デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

間口5mの壁面収納

2025-6-23

先週は梅雨明けた?と思わせる程の陽気でしたが、もう少し雨が続きそうですね。
梅雨の合間の森林浴は、いつもに増してマイナスイオンを多く感じる気がします。
 
久しぶりに登場のポッカ宣伝部長。
最近は出勤も慣れて、現場の時以外は工場で大人しく見守り(昼寝)をしてます。
16歳の部長さん、がんばって熱い夏を乗り越えますよ~。

さて、先月になりますがM様の壁面収納を造作しました。
造作場所は、5mを少し超える間口と大きな下がり壁が特徴の壁面です。
床から下がり壁までピッタリ収納で埋められれば良いのですが・・・

もう一つの特徴は、下がり壁の上げ裏には大きな点検口と配管口があることでした。

一部をオープンにして、必要な収納とデスクを設ける方向で、検討させていただきました。


施工当日、5mのうち3.2mのデスクカウンターになる部分を中央で接いでいきます。


書棚と支える脚を一体化させています。


更に吊戸棚。この状態で一気に壁面へ設置します。
単独で壁に設置すると余計なビスキャップが目立ちますが、こうして一体化させることで美しく仕上がります。


隙間なく納まりました。


左右はざっくりした物の収納に、内部は可動棚が入ります。
コンセント類が収納で覆われてしまうので、左は手前にコンセントを移設して、右はお掃除ロボットが行き来できる隙間を空けます。
照明が点くと雰囲気が変わりますね^^


完成しました。
以前は大きく目立っていた下がり壁が、全く気にならなくなりました。
照明はデスクライトの目的ですが、間接照明として常時点灯されるとインテリアとしても映えます。


お子様お二人のプライバシーが書棚で保たれつつ、カウンターが繋がっているので、より開放感を感じます。
正面の壁はグレージュのマグネットボードになっていて、とても便利です。


エアコン下のオープン部分も同素材で仕上げたことで目立ちにくくなりました。
何もなかったお部屋の状態よりずっと広く素敵に見えます。
M様、少ないお打合せでしたが、ご依頼いただきありがとうございました。
新生活、応援しております!

造作家具の施工 ~O様の例~カップボード編

2025-6-16

続きまして、カップボード施工の様子をご紹介させていただきます。

既に壁を開口してますが、リビングと同様に配線を通していきます。


本体を設置しました。
冷蔵庫スペースは奥まっているので、前面を合わせてかなり深い収納です。
人によってはお雛様を入れる方もいて、和室がない間取りで押入並みの奥行きが取れる唯一の場所になることも。
頻度が浅くて場所をとる物の収納に向いています。


棚受け金物はつけずに飾り棚だけを見せたいので、こんな取付け方をしています。


照明がつきました。右側の凹みが気になりますが・・・


コストコのキッチンペーパーを掛けておけるスペースです。
もう1本は布巾用に。


完成しました。
天板から上部はリビングと同じ木目、下の収納はモルタルのような色合いです。
柄が主張する木目で全て統一すると少し疲れる印象ですが、こうして異素材を入れることで垢抜けた印象を受けます。

 
冷蔵庫上は下から上へ開いて、ゆっくり閉まります。


引出し収納の高さも、全て収納アイテムのサイズを伺ったうえで設計しています。
下段にはフライヤーが入る予定です。
内引出しはお弁当箱などの小さなアイテムが向いています。

壁が継ぎはぎのままだけど・・・と思われるかもしれませんが、この後素敵なタイルを貼って完成です。
想い出づくりのためにタイルはご自身で貼られたいとのことで、割付図だけ作成させていただきました。


目地埋めが必要なタイルはかなり大変なのですが、お父様のサポートでとても素敵な仕上がりでした。
お写真をお送りいただきました。

我々もお願いしたいくらい完璧です!


設計時の様子でご案内しておりましたが、同じ家具でもタイルによって全く違う印象を受けます。
タイルの大きさ、色、形、全て絶妙なセレクトです。


リビングからのお写真も送っていただきました。
タイルが貼られていない状態とお部屋の印象が全く違って見えるから不思議です。
カップボードの木目がちょっと澄まして見えるのは気のせいでしょうか?
とっても素敵に仕上がっていて嬉しく思います。

設計段階からとても楽しい時間でした。
何といってもナナちゃんの工場見学から現場のお手伝いと本当に興味を持ってもらえたことが幸せでした。
タイルを貼る前のクロスを剥がす作業も立派にお手伝いできましたよ^^
 
ママこんなに剥がせたよ~!のお顔がたまらなく可愛らしかったです。
修理屋さんの夢はほぼ叶いましたね^^
大きくなられて記憶のどこかに想い出が残っていたら嬉しく思います。

打合せから、楽しい時間を本当にありがとうございました!
何もないところから形になるまで、4回に渡ってご紹介させていただきました。
ご家族皆さまで参加して楽しんでいただけたことが何より嬉しかったです。
家具共々、これからも末永くお付き合いをよろしくお願い致します。

造作家具の施工 ~O様の例~リビング編

2025-6-15

すっかり間が空いてしまっているうちに梅雨の蒸し暑さ、心身整えていきたいと思います。

O様の家具施工の様子をご紹介させていただきます。
まずはリビングから。

マンションのリビングは梁やダクトスペースの下がり壁が付き物です。
O様のリビングも窓側と正面と段違いで下がり壁が目立っていました。


間接照明の配線や、フロートタイプのテレビボード下地補強の為に、部分的に壁を開口しています。


下がり壁を利用して、今回は間接照明を先に取り付けました。


左の下がり壁にピッタリ合わせて凹凸をなくしていきます。


クロスを貼る前ですが、綺麗に納まりました。


一面だけアクセントクロスを貼り、家具を取付けます。
フロートタイプのテレビボードも下地補強と吊り金具を利用してしっかり固定しています。


完成しました。
間接照明の壁を下げたことで、横長感が増してスッキリお部屋が広く見えます。
リビングの天井灯もダウンライトに変えて、より洗練された印象です。


デスクの上には飾り棚兼デスクを照らす間接照明を仕込んでいます。


こちら、実は間接照明の奥(壁側)にペーパーハンガーが仕込まれているんです。
忘れてはいけない書類やお子様が描いた絵・・・何でもスッと挟んで引っ張れば抜けます。
飾り棚、デスクライト、掲示板。
シンプルながら一石三鳥の棚板です。


木目が美しいテレビボードと、


ファブリック素材のデスク引出し。
相性の良いお互いが引き立て合っているようです。


テレビボードは手を掛けるとゆっくり開きます。
手を掛けるだけであとは待っててね~と言うと菜那ちゃん正座して待っててくれました^^
とても大事に使ってくれそうです。

 
配線ルートや天板のコンセントと配線孔など。
テレビ以外も配線が見えずに美しく見えるような配慮をさせていただきました。

間口約5mの壁に、バランスの良い家具と間接照明の効果が相まって寸法以上に広く美しい空間になりました。
この間口ですと、置き家具を組み合せてもなかなかこの効果は感じにくかったかもしれません。
アクセントクロスの選定や素材選びも楽しい時間でした。
次はカップボードをご紹介させていただきます。

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