デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ベッドルームが完成しました。

2021-7-30

引き続き、K様のベッドルームをご紹介させて頂きます。
引戸内部のクローゼットまでご紹介しておりましたが、3枚の引戸が取付きました。


全開すると扉2枚分の幅が開口します。


閉めていると素材感が印象的な落ち着きのある空間になりました。


建具はオーク材に着色ウレタン塗装を施した本体に、サイザル麻素材の特殊紙布を貼りました。
サイザル麻のここの部分に合わせて調色して~と塗装屋さんにわがままを言って色合わせしてもらった唯一無二の建具です。


そして、ベッドのヘッドボードも建具と同じ素材です。


コーナーの形状、ボタン締めしたファブリック周辺のモールディングもK様のお好みを想像しながら製作させて頂きました。
ドレスルームとは違う落ち着きのある雰囲気は、色と素材はもちろん、細かい装飾からもそう感じるかもしれません。
ベンチのクッションとよく似ていますが、それぞれの空間に合った異なる色をセレクトして頂いています。


ベッドサイドにあるニッチ。K様ご指定の深いグリーンでアクセントになりました。
右は間接照明とダウンライトのスイッチそしてコンセント。
携帯の充電にピッタリの小さなスペースです。
左は就寝前の読書に本が数冊入る程良いスペースです。


着工前にわざわざベッドに座って頂いて、調度良い高さをご確認頂きました。
裏の収納を少し狭めて、建築会社様に指定した寸法で開口して頂きました。
サイドボードを置くまでもなく、ちょっとあると本当に便利な収納棚です。


写真には写っていませんが、ちょうどベッドから見える窓辺の景色がとても素敵でずっと眺めていたい程でした。
以前の間取りでは衣類に隠れて殆ど見えなかった景色が一望できて、更に良い気が巡り始めたようなそんな印象でした。

デザインはもちろんですが、機能的にもそれぞれの居場所を細部にわたって組み込ませて頂きました。
家具だけでなく、中に収納されるアイテムたちも喜んでいると嬉しいなぁと思います。
K様、昨年から本当にお世話になりました。
これからまた家具共々、お付き合いをよろしくお願い致します。

ドレスルームが完成しました。

2021-7-30

連日オリンピック選手にたくさんの感動をもらいながら、自分が出来ることを頑張ろうと思う日々です。
さて、製作からご紹介しておりましたK様のお部屋が完成しましたのでご紹介させて頂きます。


前回はこの状態までご紹介していましたが・・・


中央に配置する家具を組み立てています。


オペ中です。
(天板の大理石を固めているところです)


そして、ついに完成しました。
昨年からお打合せを重ね、図面上でしかなかったイメージが実現しました。
製作期間は約2カ月、それを搬入して一週間程で少しずつ形になっていくのですが、
出来上がっていく姿を目の当たりにしていても完成したときは感無量です。

仕上りをイメージして頂くためのパース通りになったでしょうか。


配置はその通りでしたが、パースでは感じられなかった質感、景色、自然光と間接照明光が相まって想像できなかった空間になったような気がします。


入口の扉を開けた時のアングルです。
ガラスの扉にはお手持ちのバッグが隙間なく入る予定です。
サイズ違いで5種類あるバッグをそれぞれ隈なく数え、全てが入るよう居場所を決めて計画させて頂きました。


センターのカウンター収納は、天板を2カ所開口した部分に強化ガラスを入れて上から見えるようにしています。
ここにはクラッチバックや長財布などの小さなアイテムが入ります。
クラッチバックもお手持ちのものを全て採寸して、2カ所に納まるよう設計させて頂きました。


収納したときも取り出すときも常に見えているので、その日に合ったアイテムを選択しやすく便利です。
以前はバッグを掛けて置かれていましたが、こうしておくと忘れさられてしまうこともなく、常にお気に入りのアイテムたちが嬉しそうに顔を出していそうです^^


引出しもただあれば良い3段引出しではなく、収納するものに合わせてミリ単位で設計されたK様専用の引出収納です。
框扉同士が合わさる角部分も美しく納まりました。


センター収納のガラス扉は、両側面から奥行きの違うガラスの収納棚になっています。
ちょうど中心で割り振ると、ミドルサイズのバッグが入らずスモールサイズには余裕があり・・・
それぞれのサイズのバッグを収納する面を決めて、寸法違いで製作させて頂きました。
ちょっとしたことですが、これもK様だけの仕様です。


収納力抜群の引出収納は全てソフトクローズ式の引出です。軽く押すだけでスッと入っていきます。
収納でコンセントが埋まってしまうので、蹴込みの見えにくい部分に家具コンセントを増設しています。


本体を入れるのにとても苦労しましたコーナー部分。
通常の開き扉は105°までしか開きませんが、広角の155°まで開く丁番を使用して、狭い間口も見渡せるような工夫をしています。


寝室を兼ねているとミラーは落ち着かないかもしれませんが、ここには最適でした。
全てが白い框扉だった場合を想像すると違いは歴然です。
ただ広く見せる効果以上に抜きが出て、晴れやかで清々しい気持ちにさせてくれます。
K様の一言が素敵な空間づくりに繋がりました。あらためて感謝です。


照明も計画させて頂きました。
天井の間接照明は調光式にして、センターのカウンター上部には華やかなシャンデリアを設けました。
カウンター収納やベンチ、折上げ天井も全て長手を意識した長方形のレイアウトでしたので、シャンデリアもバータイプに。
5種類の異なるクリスタルガラスを52本、慎重に巻き付けていくのでなかなか時間がかかりましたが、いざ点灯するとこの空間に無くてはならない存在になりました。


一見普通の白い空間に見えますが、眩しいほどの純白色ではなく落ち着いたアイボリー色を使用しています。
壁紙も家具に合わせてグレーが少し入ったアイボリー色をセレクトして頂きました。
照明もクローゼットなので、当初は自然光に近い昼白色をご希望されていましたが、少しやわらかい温白色をご提案させて頂きました。
冷たさが和らいで、生クリームのように優しく包まれるような印象です。

華やかさと高揚感、そして不思議とリラックスできる空間になっていると嬉しく思います。
次は寝室をご紹介させて頂きます。

只今、施工中です。

2021-7-10

今週は、製作中でしたK様の家具を施工しております。
3週間前に着工されていた建築会社様の内装工事が終わり、いよいよ私たちの出番です。
建築会社様、暑い中お疲れ様でした。

以前、左側の寝室でしたお部屋は元々広い折り上げ天井の間接照明が入っていました。

今回3方にクローゼットを設けるにあたって、その折り上げ天井が干渉して中心に配置されないので、建築工事で少し小さくやり替えて頂きました。

こちらはコーナーに配置するクローゼット本体です。
箱状ではとても設置できないので、現地で組み立てて設置していきます。


一面を設置できました。
解体前に5mmのクリアを見ていたのですが、解体前の採寸だったせいか多少の不陸で隙間はゼロ。
何とか、本当に何とか入りました。入ってみると本当に隙間なくジャストフィット、結果オーライでした。ふ~^^;


もう一方にも収納が設置されました。
当初は、折り上げ天井を壊さずに設置する方向で計画していましたが、やはり均等に配置されると美しく見えます。


そして扉が付きました。
K様のご意向で扉にミラーを入れさせて頂いたことで、空間に抜きが出来てス~ッと風が入ってくるような解放感を感じます。
取付くまで多少の不安がありましたが、映り込んだ窓の外のグリーンからマイナスイオンを浴びているようで思っていた以上の効果がありました。

さて、以前クローゼットでしたお部屋も進捗がありました。

以前のクローゼットと間仕切り壁を撤去することで、床の貼替えもして頂きました。


寝室になるお部屋は以前天井のシーリングライトでした。
ツーバイフォー構造で天井配線が難しいとのことで、四方を配線の為に下げる方向で計画させて頂きました。
下がり天井は、窓辺はカーテンボックス、対面の壁は間接照明を兼ねています。
正面奥には3枚引戸に隠せる引出収納が取付きます。


建築工事が終わられて、収納の設置です。
3枚引戸の中だけ壁紙を変えて少しラグジュアリーな雰囲気をイメージしています。
予め、ゴールド色に塗装したハンガーレールを大工さんにお渡しして埋め込んで頂きました。


白いクローゼットとは打って変わって落ち着きと重厚感のあるウォールナットのクローゼットが出来てきました。


初めての試みでしたが、引出しの前板に強化ガラスを入れて内部に何が入っているか分かるようにさせて頂きました。
こちらもK様のご要望です。
お客様の一言があって、新しいことにチャレンジが出来ています。本当に感謝です。


ウォールナットの無垢材の框が手掛けを兼ねています。
流線形で手が掛かりやすい形状は、職人高瀬のデザインです。

これからこの手前に3枚の引戸を取付け、壁面の装飾などを行っていきます。
仕上りまで、もうあと一息。
良い緊張感で心を込めて仕上げたいと思います。
K様、ご不便をお掛けしますがあともう少し、どうぞよろしくお願い致します!

 

ホテルのような寝室

2021-7-10

引き続き、M様の寝室をご紹介させて頂きます。
寝室のご要望は、ベッドのヘッドボードと照明、壁面の装飾などでした。
こちらも予め、図面にてご提案をさせて頂きました。


左は少し濃い目のグレー、右はライトなグレー。
上は背もたれを低く、下は背もたれを高く。
というように4パターンでご検討頂きました。
背もたれの高さが違うと、似合う照明も変わってくるのでこちらもご提案させて頂きました。
現地にお伺いして、お部屋の雰囲気から右下のような雰囲気で製作させて頂くことになりました。
家具、布地、タイル、それぞれ無限にある素材の中から数枚ピックアップして選んで頂きました。


こちらがヘッドボードが取付く壁面です。
元々の壁紙が比較的濃いグレー基調なので、ライト系の配色はより映えそうです。


ベッドの背面と両サイドの収納を現地でジョイントしていきます。


両サイドに間接照明とコンセント、スイッチを取付けるため、裏面で配線をしています。


隙間なくピッタリ納まりました。


照明とボタン締めされたファブリック、上部のタイルを施工して完成です。
ホテルの寝室のように落ち着いて洗練された雰囲気の空間になったような気がします。
両サイドには、それぞれスイッチ・コンセント・USBの差し込み口が付いています。


対面する壁には同じくグレーベージュトーンのタイルを施工して、壁掛けテレビの配線も行っています。


入口の扉を開けるとこんな雰囲気です。
ベッドとカーテン、テレビが入るときっともっと素敵に見えると思います。

M様、お打合せの回数が少ない中で色々とご協力頂きありがとうございました。
またお会いできる時を楽しみにしております。

大型テレビの壁面装飾

2021-7-10

先週はM様のリビングと寝室の内装を施工させて頂きました。
M様のご要望は大型テレビに合わせたテレビボードと大理石調のタイルや間接照明での演出でした。
お部屋にお伺いする前に、図面と写真を頂いてご提案をさせて頂きました。


A以外は少し物足りない感じがするということで、Aをベースに具体化させて頂きました。
宙に浮かせたテレビボードと、テレビ背面の壁から両サイドに間接照明がこぼれるプランです。

一番思案したのは素材です。
通常の大理石調タイルを貼ると200kgは軽く超える重量で壁に負担がかかります。
M様のご意向で大判でも6mmという極薄いタイルを施工させて頂くことになりました。
いざ、現地で施工です。


まずは電気配線から。
テレビの電源を中央に移設して、間接照明など欲しい場所に電源を増設します。


テレビボード本体を取付けていきます。
テレビの電源など全て家具本体に移し替えます。


ここにきて突如、黒板が現れました!というのは冗談でテレビのバックパネルになります。
このサイズに近い大型テレビが納まる予定です。本当に黒板並みの大きさです。


バックパネル周囲の壁下地も施工していきます。


簡単に進んでいるようですが3日目、タイルの施工です。
大理石調のベースタイルと色柄の異なるグレーのタイルをテレビ周辺に貼り付けていきます。


大判で薄いタイルはかなり割れやすく神経を使いましたが、バックパネルの折り返しまでタイルを巻き込んで美しく納まりました。


大型テレビを埋め込むには、アーム式の壁掛金具でないと配線が繋げません。
調度良い位置にテレビ画面がくるように、予め計算された位置で金具を取付ています。
テレビ画面を掛けて、配線を配線孔からテレビボードへ落として接続し、テレビ画面を壁に押し込むような流れです。


無事完成しました。
テレビボード下とバックパネル両サイドからの光はそれぞれ光と色を別々に調節ができます。
夜は一段と雰囲気をお楽しみ頂けるのではないかと思います。


リビング扉を開けると奥まで一直線に伸びたテレビボードによってより奥行きと広がりを感じました。

テレビはもちろん、ソファーや照明など色々なアイテムが入ってきてより調和できるインテリアではないかと思います。
後日また拝見できる日を楽しみにしております。

 

 

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