デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ホテルのようなトイレ空間

2020-9-24

N様のトイレ空間をご紹介させて頂きます。

以前は廊下から段差があり、水洗いができるよう勾配がついたタイルの床でした。
なかなか水をかけることもないですし、スリッパに引っ掛からないよう扉を外開きにしましょう。
ということで、床を上げてのバリアフリー工事や天井の掘込みなど、猛暑のなか大変手間のかかる工事を工務店さんにして頂きました。


天井の掘込みは間接照明を仕込むためです。大工さん、本当にありがとうございました!


床は大理石調の磨きタイルで立上りまで貼って頂きました。
N様のホテルのようなトイレに・・・というご要望で、素材からセレクトさせて頂きました。
左側の家具は宙に浮かせて設置していきます。
白いクロスと磨きタイルで充分素敵な空間になっていますが・・・。


完成しました。白い空間にダークな木目の家具がグッと締まります。
左側、ミラーの上下は白いタイルで爽やかに。


右側はマットなグレーのタイルで趣き深く。
左側と同じく調光式の間接照明を仕込んいますが、当たる面が違うと印象がずいぶん違います。
落ち着きと土のような温もりを感じます。


床と壁で艶感が違うので組合せ次第では違和感がでることもありますが、白い磨きタイルのグレー模様と壁の色をリンクさせることでまとまりました。
全体が磨きタイルでも高級感があって良かったとは思いますが、ふんわりと落ち着く空間にしたかったので色使いに工夫させて頂きました。


手洗いカウンターはさりげなく入った筋雲のような模様とパールの質感。
家具や器具類も全て形はシンプルですが、それぞれ上質な質感が空間の印象をつくります。


家具だけでは空間づくりに限界がありますが、光や素材が合わさることでそれぞれの持ち味が最大限に発揮されると思います。
照明メーカーさんからは「公共施設ですか?」と言われましたが(苦笑)、調光器で光の量を調整できるので就寝中のトイレなどその時の気分で居心地を変えることが出来ます。

短時間しかいない空間ですが、必ず毎日何度か過ごす場所。
その都度気持ちを~リフレッシュ・リラックス・リセット~して頂けたら嬉しく思います^^

 

ページトップへ