いたときは  ・什器の取替・レイアウトの変更・大掛かりなリフォーム・・・どんな形でリニューアルすれば働きやすく訪れやすいお店になるかというご相談からでした。

時計の修理はもちろん、クリーニングをされているお店は日本でもめずらしく、海外からの依頼もあるそうです。
そんな緻密で専門的な作業をされている時計技能士さんのブースをまず作業しやすくすることと、もう一つブースを増やすことが第一希望でした。

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左手中央の白いタイルとガラスに囲まれたスペースが技能士さんのブースですが、広告が貼られ、せっかくの技術が公開されず少し暗い印象でした。
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顕微鏡、測定器、細かな工具、ドライヤー、洗浄機、特殊で小さな道具がたくさん所狭しと置かれていました。う~ん、難易度が高そうです^^;

まずは技能士さんの仕事内容を理解すること、その次にスタッフさんとお客様の動線、それから必要な場所に必要な量の収納の確保が大事なテーマでした。
何度かヒアリングとお打合せを重ねた後に、住宅でも作ったことがない模型を作ってみました。お恥ずかしい仕上がりでしたが、図面では分かりづらい技能士さんのブース、受付カウンターや壁面収納のイメージはつかんで頂けたような気がします。
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店舗は住宅と違い、打合せをする担当者の方だけ把握していて働くスタッフさんは全く内容を知らない・・・ということはよくあることです。4人いらっしゃる技能士さんのスペースなので、皆さんに興味を持って頂きたくて下手くそながら模型にして数週間、置いて頂いていました。

そしてようやく着工。
朝の5時スタート!職人さんたち、よく来てくれました(涙)
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昭和20年代から何度か店舗が入れ替わっているそうで、壊してみないと全く分からない壁面の工事。今までデッドスペースで使えていなかったスペースを収納にする計画です。
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無事、何もありませんでした。これだけで一安心。
朝8時半までに全て搬出して搬入。急ぎます!
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通常3日工事を1日で終わらせるために、現場作業を減らして全て家具で造りこんできてもらいました。その分、搬入も大変でした。
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壁で殆ど使われていなかったデッドスペースに、これだけの収納が設けられました。
お客様からの預り品、技能士さんの工具、全て何をどこに収納するか、細かく打合せをさせて頂きました。

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壁面収納、受付カウンター、技能士さんのブース2台、無事に納まりました。
技能士さんが作業をされている様子が通路からも見えるので、安心と信頼、期待感まで生まれそうです^^

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こちらは内側から見たブースです。全て技能士さんの作業がしやすい高さと奥行きをヒアリングして形になっています。 手元を照らすスタンドライトは山田照明さんのもので、通常勉強に必要な照度の2倍近い明るさがあり、影ができにくいというとても優れたライトです。
採用前に、メーカーさんからお借りして実際に確認して頂きました。

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壁面上部のオープン棚は、これから広告パネルを差込むことで、すっきりと見えなくなる予定です。普通に広告パネルとして壁になるよりも、使わないものの収納スペースとして活用して頂けるかと思います。

奇抜なデザインでもなく、1階フロアの3分の1も変えていませんが、昔からのお客様にも抵抗無くお店に来ていただけて更に気持ちの良い空間になったかと思います。

近頃はどうしても住宅のお客様をお待たせしてしまうため期限がタイトな店舗内装はお断りしておりましたが、一級時計技能士であり店主のEさんご夫婦の熱意に押され、自分たちにできることをさせて頂きました。至らない点も多々あったかと思いますが、ハナブサ様のご協力と職人さんたちに助けられ、無事に工事を終えました。本当にありがとうございました。

工事中もひっきりなしに時計の修理を希望されるお客様が来られていましたが、これからますますのご繁盛を心からお祈りしております!

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