デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

築40年のH様宅その後・・・。

2014-11-14

梅雨が明ける前に着工し、施工中とお引渡直前のご紹介をさせて頂いておりましたH様邸。
お引越し後もご要望を頂きお伺いをしておりましたが、ようやく一段落しました。
当初ご紹介してましたレイアウトと少し変わりましたので、もう一度。

施工前 ↓

施工後 ↓

工期を長く頂いていたこともあり、着工してから決めていったといっても過言ではないくらい、工事の内容が変わりました。
でもそれはご家族にとっても私たちにとっても嬉しいことでした。

当初、70代前後のH様ご夫婦が一階で全てをまかなえるようにと、ダイニング南側の部屋を
ご主人様の寝室、中央のスペースをリビング前提で工事を進めておりました。
工事が進むにつれて、初めは興味が無かったお父様やご家族がだんだんと足を運んでくれるようになり、竣工直前には・・・
「一階は家族が集える広々としたリビングにして、二階はまだまだ元気なお父さんの寝室にしては」というご家族からの意見で急遽、家具や建具を造作しました。

「一階で全てをまかなえるように」という当初のご要望から、ご家族以外の私たちではなかなか口に出せない意見です。
リフォームは単に家の装いが変わるだけではなく、ご家族が改めて立ち止まって思いやる大切な機会だとつくづく思いました。

お引越し後の慌しいなか撮らせて頂いたH様らしいダイニングです↓
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リビングの大容量収納 ↓
リビング収納(閉)リビング収納(開)

その横の掃除道具収納 ↓
掃除収納(閉)掃除収納(開)

お母様寝室の収納 ↓
寝室収納(閉)寝室収納(開)

急遽リビングになった壁面収納 ↓
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ご要望は全部真っ白の壁面収納でしたが、既存の腰壁に合せてカウンターを木目にさせて頂きました。
カウンターに色を入れるだけで、落着いた雰囲気のリビングになりました。

将来的にお父様の寝室になっても充分な壁面収納です。

当初、リビングになる予定だったスペースのコーナーテレビ台 ↓
狭いリビングスペースで動線を妨げないようにと考えたテレビ台でした。
当分はお孫さんたちのおもちゃやディスプレイコーナーになるようです^^
リビングコーナーTV(開)

リビングコーナーTV

工事が一段落して、既に住まいをお持ちの娘さんから
「将来は私がこの家に住みたい。」
と言って頂けてとても嬉しかったです。

当初、「どうしようもない古い家」と娘さんからお話しを頂いたことを思い出します。
もしかしたら一番喜んでいるのはこんなに愛されるようになったこのお家かもしれません。
まだまだこれから、ご家族といっしょにスタートです^^

古木のようなカウンターデスク

2014-11-4

本日、クイーンズホームさんのご依頼で、カウンターデスクをお取付しました。
学生さんたちが不動産情報を見たり、カフェのように気軽に入ってくつろげるスペースということで、壁紙もとても素敵にコーディネートされています。
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爽やかなブルーとアクセントのストライプが絶妙で、ふらっと立ち寄りたくなるスペースです。

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既存の床に合せて、カウンターデスクの材料もご指定頂きました。
古木のように見えますが、水や汚れに強いメラミン化粧板なので、不特定多数のお客様が使用されるスペースには最適な素材です。
ショップや商業施設に人気の色柄ですが、住宅のちょっとしたカウンターなどに取り入れると、おしゃれな雰囲気になるかと思います。

たくさんの方が足を運んで頂けるとうれしいです。

製作過程を経て。

2014-11-4

先日、製作過程を見て頂いたMさまのテレビボードを納品させて頂きました。
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Hくんの特等席の横にすっきり。
工場でご覧頂いたときは無塗装でしたが、オイル塗装を施して深みが増した家具を、より愛着を持って迎えて頂きました。
こんなに待ち望んで愛されて、家具が喜んでいるのがわかります^^

中の機器も美しくすっきり納まりました。
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ご主人様にこだわって頂いた配線スペース。
フタを開けると配線し易くコードがまとまり、閉めると木目が美しく天板と調和します。
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設置後にお茶を頂きながら、納まった家具を眺めていると・・・、 ん!?
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Hくんが愛してやまないバイキンマンが早くもセンターを陣取っていました!
「はっひふっへほー!」
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後日、Mさまによると早速バイキンマンの秘密基地になりつつあるそうです。
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終始、可愛い笑顔でなごませてくれたHくん。
Hくんの成長と共に、味わい深く想い出に残る家具として、ずっとご愛用して頂けると嬉しいです。

Mさま、これからも家具と一緒に末永くよろしくお願いします。

製作過程を見て頂いています。

2014-10-27

今日はMさまに製作過程のテレビボードを見に来て頂きました。
納品時に初めて完成した姿を見て頂くことも楽しみの一つかもしれませんが、こうして製作過程を見て頂くと、より違った視線で愛着を持って頂けるような気がします。

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こだわって頂いた部分が形になっている姿に喜んで頂けて、こちらのほうが嬉しくて、とても幸せな気持ちになります^^

こちらは仕上げる前の無垢材です(最下段) ↓
こんな何でもない普通の木に見える材料が、カットされてM様の扉の一部になるまでのプロセスを見て頂きました。
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こちらはカットされた状態です ↓
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塗装後には分かりにくいこんなディテールも、塗装前だとはっきり分かります ↓
こちらは配線スペースのフタの部分ですが、角には無垢材を使用して、側面や天面の突き板は目地をきれいに合せて貼っています。
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家具に限らず何でも簡単に手に入りやすい時代ですが、既製品や大量生産品ではまず見ることはできない製作過程に興味を持って頂くことが、ものづくりをするうえでとても大切なことのように思います。

オイル塗装後、また違った姿でお届けするときがまた楽しみです^^

AV機器が美しく納まる収納

2014-10-17

N様のご新築に合せてリビングダイニングのテレビボードを製作中です。
テレビボードではなくAV機器収納といってもよいかもしれません。

お打合せ当初、あまりの機器の多さに驚きました。
テレビ、スピーカー、アンプ、ゲーム機、レコーダー・・・それぞれが何台もあるので、細かくリストにして頂きました。
それを繋ぐ配線スペースさることながら、これだけの機器があれば熱抜き対策も必要です。
N様に熱抜き用の空気孔をたくさん見て頂きましたが、お気に召すものがなく、結局N様にご用意して頂きました。
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メッシュの金物がそうです。
これは本来違う用途に使われるものなのですが、何だと思われますか?
答えはIHヒーターのグリル部分の金網です。お聞きすると何社もあるいくつものIHヒーターの部品を見比べて取り寄せられたそうです。

N様のこだわりに身を引き締めつつ、良いものを造りたいと思います。
素材や色味を決めて頂く過程もずいぶん悩まれました。
ご新築のマンションながら、設計や仕様変更をされたN様のこだわりの空間です。

全体がダークトーンの空間に家具がどうはいるか。
既にある空間に調和し全体がより引立つよう、家具以上の役目を果たすことができればと思います。

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