デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

オーセンティックな空間に・・・

2016-11-2

ただいまF様の寝室を改装中です。
9畳足らずの空間ですが、床下の湿気と骨組みのままの書棚、シナベニヤに囲まれた空間を全面的にどうにかしたいということでご相談頂きました。

きっかけは湿気や臭いなど機能面でのことでしたが、さすがデザイナーのF様。「海外のオーセンティックなホテルのようにしたい」とのことでした。
オーセンティック=本物の、信頼できるさま。
若干プレッシャーを感じつつ、喜んで頂けるように頑張ります。

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こちらは施工前の写真です。
塩ビ系のフローリングに壁・天井はシナベニヤが貼られ、ダークグレーの書棚は骨組みがむき出しのままでした。

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平面ではわかりませんが、二面に向かって勾配のついた天井と、狭い廊下からの搬入口しかない離れの個室。
搬入を考えながら、材料を選ぶ必要があります。

そして、一番問題だった床下の湿気。
半地下でありながら床下換気口がないために、床下はカビの温床でした。
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完全に床下を撤去したうえで、吸気と排気になる換気扇を設けてようやく臭いが抜けました。

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書棚面の壁。
無機質なグレーの壁からオーセンティックな内装をイメージして素材をセレクトしました。シンプルながらも上質な大人の空間にしたいと思います。

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床と天井は、赤みのあるマホガニーに似たアフリカ材サペリ。
ベースとなる壁は大理石調タイルでシンプルに。
大判の60cm角タイルを貼っていきます。
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書棚面の壁。
上部は天然石。素材感だけで充分なインパクトです。
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これから斜めの壁に書棚を造る予定です。
リブ材を使った造作が施工精度が問われるところです。
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良いものを造りたいと思います。
F様、お住まいながらの工事で大変ご不便をお掛けしますが、もうしばらくお付合いよろしくお願いします。

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