デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

アールの家具たち

2024-4-4

次回のご紹介が遅くなりました。
引き続き、アールに囲まれた優しい空間づくり の中の家具を抜粋してご紹介させて頂きます。
 
一部屋を撤去してワンルームになりましたが、プライベートな空間を家具で仕切りたいと思います。
大きなクローゼットをボンと置けば簡単なのですが、搬入経路が限られる事と変わった形状のため分割して設置します。


滑らかなアールの物体が設置されました。
造ったもの置いただけに見えますが、アールの家具はかなり手間が掛かります。
仕上げ材を貼る前の芯材をアールの形状で骨組みしていく作業・・・の写真を撮り忘れました。


背面はしっかり用途に合わせたクローゼットになっています。


アールにすることで、行き来の多い動線を邪魔せず、とてもスムーズです。


見た目のやわらかさも生まれました。
ドレッサー用のミラーやテーブル、天井もリンクしています。


キッチンシンクの手元を隠す目的で、ちょこっと収納を兼ねたカウンターもアールの形状です。


丸テーブルと少し気分を変えたい時のバーカウンター。
以前の空間から随分変わりました。


そして当初は家具で隠そうとしてましたベッドも製作させて頂きました。
マットレスから少しせり出した板がベンチにもなる、Sさんのアイデアが形になりました。


常に2台のベッドを置くには空間が限られるので、1台が格納されています。
大きなソファも必要なく日常を快適に過ごせるための1台3役のベッドです。


ダイニングからずっと続く白木目の腰壁がお部屋をより広く見せてくれます。
腰壁が隠れないようにベッドの立上りも最小限に抑えています。


お部屋に入ったときの高揚感、行き来を自然とやさしくいざなうアールの家具たち。
なんとなく家具が嬉しいそうです。

海外のお住まいでなかなかお会いできないので殆どのやり取りをLINE電話でさせて頂きました。
イメージやニュアンスを上手く伝えきれないところがありましたが、快くご対応頂いて大変感謝しております。
Kさん、Sさん、楽しい時間を本当にありがとうございました。
末永くよろしくお願いいたします。

 

 

丸テーブルとシンボルタワー

2024-3-28

昨年、設計施工をさせて頂きましたマンションの空間づくり。
全貌は設計デザインサイトのブログでご紹介しておりますが、こちらでは家具の詳細をお伝えしたいと思います。
桜が開花して今が一番良い季節ですね^^

ダイニングテーブルを省スペースに配置するとき、アールの形状にすると上手くいくことがあります。
長方形だと座る位置が決まってしまいますが、丸いテーブルだとどの部分にも座ることが出来るからです。

こちらは盾のような形状ですが、テーブルの骨組みです。
こうやって小さな無垢材を角角に繋ぎ合わせてから、削って削って丸くしていきます。


滑らかになりました。
今回は縁の部分は無垢材に、天面は傷や汚れにもストレスのないメラミンを使用します。


こちらが設置場所。
急に宙に浮いた壁?と思いますが、是非全貌からご覧ください。


なぜテーブルの端に柱?
とお思いでしょうが、これでテーブルが自立することになります。


テーブルの設置場所に何やら頼もしいベースがスタンバイしています。


ここにじわじわとテーブルを挟んでいくわけです。
柱と土台と一体化したテーブルを、上の壁と挟むので更に強固になります。


こちら側が食卓スペース。
天井のダウンライトの入り切りとテーブル上で利用して頂けるコンセントを設けます。


それからインターホン周りの装飾を施して、上下が素敵に繋がっているように見せます。


完成しました。
キッチンからは、以前が「撤去できないネックになっていた壁」とはとても思えない素敵なシンボルタワーになりました。


リビングに入ってすぐの景色です。
明るい窓面に、ダイニングスペースのプライバシーが程良く守られています。
以前は個室だったので、この窓の光が全く入って来ない暗いキッチンでした。


コンパクトながら、空間を最大限に利用した楕円のテーブルです。
これが長方形のテーブルだと、こうはいきませんでした。
滑らかな円弧部分にお二人の座るスペースを、腰壁には10cm程の浅い収納を設けています。


この10cm程の浅い収納、限られた条件がなければ普通は作ることがありませんが、かなり便利なんです。
右側はSさんの「振り返ればドレッサー」スペースなのですが、その横はメイク道具。
そして中央はダイニングで使用するBOXティッシュや箸や調味料などなど‥
一歩も踏出さずにすぐとれて、開けると一望できる素敵な収納。
設計時はデザイン的な見え方重視で、それ程の効果は期待していませんでしたが、たくさんメリットがありました。


普段はかがまないとあまり見えないテーブルの脚ですが、こちらもSさんにこだわって頂きました。
サイドボードの框扉とお互いを引き立てあっているようです。

コンパクトですがふんわり優しく囲まれているようで、とても大好きな空間になりました。
その他の家具も次回またご紹介させて頂きます。

6.3mの長いテレビボード

2024-3-7

お久しぶりの投稿です。
諸事情でなかなか更新できておりませんでしたが、これからまた元気に更新していきたいと思います。
 
愛犬ポッカもこの通り、元気です^^

さて、昨年から打合せを重ねておりましたY様のテレビボードをご紹介させて頂きます。

ご新築マンションの設計段階からご相談頂きました。
当初はテレビを設置予定の壁面に2か所縦長い窓がありましたが、6.3mの長さを活かさない手はないので壁にして頂きました。
限られたスペースを活かす工夫はよくさせて頂きますが、広い壁をどう装飾するかはまた違ったアイデアが必要です。
こだわりのあるK様のご要望で、形はもちろん色々な素材を検討させて頂きました。

 
打合せを数回重ねて、いざ製作。
寸法を間違えてないか不安になる程の長い長いテレビボード。
「線~路は続くよ~どこまでも~♪」 と歌いたくなるような長さです。


施工当日。
納期の関係で、先にタイルもテレビも設置して頂きました。
タイルの割付けもコンセントの位置も、あらかじめ詳細図を作成してお願いしていたので、設置がスムーズでした。

 
エレベーターに入らないので、3分割しての設置です。通常のテレビボードを3台設置するのと変わらない作業になります。
納期は多少お待ち頂きましたが、壁ができてからシビアに採寸するのでこんな美しい納まりが可能になります。
折角製作しても、両サイドに隙間を埋めるフィラーが入ると残念ですからね。
納まりも大事なデザインの一つです。


そして無事、完成しました。
幻想的な天板からの光が、ゆらゆら揺らめく炎のようでずっと眺めてしまいます。
ラインが通ったことで、6.3m以上の長さを感じます。


収納も充実しています。
見た目は全て同じスパンの扉ですが、中は小引出しや可動棚が入っていたり、用途に合わせた収納になっています。


幻想的で蜃気楼のようなゆらめいたライン照明と対照的に、
パキッとエッジの利いた光をイメージしてダウンライトも選定させて頂きましたが、実際は違う器具が設置されていました。
使用する照明で空間の表情が変わってきます。
上下共に調光機能がついているので、昼と夜と色々なシーンを楽しんで頂けると嬉しいです。

Y様、この度は私たちを見付けて頂きありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

世界に一つだけのオリジナルソファ

2024-2-20

年が明けてあっという間にもう2カ月。
ポカポカ陽気も顔を出して、春まで駆け足しているようです。
こちらも猛ダッシュをしておりますが、製作が立込んで2~3ヶ月程お待たせしております。
設計共に心を込めて取り組んでおりますので、何卒ご了承頂けますと幸いです。

さて、構想から約半年。
Kさまの世界に一つだけのオリジナルソファをお届けしました。ご紹介させて頂きます。
最初は、丸く囲われたラウンド型ソファは作れますか?というご相談でした。
その後、リビングの家具やカーテンが施されていくにつれて形状も変わり、足を投げ出してゆっくる座れる下のような形に固まってきました。

フォルムが決まってから、また私が迷走しました。
ベルベット素材で、深いグリーンで1案。鮮やかなブルーの柄を数種類組み合わせた2案。
少し遠いところへ行ってしまいましたが、カーテンが下がってから方向性が定まりました。

カーテンと調和しつつ、存在感のある素材の組合せを3度目のマナトレーディングさんショールームで目一杯生地を広げて長時間お付き合い頂きました。
メイン生地の肌ざわり、アクセント生地の存在感でこれだという組合せが定まり、下のような組合せで製作させて頂くことになりました。

熟練張地職人のHさんに、「ゼロから造るのは本当に大変だから最初で最後よ」と念を押されて、年末に打合せ。

そして2月に入り、ようやく仕上り間近の姿を見ることが出来ました。
 
普段、木製で製作している私達の家具とはまた違う感動です。
ファブリックの存在感に圧倒される中、ふと搬入のことが過りました。
とても2人で運べる重さと大きさではない・・・ことに気付き、急遽応援をお願いしました。
サプライズで来てくれたMさん、本当に本当にありがとうございました。


皆さんのおかげで無事お届けが出来ました。
まるでこのソファの為につくられた空間のようです。


メインの生地は、木の幹模様のようなベルベット素材で頬ずりしたくなるような滑らかさです。
ボリュームのあるアームとヘッドが活きています。
縫い目を留めている鋲も無数の金物からセレクトしました。
苔むしたような色ムラのベース素材と、色違いの生地のクッションが、厳かな中にもラフな印象を与えてくれています。


バックには大胆にベースの生地を使用しています。
大きな面積になるほど、生地の圧倒的な存在感を感じます。
単色の生地では全く違ったものになっていたと思うと、ファブリックの力は凄いです。


メインの生地は、一見落ち着いた色に見えて、木の幹が座面から立上りまで繋がっているように見える絶妙な存在感です。
今回K様のご注文で廃番になってしまったそうで、ますます唯一無二のソファになりました。


夜のお写真を送って頂きました。
昼間とは違う表情に驚きました。
そのまま洋書の1ページになりそうな素敵な空間です。

携わって頂いた皆様、本当にありがとうございました。
色々な意味で忘れられない特別な家具になりました。

Kさま、大変お待たせ致しました。
そしてご依頼頂き本当にありがとうございました。
長くご愛用頂けますと、家具も私達も嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

ポッカ、15歳になりました。

2024-1-19

15日で宣伝部長の愛犬ポッカ、15歳になりました。
肝臓がんで体調を崩して一時期は覚悟をしましたが、徐々に回復してくれました。

同じように、愛猫ちゃんを23歳まで看取られたKさんSさんご夫婦に勇気づけられました。

〝家族皆の元気になって欲しい気持ちと、ポッカのもっと生きて皆の側にいたい気持ちがあれば悔いのない人生になりますよ。
愛情をたくさんかけるほど生きたい気持ちが大きくなるのできっと奇跡がおきます ”

何も治療をしていないのですが、その後本当に奇跡的に回復してくれました。

これは娘と夫が頑張って完成させた1000ピースの大事なパズル。
3つ足りないの、分かります?
パズルも食べれるほど、食欲が回復しました。


当たり前じゃない毎日。日々に感謝して過ごしたいです。
癌友達のみんな、ボクも応援してるからね(ポ)

さて、只今色んな形の家具を製作中です。
 
 
アールや三角、木製やファブリックなど、様々な家具をフル回転で製作しております。


残業中の工場も三角窓でした。
製作と設計と、大事に丁寧に進めております。
お待たせしておりますが、喜んで頂けますように・・・。
引き続き、よろしくお願い致します。

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