デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

スタイリッシュな充実収納 ~書斎編~

2019-6-16

K様にお問合せ頂いたのは1月でした。
ご新築のマンションで既に設計変更済みの空間にカップボードとテレビボードを造作されたいとのことでお声掛け頂きました。

お打合せとご提案を数回重ねたときでした。
ご遠慮がちに「物置部屋として予定しているこの部屋も参考までに提案してもらえますか?」とご相談頂きました。
間口3.7m、奥行きは1.8mもない細長い空間です。
何もないと、奥の方から物を押し込んでしまってとても使い辛くなりそうな空間でした。
ご夫婦の書斎と趣味室として、ご提案させて頂いた充実収納をご紹介させて頂きます。

内覧会で現地確認を終えて、いざ施工の日です。

他の部屋の家具も合わせるとLDKを埋め尽くす程の量でした。
ご提案は最後でしたが、最初の取付になりました書斎からご紹介させて頂きます。


間口はありますが、奥行きがないので写真に納まりません^^;
でも壁量が充分あるので、収納を設けるには無駄なく最適な空間です。


まず下台から。ご主人様と奥様の座るスペースと収納を余裕をもって設けられる程の間口です。
カウンターは中央で継いでいます。


中間のオープン棚も現場で組み立てていきます。
少しグレーになっている部分が後々活きてきます。


2.48mの天井高いっぱいの収納が取付きました。
簡単そうですが、吊戸棚を手前で乗せた状態で壁面に移動するのに少々苦労しました。


また壁がコンクリートの為、必要な電源は全て家具の背面を利用して配線しました。
現場の条件によって製作の方法も現地での組付け方も変わってきます。
配線を終えた状態で、天井いっぱいの家具を壁面に移動しました。


ようやく完成です^^
部屋の中からでは全体が納まらないので窓の外から撮影しました。
家具を置く前と比べて、長さが強調されたからでしょうか。随分お部屋が広く感じます。


吊戸棚の内部は充実した隠す収納です。
奥行きが無駄に広くないので、奥の物も取り出しやすく圧迫感も感じません。


左側は奥様のスペースです。
引出左はミシンやアイロン、浅い引出しは糸類や文房具、手前はプリンターが入る予定です。


下台の奥行きは60cmと深いので、引出しの収納量もたっぷりです。


そして奥様側だけのプラスアイテム。
裁縫作業中のメモを挟める場所をということで、簡単に抜き差しできるペーパーレールです。
押しピンで刺したり、マグネットで止めたりするよりもスマートでスッキリ見えそうですね^^
重宝して頂けると嬉しいです。


デスク前だけさりげなくウォームグレー色でアクセントに。
このグレーも何色かある中から選んで頂きました。
そしてコンセントが全く無かった壁面ですが、デスク左奥に2口のコンセントと右奥にスイッチを配置しています。
ノートパソコンやミシン、その他の充電などすぐ目の前で使って頂けます。


リビングからの入口ドアを開け放しにしていても大丈夫!というよりも是非見せて頂きたい空間になりました。
家具も何もない空間だと、扉を常に閉めておかないといけない物置部屋になっていたかもしれません。
暗く閉ざされた狭い空間でも、その場に適した家具があると用途はもちろん、気持ちも変わってくるような気がします。
ハミングしながら趣味の時間を楽しんで頂けると嬉しいです^^

次はテレビボードをご紹介させて頂きます。

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