デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

好バランスなテレビボード

2021-3-12

先々週、Y様のリビング壁面にテレビボードを設置させて頂きました。

初めてお伺いした際に、必ず設置する機器類や今後収納されたい書物、いま不便に感じていることなど色々とお聞かせ頂きました。

水槽も入れて幅4m、高さ2.4mと壁量はあるものの上部に余白があり、かなり収納量を増やすことができそうです。


初回のご提案から全体のフォルムがほぼ固まっていました。
黄金比。と言うと大袈裟ですが、壁量とその縦横比が絶妙でしたので、とてもバランスの良いテレビボードになりそうです。
上部の吊戸棚には、収納予定のファイルが無駄なく2段。
テレビ両サイドの外側には飾り棚。モデムやルーター等の機器類、写真立てなどディスプレイも兼ねています。
テレビ両サイドの内側には埃が入らないようガラス扉。ライトアップしてお酒やグラスをディスプレイして頂くスペース。
そしてカウンター下には、文具や小物に便利な引出しと将来も融通がきくよう可動棚の収納。
物の居場所がしっかり定まり、素材も即決して頂きました。


製作期間をたっぷり頂きまして、施工当日。
コンセントの増設や照明の配線、壁掛けテレビの配線ルートなど、家具を設置するまでの作業が満載です。


中間の収納を乗せて・・・


天井まで隙間なく収納を設置しました。照明も無事に点灯して一安心です。


翌日、タイルを貼って完成しました。
55インチの大型テレビが大きく見え過ぎない程、大容量の壁面収納です。
縦横比、収納と壁面、木目と黒、いろいろな好バランスがよりゆったりと余裕を感じさせてくれる気がします。


以前は表に出ていたたくさんの配線も無事納まりました。
右側のモデムやルーターまでの配線は予め、引出しの後ろを通せるようにルートを確保しています。


テレビボードを設置してしまうと表で使える電源がなくなってしまうので、天板上にコンセントとスイッチを設けています。
テレビ画面を見ながらのパソコン作業や携帯の充電などなど、今までテレビボードを開けて延長コードを使われていた所作がスマートになりました。


ガラス扉にガラス棚。
大きさは右のオープン棚と同じですが、ちょっと特別な感じがします。
LEDライトも是非点灯して頂いて、とっておきな時間を楽しんて頂けると嬉しいです。


高級感があって暗すぎず・・・というご要望にお応えして、突板調の扉に石目調の天板で引き締めました。
タイルやガラスなど、異素材が組合さることでまた相乗効果が生まれています。


当たり前で些細なことですが、「美しい納まり」が高級感や良いデザインにつながります。
コンマ数ミリ単位の納め方で隠れたデザインをしています^^


天井までの壁面収納は圧迫感が懸念されましたが、以前よりも随分お部屋が広くスッキリしました。
壁との隙間がなくなったことと、横の長さが強調されたことで奥に向かって遠近感が生まれたからだと思います。
収納が確保されたことで、飾る楽しみが増えたりお掃除が楽になったり・・・メリットがたくさんあると嬉しいです。

Y様、この度は大変お世話になりました。
今後ともよろしくお願い致します。

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