デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

チェリーの愛おしいカップボード

2019-4-11

I様のカップボードを設置させて頂きました。
ご新居の建築中にお声掛け頂いていましたが完成に間に合わせることができず、大変お待たせを致しました。
それでも予定していた吊戸棚の高さ設定など、お引越し後に現地で確認してから変更が出来たのが幸いでした。
たくさんこだわって頂いたチェリーのカップボードをご紹介致します。


お打合せ段階でご提案させて頂いたイメージパターンです。
チェッカーガラスが入った吊戸棚や框扉、タイルなどI様ご希望のイメージがはっきりされていたので、こちらもご提案がスムーズでした。
アイテムもそうですが、素材の組合せも選択肢がたくさんある中で到達点に辿り着くのは難しいことだといつも思います。
特に同じ実物が何もないゼロからの形造りなので不安だらけだと思いますが、その分プロセスと出来上がりのワクワク感につながれば・・・と願っています。


さて、最終的に扉はチェリーの天然木を使用することになりました。
引出しだけ框扉、吊戸棚は框のない扉でシンプルに。タイルとの相性が楽しみです。

塗装前の扉。今は顔色が優れませんが塗装を施すと元気に生まれ変わります。

いよいよ取付の日。タイル面にコンセントは避けたいので天板面に移設します。

本体が取り付きました。

天板は明るい白のメラミン。全体が木目でも良かったと思いますが、色を抜くことで垢抜けた雰囲気です。
吊戸棚の木目が繋がってイメージが出来てきました。


翌日、タイルの目地埋めと棚を取付て、無事完成しました。
愛おしささえ感じるほっこりとした温かみのあるカップボードになりました。


こだわって頂いた框扉です。無垢材はそれだけでデザインになります。
ハンドルもたくさんある中から選んで頂きました。


最近サブウェイタイル(ニューヨークの地下鉄で使われた始めたタイルの一種)は人気でよく見かけます。
長方形で光沢のあるシンプルなタイルが普通ですが、I様にはサブウェイタイルとはちょっと違う長方形より短くて可愛らしいマットなタイルをご提案させて頂きました。
目地はI様のご希望で鈴色にすることで、よりタイルが強調されてどこにもない雰囲気です。
棚が一つあるだけで、ずいぶん表情が加わりました^^


I様ご家族にぴったりの雰囲気あるカップボード。
今はまだ若い色合いですが、年月が経つごとに深い飴色に変わっていくのがとっても楽しみです。
記念すべき「令和」の発表の瞬間をご主人様と共感できて、忘れられない一日になりました。
ご新築と同い年、平成31年生まれのカップボード。ご家族に寄り添って愛される家具になりますように。

I様、大変お世話になりました。これからも末永くよろしくお願い致します^^

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