デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

リビングダイニングのサイドボード

2025-3-28

引き続き、Y様のリビング空間をご紹介させていただきます。

写真左は西側ダイニング、写真右は東側リビングの壁面です。
 
どちらも下がり壁の凹凸があり、リビング側はエアコンのダクトスペースを兼ねているので大きく下がっています。
リビングダイニングはコンセント位置以外、追加の設計変更はせずにこちらで装飾をさせていただきました。

 
こちらはダイニング側に取付くテレビボードの為の下地や、壁掛けテレビの為の配線ルートを確保しています。


あっという間に見えますが、しっかりタイルも施工して完成しました。
明るく爽やかで落ち着きのあるテレビボードです。
ソファを置かずに大きめのダイニングチェアを置かれるとのことで、少し高めの設置高さがよりバランス良く見えます。


そして対面するリビング側にはデスクカウンターを設けました。
テレビボード面はタイル、こちら側はアクセントクロスと仕上げを別にして、カラーコーディネイトさせていただきました。
お手持ちのワインセラーや絵画がぴったりの素敵な窓辺になりました。


天板の木目は同じ素材を使い、対面する壁でさりげなくリンクしています。
それぞれ共通点の大きな下がり壁があることで、アクセントクロスやタイルがより映えました。
一般的には嫌がられる梁や下がり壁ですが、何もない壁だと単調で間延びして見えるので、この凹凸を活かさない手はないと思っています。

白く殺風景だった壁面が、グレージュで統一された落ち着いた大人の空間に変わりました。
最初にY様が選ばれていた素敵なダイニングテーブルから波及して、それぞれの仕上げ材やカラーが集合しました。
何かヒントがあることで、Y様だけのオリジナルが生まれるところが空間づくりの醍醐味のような気がします。

次は玄関周りをご紹介させていただきます。

家電を隠すカップボード

2025-3-24

先日ご紹介しましたY様のお部屋が完成しました。
まずはカップボードからご紹介させていただきます。

ご要望は「家電もすべてスッキリ見えなくしたい」ということでした。

蒸気や熱、使い易い高さ、家電使用中に他の収納も使えること・・・等々。
家電を隠すカップボード、実は設計がとても難しい家具の一つです。

実施設計まで、他にもたくさんご提案をさせていただきましたがそのうちのいくつかです。
大きな引戸で隠せば一番早いのですが、家電使用中に他が使えないデメリットがあります。

正面から見るとどれも問題なさそうですが・・・
扉を開けているときに大きく突出したり、特殊な機能を取り入れると奥行きが無駄に必要だったり。
あれが叶えばこれが叶わないという色々な制約の中でベストを探しました。


こちらは設置前。
冷蔵庫スペースだけ奥まっていて、手前に袖壁があります。
こちらの壁ラインに合わせてフラットに美しく納めていきます。


カップボードには随分高めのキャビネットです。


側面を天井いっぱいのパネルで覆っていきます。


そして、フラットに美しく納まりました。


扉を開けるとこんなにたくさんのアイテムが収納されています。

 
こちらはY様お気に入りのスペースです。
無駄が無いように、ゴミ箱に合わせて引出しの幅と高さを決めています。
ふた折れゴミ箱の上には浅い内引出しが・・・ゴミ袋などの置き場に便利です。


中央の大きな扉は上にスーッと収納できるので、開けっ放しでも扉が邪魔になりません。
多少突出する扉が目に当たらないように、ご身長に合わせて高さを設計しています。
トースターの横はコーヒーメーカーやちょっとした置き場としても重宝いただけます。

左のレンジと炊飯ジャーは動線を妨げない壁側を利用しています。
扉を開けっぱなしでも邪魔にならず、作動中だけそれぞれ引出してご使用いただけます。

 
箱のようなキッチン(右)ですが、実はここも新たに収納を設けた部分です。
内覧会時(左)、ステンレスのカウンターが深くせり出したオープンスペースでした。


ダイニングから見ると、こんなにスッキリ。
深呼吸したくなるような清々しいキッチンになりました。
気にされていた圧迫感も、むしろより明るさが増して開放感さえ感じます。


マンション標準色のキッチンは青みがかったライトグレーでした。
色々な白の中で、クロスの壁に溶け込む壁化する白をセレクトして、それを設計変更していただきました。
後から扉を変えるのはコストも資材も勿体ないので、設計変更してメリットがある選択の1つかと思います。

次はリビングをご紹介させていただきます。

 

新築マンションの設計変更

2025-3-8

卒業の季節。昨日は子供の成長と温かい先生方からたくさんの感動をもらえた日でした。
大人になって忘れていたものを思い出しつつ、励んでいきたいと思います。
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さて、新築マンションのお話しです。
間取りが自分たちのライフスタイルに合わなかったり、もう少しここがこうだったら・・・
ということはあるかと思います。
マンションが建築される前(設計変更〆切前)に、レイアウトや仕様の変更ができれば壊したりしなくて済むので良いですね。

それでも割高と言われる設計変更ですが、建築前にしておいた方が良い部分と、後からの方がより良いものが出来る部分があります。
一昨年にお声掛けいただいたY様。
余裕をもってご相談いただけたので、マンション側にお願いする部分とこちらで製作する部分をご提案させていただきました。

左が基本の間取り、右が設計変更していただく間取りです。
オレンジの部分はこちらで製作する造作家具になります。
収納面積はあるものの、L字のクローゼットがY様の住まい方に合わない部分でした。


上記に行きつくまでに、色々とご提案をさせていただきました。
日用品と衣類の収納量がどのくらい必要か、イメージしていただけるように敢えて違うプランをご検討いただきました。

その他、家具の詳細を何度かお打合せを重ねた家具たちも、来週ようやくお届け予定です。
またご紹介させていただきます^^

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