デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ウォームグレーの優しいインテリア NO,3

2021-5-22

引き続き、Kさまのテレビボードをご紹介させて頂きます。

テレビボードもキッチン周辺と同じ色柄の扉を使用し、天板にインパクトのある人工大理石を用いて製作をさせて頂きました。
ベースカラーは統一しつつ、ガラス内部には少し濃い目のウォームグレーを用いて色のメリハリ、天板やタイルで柄のメリハリをつける計画です。


予め、テレビのコンセントや間接照明用の電源など配線をして準備万端です。


お部屋が家具でいっぱいなので近くからの撮影ですが、下台を設置しました。


そしてマンションのエレベーターに何とか入りました人工大理石を設置しました。
カップボードとはまた違うダイナミックな柄の天板です。


テレビボードが設置されると使用できるコンセントが塞がってしまうので、側面に移し替えています。
壁や巾木との納まりもピッタリ。美しい納まりもデザインの一つです。


中間の収納が乗りました。
下台よりも少し奥行きを控えることで、天板を端から端まで見通せてより広がりを感じられます。


天井まで隙間なく家具が納まりました。
優しい色使いなので圧迫感はほとんど感じず、むしろ清々しく感じるほどです。


タイルを貼って完成しました。
控えめながら上品で洗練された印象を感じるテレビボードです。


ガラスのショーケースはライトアップをして特別なスペースに。
内部のグレーの効果でしょうか。どこか静寂としていて、つい見入ってしまいます。


照明用のスイッチもさりげなく天板に。
大きなテレビ画面に干渉しない位置に設置させて頂きました。


見た目だけでなく、実用性も考慮しています。
深い引出しもざっくりとしたものを収納するには便利ですが、文具やリモコンなどちょっとしたものの収納に小引出しを設けています。
表に余計なラインが入らないように、内引出しにさせて頂きました。


テレビの画面で大部分は隠れてしまいますが、さりげなく見える壁面のタイルも調和しました。
天板の柄を邪魔することなく程良いインパクトのあるタイルです。


全体がようやく納まりました。
しつらえ過ぎず余白を残した空間です。
これからKさまご家族がお住まいになられると、益々家具たちも生き生きと活気づくのではないかと思います。

お打ち合わせはもちろん、施工がスムーズにいく環境をつくってくださり本当に感謝をしております。
新生活のベースづくりに参加させて頂けて大変光栄でした。
家具ともども、これからもどうぞお付き合いをよろしくお願い致します。

ウォームグレーの優しいインテリア NO,2

2021-5-21

引き続き、Kさまの家具をご紹介させて頂きます。
カップボードの設置が終わり、これからキッチン周りを造作していきます。


キッチンカウンター下とその横にL字でベースを組んでいきます。


カウンター下は食器に調度良い奥行きの収納棚になります。


側面にも本体が取付きました。これでダーク色のキッチン面材が全く見えなくなりました。


側面の引出しと、奥のガラス棚を取り付け完成です。


以前の雰囲気を思い出せない程、ぴったり違和感なく納まりました。
シンクの横に引出し収納があることで、以前よりずっと広がりを感じます。


ダイニングテーブルも製作させて頂きました。
カップボードと同じ人工大理石の天板です。


上からはあまり見えませんが、12mmの天板がより引き立つように内側に向かってモールディングで装飾しています。
グレーの色具合もガラス棚の内部の色と合わせて全体の統一感を図っています。


カップボードの艶のある扉とは違い、キッチン側はマットなライトグレーの扉で統一しました。
色柄が大人し過ぎて見劣りしないだろうか・・・実はこの扉の色が一番悩みましたが、家具が取付くうちにじんわり安心感に変わりました。
主張はしなくても他のアイテムが引き立つ名脇役のベースカラーです。
ガラスの棚に素敵なカップ&ソーサーが並べられたり、色々なアイテムが入ってくるほど良い役割をしてくれるのではないかと思います。
次は同じ色柄で製作しましたテレビボードをご紹介させて頂きます。

ウォームグレーの優しいインテリア NO,1

2021-5-21

久しぶりの投稿です。
コロナ禍で連日のニュースに心が痛む日々ですが、良くも悪くもこれだけ世界と繋がりを感じたことはなかった気がします。同じ地球人として頑張っていきましょう。
最近は娘の影響で今まで聞かなかったジャンルの音楽に励まされています。
仕事に限らず何か誰かの役に立てるように心は元気でいたいと思います。

昨年の秋からお打合せを重ねてきましたKさまの家具をご紹介致します。
ご新築マンションの同じ間取りのモデルルームでお打合せをさせて頂けたので、スペース的なイメージができて大変助かりました。

カップボード、テレビボード以外に、ダイニングテーブルの配置が一番の課題でした。
モデルルームのようなカウンタースタイルではなく、向かい合えるテーブルと充実した収納がK様のご要望でしたので、当初は図のようなご提案をさせて頂きました。

テーブルの片方を収納に乗せて、フレキシブルに配置できるようなスタイルです。
一見融通が利いて良いようにも思いますが、見た目の不安定さとどこかスッキリしない印象もありました。


最終的に、カウンター下の収納は奥行きを控えてスッキリさせて、テーブルを独立してお造りすることになりました。
レンジフードの前のトールキャビネットは見せる収納、下段は隠す収納として、メリハリをつけて製作させて頂きます。

もう一つの課題が配色でした。

モデルルームとは違うダークグレーの床、キッチンもかなりインパクトのある色柄です。
K様のお好みは女性らしい配色の柔らかなイメージでしたので、キッチンの色柄は家具で見えないようにして、全体のイメージチェンジを図りたいと思います。


カップボードとキッチン周りの家具を図のようなイメージで製作させて頂くことになりました。
実際の色と違って見えますが、ブルーベースではなく暖色系イエローベースのグレー。
ファッション業界でもよく耳にするパーソナルカラーからすると、オータムタイプではなくスプリングタイプのグレーでしょうか。
(特に知識があるわけではありませんが、Kさまの雰囲気とお好みからそう感じました^^)
扉や天板、タイルなど実際の素材をご確認頂いて、いざ製作です。


製作期間を頂いて、施工の日。
いつもながらドキドキします。


間接照明やコンセントの増設など配線を済ませて下台を設置します。


人工大理石の天板を乗せてタイルも貼りました。
ダイナミックな模様ですがピンクがかった色合いがフェミニンでふんわりした雰囲気です。


カップボードが完成しました。
冷蔵庫の色まで合わせて頂いて、より広がりを感じます。
主張し過ぎない絶妙な色です。ようやくホッとしました。


収納量もかなり充実しています。
既製品では天板に比べて引出しの奥行きが浅かったりしますが、目一杯とれる奥行きを確保しています。


折角のタイル面にコンセントがあると残念なので、天板に移し込んでいます。
もう片方に照明のスイッチとコンセントも設置しています。


天板に反射したやさしい光にふんわり包まれるようで、ずっとここに居たくなるような気分です。


扉は敢えてシンプルにしたことで、煌びやかなタイルが良いアクセントになりました。
さあ、手前のキッチンはこれからどんな風に変わっていくでしょうか。
次回ご紹介させて頂きます。

ラグジュアリーな大人のリビング空間

2021-4-20

先週お届け致しましたI様のテレビボードをご紹介します。

お問合せ頂いたのは昨年末。ご新築マンションの壁面にご検討をされていました。
現地にお伺いする前に平面図を頂いていたので、予め考えられるパターンをご準備させて頂きました。


左の洋室壁面にテレビボードをご希望でしたが、クローゼットの扉が干渉することと、リビングとの間仕切壁もテレビ面を干渉しそうです。
工事の内容が変わってくるので、現状を活かしたパターンとクローゼットや間仕切り壁を撤去した場合も含めてご提案させて頂きました。

上段は、クローゼットの扉分テレビボードの幅を狭めた上で、間仕切り壁撤去後を格子で隠す対策でしたが・・・
現地を拝見するとやはり無い方が良さそうです。
撤去工事はマンション側にお願いされるとのことで、こちらで設計指示図を書かせて頂きました。

その後のお打合せでI様のご要望は、
・大理石調のタイルを使用して、
・大画面テレビを壁掛に
・左サイドに収納を設けられたいという3点でした。
考えられるパターンをいくつか図にしてみました。

あえて違うパターンを作ることで、I様のお好みを伺うことができました。
家具本体はダーク系の木目で、フラットな収納扉よりも凹凸のある格子、間接照明やミラーで高級感を演出して・・・等々。
左下のバランスを調整して下記のようなイメージで、製作させて頂くことになりました。

施工当日。既にクローゼットと間仕切り壁が撤去されている状態です。

間接照明やテレビの電源も指定の位置に配線されています。


まずは下台の取付から。コンセントも家具内に組込みます。


次に左サイドの飾り棚です。この収納があることで、壁への固定が強固になります。


上部の格子の骨組みも取り付きました。


上部の取付く格子は家具本体に調色したウレタン塗装仕上げです。


二日間の施工で無事完成しました。
以前より、長さの目安ができたせいか随分広く見えます。
65インチのテレビが付く予定です。


棚の背面には、ブロンズミラーを使用しています。
通常のミラーですとギラギラして落ち着きませんが、少し色味が入るだけでラグジュアリーでシックな大人の印象を受けます。


写真では影になってはっきり見えませんが、上部の格子がとても利いています。
ここがフラットな木目ですと平坦で締まりのない印象になっていたかと思います。
I様のご要望でグッと空間が引き締まりました。


壁面が光沢のある素材のときに間接照明を用いるには注意が必要です。
掘り込みの深さによっては映り込みが生じてしまいます。
覗きこまない限り、どこから見ても光源が見えない位置で設置致しました。
調光機能付きなので、昼夜限らずムードを楽しんで頂けると嬉しいです。


残念ながらテレビが取付いた状態を拝見できませんでしたが、65インチの画面が付くとこんな感じでしょうか。
ゆったりとした解放感と素材がもたらす高級感、日々のオフタイムがより特別な時間になると嬉しく思います。


大理石がお好みのI様のご要望でローテーブルも製作させて頂きました。
ソファーや他の家具が入った様子も拝見したかったですが、仲良く調和できますように・・・。

I様、昨年から大変お世話になりました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

シックなリゾート風インテリア

2021-4-6

E様のカップボード製作と内装を含めたご提案をさせて頂きました。
ご新築でマンションギャラリーを拝見するまでは図面でのお打合せでした。

ショールームはモダンなテイストのインテリアでした。
グレーベースの明るい床と、グレーベージュにモカが加わったような建具の組合せ。
どちらもスモークがかったマットな配色でここ数年のトレンドかと思います。

E様のご要望は、リーフ柄の壁紙を使ってハワイのリゾートのような雰囲気にされたいということでした。
茶系の木色ですと観葉植物やグリーン系の壁紙でリゾート感を演出しやすいですが、グレーベースの内装に合わせるリゾート感はちょっとアレンジが要りそうです。
E様が候補にお持ちでした壁紙がとても素敵でしたのでダイニングに使用して、それをベースにカップボードや他の配色もご提案させて頂きました。

何度かお打合せを重ねて、図のような形にたどり着きました。
カップボードが取付く1m35cmの壁を少しでも広げるために、10cm壁を足して壁紙を貼る計画です。
カップボードの配色を随分悩みましたが、それぞれが映えるメンバー(素材)が揃いました^^
製作期間を経て、いざ施工です。


10cm壁を足して、棚を取付ける為の金物を仕込んでいます。
こうすることで余計な金具が表に見えず棚だけがスッとスマートに見えます。


翌日に、壁紙を貼ってもらいました。(Iさんいつもありがとうございます!)
ブルーグレーのリーフ柄がグレーベースの建具に良く合っています。


カップボードが取付く壁も雰囲気のある壁紙に・・・。


統一感のあるシックな大人のリゾート風インテリアになりました。
中央にモダンな建具を挟んでいても、違和感なく溶け込んでいます。


キッチンは艶のあるモダンな木目の扉でしたが、全く違うテイストでも木目の色味を合わせるだけで不思議と馴染みました。


本体と棚板は、炭化したような古木調のメラミンです。
実は今年の廃盤品でしたが、これ以上に合う素材はなかったので先行して発注させて頂きました。
黒が主張し過ぎると台無しでしたし、壁紙や木目に埋もれてしまわない素材感も大事でした。


マットなハンドルも効いてます。こちらはデザインでセレクトさせて頂きましたが医療用の抗菌ハンドルです。
手垢もつかず機能的にも今にピッタリです。


コンパクトですが、インテリアに溶け込みつつ良い存在感のカップボードになりました。
わずか10cmでもカップボードで拡張できたことが、収納量も作業台としてもそしてデザイン的にも効果があったと思います。


その他のお部屋も、お二人のお好みと印象に合わせた壁紙を貼らせて頂きました。
ふんわりやさしいボタニカル柄とシックで大人の落ち着きのあるカラートーン。
素敵なお二人にピッタリです。

新生活の記念すべきタイミングにお声掛け頂けて本当に光栄でした。
良い運気がたくさん流れますように^^
E様、これからもどうぞよろしくお願い致します。

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