デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

シンボルタワーのある暮らし

2026-7-22

数回に渡りご紹介してきましたこれからを愉しむ大人のリノベーション。
最後にこのリノベーションの主役とも言えるシンボルタワーをご紹介させていただきます。


LDKの中心になるシンボルタワー。目的はこんなにも!

✔ ほんの少しプライバシーを保ちながら落着きのあるリビングに・・・
✔  L、D、K、ゲストルームから、それぞれ行き交う視線を和らげる
✔ インターホンや給湯器、床暖房のリモコン、調光器などを一つに集結させる
✔ 掃除機や重要書類など、充実した多機能収納に・・・
タワー1台で何役も効果をもたらしたいと思います。

建築工事のYさんに大変苦労して移設していただいたインターホンや配線類。
タワーの中心が配線スペースになります。


左側が掃除機収納、右側が引出し収納とインターホンスペース。
2体の家具で挟みます。
床に近い空いたスペースはお掃除ロボットが入る想定です。


リビングに入ってすぐ見える景色になります。
こちら側が掃除機収納になります。


こちらはインターホン側。配線が盛り沢山です。


天井を照らす間接照明も点いて、シンボルタワーの完成です。
装飾を控えめに、飽きがこないデザインを意識しました。


入口側にはスティック掃除機や取扱説明書類が入ります。


ダイニングカウンター側にはインターホンやリモコン類が集約。
この場所で全ての操作が可能になります。


そして一番のご要望でした、配線が隠せるコンセントを内蔵したモバイル引出し。
コンセントがあるので、他の引出しより5cm奥行きが浅い状態でした。


こちらが改良版。コンセント以外の奥行きを5cm拡張して、高さも中で段差をつけました。
スマホ2台とタブレット2台がおもてに配線が見えずに収納できるようになりました。


ダイニングカウンターに座って一歩の距離に便利なモバイル引出しがあります。
心配していた圧迫感や動線も、むしろ快適に周遊できるレイアウトになりました。


こちらはリビングからの景色。
ゲストルーム入口を斜めラインにしたことで光と風が通りつつ、タワーのおかげで落ち着いたリビングになりました。


以前と比べると、感じる広さがまるで違います。


色々なアングルから見える景色が楽しくて・・・
ただ広い部屋よりもリズムが生まれ、陰と陽の趣きを感じられるようになりました。
無意識に感じるその瞬間のシーンを是非楽しんでいただけたら幸いです。
「これからを愉しむ大人のリノベーション」本当の始まりはこれからです。

食事もデスクワークも、脚が邪魔にならないダイニングカウンター

2026-7-17

キッチン、カップボードに引き続きダイニングカウンターをご紹介させていただきます。

以前は配膳する食器を一時置きする程度のカウンターがありました。
その突き当りにはパイプスペースとなる柱の存在感。
心地良く軽食やデスクワークができる、ある程度の奥行きのあるカウンターをご希望でした。


建築工事にて、大工さんに柱型まで羽目板を貼っていただきました。
これだけで雰囲気が全く違います。
当初は右コーナーに1本だけ脚を付ける予定でしたが、こうして宙に浮かせることで座りやすくなります。
もちろん下地が必ず必要です。


コーナーをアールにした天板ベースを乗せました。
こちらのベースも強固に取付けていきます。


人工大理石の天板を乗せてしっかり固めます。
窓側の壁にもちょこっと引出しをデザインしました。


お食事もデスクワークもできるダイニングカウンターが完成しました。
奥行きは55cm、幅は2m以上あるので脚も邪魔にならずお二人が着席できるサイズです。


色ムラのある人工大理石やセラミック、ベージュのペンダントライトなど、アイボリー色をベースに統一しているので心地良いです。
ペンダントライトはIKEA、アーチ形のミラーはAmazonで探しました。
取付けてみると、どちらもなくてはならない存在感で空間にとても馴染んでくれました。


座ったままちょこっと引出し。
天板に少しだけモールディングを付けて、デコラティブになり過ぎないように。
存在感がありつつも調和するデザインを心掛けました。


キッチンからの景色です。
窓を挟んで「ちょこっと引出し」と対になる場所に、飾り棚をリンクさせました。
壁掛けテレビの下のリモコン置きと配線を表に見せないための棚です。

キッチン、カップボード、ダイニングカウンターと分けてご紹介させていただきましたが、全てが途切れずにひとつの空間をつくっています。
写真に少し映っていますが、シンボルタワーの引出しもダイニングカウンターからの出し入れを考えた動線と配置になっています。
次は最後にシンボルタワーをご紹介させていただきます。

キッチンに合わせて、大容量のオーダーカップボード

2026-7-15

オーダーキッチンの次にカップボードをご紹介させていただきます。

カップボードもキッチンと同じくらい家具の中でも特殊な設計かもしれません。
調理家電が多いこと、食品や食器など収納アイテムの種類が多いこと、人によってそのウェイトも違います。
キッチンと並行してプランニングをさせていただきました。


いきなり完成形に見えますが、6回目の作図でこのような形になりました。
オーナー様が設置予定の家電が多かったので、先にその配置を決め、周囲を埋めるように収納を設けていきました。
収納内部も目的に合わせてアレンジしています。


そして施工の日。キッチンは先に設置が済んでいます。
梁が横たわっていますが、これから無かったことにしていきます。


中間の手が届く高さのアイレベル収納を設置しました。


冷蔵庫の端からトールキャビネットまで、ひと繋がりの吊戸棚を設置しました。
納期はかかりますが、現場の壁仕上り後にシビアに採寸して製作するので、美しく納まります。
梁の存在も無くなりました。


トールキャビネットを設置します。
こちらはリビングに面するので側面を塞ぐサイドパネルのような役割と、両面から出し入れできる収納になっています。


そして、完成しました。
何とも心地良い、オフホワイトの木目に包み込まれた穏やかで柔らかいキッチン空間になりました。


燃えるごみはキッチン側に設けられたので、カップボードにはペットボトルや缶など分別ゴミ置きスペースを。


そしてその上は穴が開いた有孔扉になっています。
こちらは根菜置きやパスタなど使いかけの乾物類の収納としてもご利用いただけそうです。


4段の引出しは、それぞれ目的別の高さ設定にしています。
奥行き50cmのレールが全開するので、見た目以上の収納量です。


シンクに近い一番手前の引出しには、カトラリーケースをビルトイン。
隙間なくピッタリ入っていると気持ちが良いです。


天板はキッチンと同じセラミックに。壁は同系色ですがアクセントになる石目のパネルを貼りました。
影になりがちな吊戸棚の下もライトアップすることで、華やかな魅せ場になります。


家電スペースは下から必要なものを追っていったため、少々設置高さが高くなりました。
トースターはオーブンレンジよりも熱くなるので、加熱中は必ず引出して使用していただきます。


アイレベルのガラス扉は下から上に開けます。
扉を閉めるときは指1本で軽く押すとゆっくり閉まります。
ご身長に合わせた設置高さと圧迫感を感じにくい奥行きを考慮して設計しています。


両方から取り出せるトールキャビネットですが、リビング側を塞ぐとボトル系が倒れず良かったかもしれません。
倒れ防止にボックスを入れてみましたが、逆に取り出しにくいとのことで外して利用されることに。
初めて採用するアイテムは気付かされることが多々あるので、改善していきたいと思います。


キッチンとカップボード、それぞれが良い表情をしています。
通常は天板の厚みや高さもそろえてシステム化するのが一般的ですが・・・
天板の厚みも高さも違います。床上の蹴込板の高さも違います。

理由があってのことですが、全く違和感なく逆にそれぞれの個性が光ってリラックスした印象になりました。
型にはまらないオーナー様らしい空間づくりが出来たように思います。

框扉が映える唯一無二のオーダーキッチン

2026-7-11

サッカーの勢いに乗ってご紹介のつもりでしたが・・・愛犬ポッカの体調不良で目が離せず更新が遅くなりました。毎朝生きていることに感謝です。

さて、3月にオーダーキッチンという選択というテーマで綴りました対面キッチン。
設計からご紹介させていただきます。

以前は腰壁に囲われた255cmのキッチンでした。

キッチンを設計していく際に、大きく3つの方面から全体を形にしていきます。
1.シンクやガスコンロ(IH)、食洗機など必要な機器類(アイテム)
2.身長に合わせた高さや設置できる形、幅、奥行き(サイズ)
3.天板や扉の形や素材、色(マテリアル)

(アイテム)は60cm幅の食洗機を。
(サイズ)は幅270cmに。
(マテリアル)はセラミック天板をご希望でした。

ですが、マンションのエレベーターにサイズが入らず、クレーンでの荷揚げも検討しましたが設置条件が合わず不可。
食洗機とセラミック天板は変えたくなかったので幅を5cm縮めることで何とかエレベーターで運ぶことにしました。
天板の重さは約100kg。
マンションの場合、搬入経路も大事な設計の検討要素になります。


お会いできる限られた機会でお打合せを重ねて形が決まりました。
框扉の雰囲気のあるキッチンになりそうです^^


解体後の状況です。腰壁も全て撤去してほぼスケルトンの状態でした。


フローリング施工後にキッチン本体を設置しました。
何事もなく据え付けられているようですが、100kgの天板が乗るまで緊張感が漂っていました。
無事に山場を越えてひと安心。
でもこの本体、少し変わった形をしていますね。


扉が付いて無事完成しました。
白木目のふんわり優しい雰囲気のキッチンです。
それでは一つ一つご紹介していきます。


ガスコンロはグリルが不要とのことで、通常の操作部分も収納にすることができました。
内引出しはレードル類の平置きや鍋フタ、バット類など高さがないアイテムの収納に便利です。


その下は蹴込み部分も丸ごと引き出せる収納になっています。


そして扉?と思いきや、60cm幅の食洗機。
最近需要が増えてきましたBOSHの食洗機です。


シンク下も配管をかわすギリギリまで奥行きを利用した引出し。


そして更に下の引出し。蹴込み部分の収納はオーナー様のご希望でした。
このタイプは蹴込み部分も扉幅と同じく縦に継ぎ目が見えるので、設備機器のように見えがちです。

極力そう見えないように、蹴込み部分の色と納まりに気をつかいました。
が、ご入居後にキッチンマットに当たることが判明して後日下端を少しカットすることになりました。


そしてシンク横にはあると便利なビルトインゴミ箱。
フタを残して引き出るので、わざわざフタを開ける手間も省けます。
カップボード側にゴミ箱スペースを設けることはよくありますが、スペースが許せばシンク横に設けられるとベストです。
その下は洗剤類の収納に適しています。


シンクの下はこれだけの配管が密集しています。
これにプラス、本来は浄水器のカートリッジが設置される予定でしたが・・・
年に1回のカートリッジ交換で、毎回大きな重たい引出しを抜いてまた出して。は本当に大変です。

そこで、サイドパネルを開けられるようにしました。

扉を開けると側面からカートリッジが出し入れできます。

キッチンのデッドスペースを利用したアイデアです。
年1回と言えど、大きな引出しを抜く負担が無くなるのは大きな違いかもしれません。


素材メーカーさんにこの色のセラミックが出るのは珍しいと言われた柄。
セラミック天板は、ダーク色で厚みを極力薄くしてスタイリッシュモダンに見せることが多いかもしれません。


でも木目が映える有機的な框扉には、分厚いこのお色味はピッタリでした。
それぞれの素材感が活きています。

他に無い唯一無二のオーダーキッチン。
永くご愛用いただけますように願っています。

 

ページトップへ