デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ヘリンボーン柄の個性あるテレビボード

2019-9-10

豪雨や台風で被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
また猛暑のなか現場で働かれている職人さん達、一緒に頑張っていきましょう。
異常気象を感じずにはいられないこの頃です。

随分間が空いてしまいました。
お届けしてから1ヵ月以上が経ってしまいましたが、Iさんのテレビボードをご紹介させて頂きます。(Iさん、今頃すみません!)
カップボードの後にご相談を頂きましたテレビボード。
壁掛テレビの配線を綺麗に隠すことと、AV機器やゲーム機などスッキリ隠しつつお部屋に合うように・・・というご希望でした。

ギャッベの絨毯とエスニック調のテーブルが印象的なリビングに合うように、チェリーベースでご提案をさせて頂きました。

左はテレビを中心に、右は壁までピッタリと収納を設けたプランです。
上はシンプルに、下は少し扉にインパクトを設けたプランです。


こちらは自宅のカップボードの扉ですが、色々な樹種をヘリンボーン柄に貼り合せたものです。
Iさんの和だけでなくオリエンタルな雰囲気のあるインテリアにも合いそうなので、ご提案をさせて頂きました。
扉全体だとしつこくなりますが、片側にあると良いインパクトになりそうです。
右下のデザインを少し幅を狭めて製作させて頂きました。


壁にピッタリ。入りきれなかった配線も無事納まりました。
観葉植物がとっても映えそうなIさんらしいテレビボードになりました。


一番左はプッシュオープン式の引出です。
棚の上は Wii fit の特等席です。将来使わなくなってもノートパソコンやその他諸々収納して頂けると思います。
下の引出はDVDソフトが背表紙を上にしてすっきり入る寸法です。
高さがあり過ぎるとかえって使い辛い引出しですが、可動棚を設けることで空間を有効利用できました。


突板は角が弱いので、無垢の角木を入れて納まりを美しく。
仕上げはウレタン塗装です。


熱がこもりやすいアンプは熱抜きを兼ねた格子扉に。
開けると地板とフラットになり、内部を一望できます。
右隣の扉も同じ仕様で、将来機器が増えても配線の行き来ができるようにしています。

テレビボードと合わせてもう一つ、ご相談を頂いていたのが動かすことができない光回線のONU。
移動ができず必ずその場所に置いておかないといけないものが常に目立つ位置になるので、どうにか隠したいということでした。

奥行きがかなり限られているのでフレームに扉だけで隠します。


写真を撮り忘れてしまいましたが扉の裏面にそれぞれポケットをつけていて、ご主人様の財布や鍵などを入れる場所になっています。
携帯の充電もできるように、扉は少し立上りをつけています。
こちらはオーク材で製作させて頂きました。

カップボードとまた違ったテイストですが、でもどちらもIさんらしさという統一感と雰囲気のある空間になったような気がします。
打合せからとても楽しい時間をありがとうございました。
これからも家具共々お付き合いをよろしくお願いします!

気品漂う木目の壁面収納

2019-8-24

引き続き、Mさんのリビングとトイレの壁面収納をご紹介させて頂きます。
まずはリビングから。
初めてご相談頂いたときに送って頂いたMさんのスケッチです。

美術部だったというMさん。立体的な図で素晴らしいです!
収納されたいものなど参考にご提案をさせて頂きました。

天井いっぱいまでの収納を予定していましたが、圧迫感を感じそうなので左の壁の段差に合わせて高さを抑えることになりました。
日用品のストックなど大型の収納が不足しているもののリビングの奥行きが限られているので、左の収納とローボード以外は奥行きを控えることに。

洗面室完成後、随分お待たせしてようやくお届けの日です。

まずは奥行きの深い大型収納から。エアコンの配管が干渉するのは承知の上です。
収納内部に設けているコンセントはスティック掃除機用になります。


下台はプリンターなどの機器のサイズに合わせて深い奥行きですが、中間と上部の収納は奥行きを控えているので圧迫感を感じません。


右側面は仕上がっていませんが・・・これは吊戸棚と中間の収納で継ぎ目を入れたくないので、後で仕上げを貼ります。
リビングに入って最初に目につく場所なので納まりは大事にしたいところです。
また上にいくにつれて壁との隙間が広くなっていますがこれも隙間なく納めていきます。


完成しました。
中間収納から奥行きを控えたことで、ローボードの奥までズドーンと見通せてお部屋がより広く見えます。


収納量もさることながら、物に合わせて収納場所を作っているので扉を開けると一目瞭然。
整理整頓し易い充実した壁面収納になりました。


扉は全てプッシュオープン式で凹凸なくスッキリしています。
高さを抑えたことで横のラインが強調されて、設置前より随分お部屋が広く感じられるようになりました。

そしてトイレの収納も同じ素材で設置させて頂きました。

便器横の広いスペースです。
奥の方はコンセントもあり、収納扉の開閉がし辛そうなので、引戸で製作させて頂きました。


テレビボードと同じく落ち着いた木目の収納です。


手前の扉は開き扉に、奥の扉は一枚が左右に行き来する引戸になっています。
2枚の引違い戸ですとフラットになりませんが、見た目にとてもスッキリしました。
コンセントにも便器にも干渉せず、好きな位置で止められます。
便座に座ったまま楽に開閉できるのも良いですね。


一枚引戸だと一カ所扉のないスペースは必要ですが、内部を木目ではなくダークブラウンの単色にすることで、むしろアクセントにもなって引き締まりました。


つまみも大事な要素です。引戸なのでやむを得ずのつまみでしたが、こちらも良いアクセントになりました。


絵心のあるMさんとの打ち合わせはとても楽しい時間でした。
こういうことですよね?とスケッチで返して頂いて(本来私がしないといけないことですが^^;)、感性が素晴らしかったです!
洗面台から2ヵ月間、大変長らくお待たせ致しました。
お仕事と育児と目まぐるしい毎日に、少しでもお役に立てれば幸いに思います。
Mさん、陰ながら応援しております。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

気品漂う木目の洗面台

2019-8-23

残暑お見舞い申し上げます。
連日の暑さも朝晩は少しずつ過ごしやすくなってきました。
束の間でしたが自然と建築物に触れてフル充電。夏後半、頑張れそうです^^

さて、先月完成しましたMさんの家具をご紹介させて頂きます。
(Mさん、ずいぶん遅くなってすみません!)

中古マンションをご購入後、入居前にリフォーム店さんで水回りと内装工事を予定されている中、
不足している収納を兼ねたテレビボードを・・・ということでお声掛け頂きました。
現地にお伺いしてテレビボードのお打合せ後、洗面台とトイレ収納もご相談頂きました。
洗面台に関しては、リフォーム店さんで既製品を勧められたもののどこか無機質でときめくものが無く、同じくらいのコストで好みのものができるなら・・・という押し迫ったご相談でした。
着工間近、リフォーム工事と絡みのある洗面台だけ先に製作させて頂きました。


撤去前の写真を撮り忘れましたが幅120㎝の大きめの洗面台でした。
大きな鏡はお好みだったものの、老朽化が目立っていました。


天板はボウルと一体化した人工大理石。本体は隣の収納扉にに似た突板調のメラミンで色合わせしました。


サイドに幅の狭いオープン棚だけ設けて、解放感のある大きな鏡がメインになっています。
既製品の3面鏡のように素晴らしい機能性はないものの、ゆとりのある贅沢な空間のように感じます。


つまみは収納扉に合わせてゴールドに。でも形状をフットボール型にすることでエレガントな印象が加わりました。


クラシカルな建具に合う、気品あるMさんらしい洗面台になったような気がします。
照明がマットな天板に反射してふんわり明るい雰囲気です。
ご家族皆さんのお気に入りの空間になりますように・・・。

次はテレビボードとトイレ収納をご紹介させて頂きます。

ライフスタイルカップボード ~ダークグリーンのカップボード~

2019-8-5

引き続き、A様のカップボードをご紹介させて頂きます。

カウンタースペースになる奥の収納から設置してきます。
下台の手前部分、壁との隙間があるのは食洗機用の給排水配管や専用電源が入ります。
カップボード側に食洗機!?と思いますよね。
海外メーカーの洗浄力は優れていてシンクで軽く流すこともなく作動できるので、食器の出入れがし易いカップボード内の設置も多いそうです。
当初はキッチン側に設置していましたが、収納スペースが多いカップボード側に格納することになりました。


ビルトイン食洗機と冷蔵庫スペース、そしてダイニングからのグラス収納。
トータル間口4.6mの大容量のカップボードのフォルムが設置されました。


そして扉がついて、ほぼ完成です! (食洗機扉は専用工具がなく後日になりました)
当初から決定されていた幅90cm以上もあるmabeの冷蔵庫。
ハイグレードな機器類がカップボードをより引き立ててくれているようです。


引き立ててくれるのは機器類だけではなく、無垢のフローリングやオシャレな上げ下げ窓もです。
お部屋のいろいろなアイテムがそれぞれの相乗効果で空間をより良く感じさせてくれている気がします。


食洗機の扉も無事につきました。
扉を開けた写真を撮り忘れましたが、そこに食洗機があるとは分からない美しい納まりです。


ダイニングからのアングルです。
チェリーとダークグリーンの相性、バッチリでした。
インパクトのある色、ダイナミックな素材、大きな機器類、それらもこれも、これだけの広さと心地良い陽当たりがあってこそです。
余裕のある空間が、よりゆったりと贅沢な気持ちにさせてくれます。


玄関からリビングに入って最初に瞳に入るアングルです。
キッチン天板下の木流れが、ズドーンと奥まで遠近感を感じさせてくれます。


リビングからのアングルです。
チェリーとダークグリーンのコントラストが美しい、ずっと眺めていたくなるような空間になりました。
キッチンとカップボードが同じ色や素材だったら・・・こんなにこなれたオシャレな雰囲気にはならなかったかもしれません。
A様の一つ一つの感覚が全て良い方向に繋がりました。


設計時に、細かい寸法設定や機能的な配慮はもちろんさせて頂ていますが、そんな説明は必要なさそうです。
お気に入りのアイテムに包まれて、ここにいる時間を楽しんで頂けたら嬉しく思います。


使うほどに経年変化していくチェリー材や真鍮のハンドル。
ご家族に寄り添って一緒に歴史を刻んでいける家具になりますように・・・。

A様、サニースポット様、テサック様、大変お世話になりました。
A様の家づくりの一部に参加できてとても楽しい時間でした。
これからも家具共々、どうぞよろしくお願い致します!

ライフスタイルキッチン ~チェリーのキッチン~

2019-8-4

それではA様のキッチンをご紹介させて頂きます。

チェリーの天然木で製作しましたキッチンのサイド部分です。
まだ無塗装なので少々顔色が悪いですが、これから見違えるようになります。

キッチン天板の奥行きは1m。その下はちょっと腰掛けができるニースペースになっています。
木の素材感だけでも充分デザインになりそうです。


塗装後、木目が美しく際立ってきました。
取っ手はA様のご希望で貝殻型のシェルハンドル。
真鍮なので最初は艶がありますが、時と共に味のある風合いに変化していきます。

施工当日、既にお客様がセレクトされたレンジフードがサニースポットさんによって設置されていました。
まずは本体を設置していきます。

無垢材で枠組みされたサイドパネルを設置します。天板もリビング側に奥行きが深くなります。

リビング側から見るとこんな感じです。

無塗装のときとは見違える程、ダイナミックな木目が圧倒的な存在感です。
横のラインが強調されて、より広く見えます。


キッチン側からの姿です。
シェルハンドルが何とも良いアクセントになっています。
水栓金具やガスコンロの設置がまだですが、養生を剥がすのが待ち遠しいです。
さぁ、ダークグリーンのカップボードとの相性はどうでしょうか。

次は背面のカップボードをご紹介させて頂きます。

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