デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

造作洗面台と洗濯機周りの収納

2025-7-18

暑中お見舞い申し上げます

現場では空調服が手放せないこの頃です。
暑くて長い夏、上手に付き合っていきたいですね。
皆さま、くれぐれも熱中症にはお気を付けください。

 
先日、工房へお越しいただいたHさまに完全に身をゆだねるポッカ部長。
こちらもあの手この手を使って暑さをしのいでおります。

さて、先日は西日本住設(株)さんのご依頼で約3mの洗面台と洗濯機周りの収納を設置させていただきました。

以前は洗濯室と洗面所がそれぞれ分かれた空間でしたが・・・


着工して一つの空間になるまであっという間でした。
いつもながら手際が良く綺麗な現場、流石です。


約3mの間口いっぱいに収納を設置していきます。


人工大理石の天板は現場の大工さんに手伝っていただいてピッタリ入りました。


清々しく何とも心地良い洗面台が完成しました。
以前の間取りを忘れてしまうほどの開放感です。

  
間口が広いので、一部にアイロン台を組込ませていただきました。

 
配管を交わして最大限収納に利用できるよう、この部分の引出しだけ設置後に加工をしています。
ボウル下は既製品だと奥行きが浅い引出しがほとんどですが、恐らく既製品の2倍は収納できそうです。


洗面台と面する壁には洗濯機と収納を設けます。


天井いっぱいまで、隙間なく設置していきます。


扉がついて完成しました。
洗濯機、洗剤、衣類、ストック、掃除道具類・・・
様々なアイテムが入る圧巻の充実収納です。


収納の側面にあたる部分。普段は壁化して見えますが・・・


廊下から出し入れし易い便利な収納になっています。
モップ類や日用品の収納に。


洗面台と収納が、遠すぎず近すぎず、最適な距離感で納まりました。
3ⅿの天板によって、実際よりも長くより広く見える視覚的な効果が生まれました。

水廻りが心地良いと良い気が流れるので、不思議と一日が快適に過ごせます。
無意識にハミングしてしまうような空間づくりのお手伝いをしていきたいです。

カップボードと合わせて、浮遊感のあるテレビボード

2025-7-1

引き続き、S様のテレビボードをご紹介させていただきます。

設置面の壁は窓があり、ご要望はフロートタイプのテレビボードでした。
65インチの大画面テレビで窓下までの高さが限られるので、浮遊感を出すには難しい条件でしたが設計させていただきました。


もう一つ、難しい条件は外壁面なので下地が入れられないということでした。
浮かせるには強度が保てないので、下駄を履かして浮いて見えるように設置していきます。


壁掛けテレビも本来ならば壁全体を柱で補強したいところですが、窓があるので面で補強しました。


カップボードと同じ素材のテレビボードが完成しました。
ちゃんと浮いて見えます。


高さが限られているので省スペースながら目的に合わせた収納です。
サウンドバーの配線は短かったのでとりあえず隠さず繋いでいます。


こちらにも間接照明が点きました。
夜は特に、この照明だけで一日の疲れが癒されます。

 
テレビボードで表で使えるコンセントが隠れてしまうので、天板上にスイッチコンセントを設けています。

正面のクロス貼替えは補修跡のためでしたが、真っ白よりも少し雰囲気があって良いですね。
カップボードと対面する壁なので、お部屋の統一感があって素敵でした。
トータルでコーディネイトできるのもオーダーならではの良さですね。

S様、昨年からお待ちいただいて本当にありがとうございました。

引戸の中の見せるキッチン収納

2025-7-1

7月1日。
今日から今年の後半スタートですね。特別な日です。

いつもよくセールスの電話がかかってくるのですが、先日びっくりしました。
「ブログを1回無料で書かせてもらうサービスです。AIでヒットするワードを折り込むので検索数が上昇します。」と・・・。
そんな他人ごとの言葉で何のために仕事をしてるか分かりません。何を信じるか本当に大変な時代になったなぁと感じました。

「人生は喜ばせごっこ」やなせたかしさんの言葉ではないですが、どうしたら喜んでもらえるかをワクワク想像しながら真面目に仕事をしたいと思います^^
ブログも使命感をもって発信していきます!

余談が長くなりました。
S様のオーダー家具をご紹介させていただきます。

まずはカップボードです。マンションご新築当初から設置されている3枚のガラス引戸。
ダークグレーガラスでスタイリッシュに隠せる収納ですが、この中に収納をどう設置するか・・・。
特に市販品ですと選択が難しい空間だと思います。
普段は左側に扉を寄せて使用されているとのことで、右側2スパン分を見せる収納、左側を隠す収納として設計させていただきました。


見せる収納側には、飾り棚と間接照明のための配線を入れていきます。


下台を設置した後、棚だけを見せるため & 補強跡を隠すためにタイルを貼っていきます。


完成しました。爽やかで見せたくなるような素敵なカップボードです。


左奥はいつもは隠しておく可動棚の収納に。
お掃除ロボットやホットプレートなど場所をとる調理器具やストック収納に便利です。

 
既製品の設置が難しかった理由の一つは、引戸枠に引出しが干渉してしまうことでした。
ギリギリ当たらず、美しく納められるのはオーダーならではかもしれません。


ハイカウンターの素敵なキッチンなので、リビングからの景色が絵になります。
キッチンは見えませんが、カップボードはお部屋全体のインテリアを印象付ける大事な要素です。
間接照明を眺めているだけで気持ちが不思議と穏やかになります。


最初からカップボードに合わせた引戸?と錯覚するほどピッタリ納まりました。
大判のエコカラットの配色が美しくて気持ちが良いです。

同じ素材でテレビボードも製作させていただきましたので、次回ご紹介します。

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