デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

スッキリ爽やかなカップボード

2019-3-5

昨年秋にA様からお問合せ頂きましたカップボード。
お打合せと製作共にお待たせをしてしまい、先月ようやく設置致しました。
ご紹介をさせて頂きます。

こちらは施工前です↓

冷蔵庫まで入れると間口2.9mとマンションでは広めのスペースです。
作業台になるカウンターが無く、家電と食器棚で埋め尽くされていました。


こちらは左上のファーストプランから右下の実施図に至るまでの経緯です。
やりとりをさせて頂くうちに色味もそうですが、形も少しずつ変わっていきました。

当初は天井いっぱいまで収納にする予定でしたが、2.6mの高さを覆ってしまうとかなりの圧迫感です。
そこで冷蔵庫上の梁下に合わせて横のラインを強調した、間口いっぱいの吊戸棚で収納力と見た目の広がりを図ります。


工事初日。右側にしかなかったコンセントを炊飯ジャー、レンジ、作業台で使う家電用に増設していきます。


本体が取り付きました。扉が無いと収納量が一目瞭然です。


翌日、タイルの目地埋めをして完成しました。
下台はダーク系の木目、吊戸棚は明るい白木目で仕上げています。
ダーク系の木目で重心を下げることで、全体を白木目で仕上げるよりも圧迫感が解消されてスッキリ見えます。


シンクに近い引出しはゴミ箱をビルトイン。
ゴミ箱のサイズに合わせて引出しの幅を決めました。


中央は4段引出しです。
一般的なカウンター高さより5cm高くして、引出しに欲しい高さを確保しました。


その横は、食品ストック用のバスケットです。
メッシュになっているので、入っている物が確認しやすく便利です。


一番左は炊飯ジャー用のスライドカウンターと、その下はホームベーカリーがジャストサイズで納まりました。


中間の吊戸棚は、上に上がるフラップ扉です。
自由な場所で止められて、軽く閉まるソフトクローズ式です。
目線の高さなので、グラスや平皿、コーヒーやお茶など頻度の高い物の収納に向いています。
上の吊戸棚よりも奥行きを控えることで、取付高さを下げても圧迫感を感じにくくなります。


間接照明が付くと、天板に反射してふわっと幻想的な雰囲気です。
最後までタイルの色を悩まれましたが、白い天板からつながる透明のガラスタイルがより浮遊感と清潔感を感じられてとっても綺麗でした。

A様、この度は大変お待たせしました。
機能面はもちろんですが、気持ちの面でも毎日の家事と育児に少しでもお役に立てたら嬉しく思います。
これからもよろしくお願い致します!

ページトップへ