デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ウォームグレーの優しいインテリア NO,1

2021-5-21

久しぶりの投稿です。
コロナ禍で連日のニュースに心が痛む日々ですが、良くも悪くもこれだけ世界と繋がりを感じたことはなかった気がします。同じ地球人として頑張っていきましょう。
最近は娘の影響で今まで聞かなかったジャンルの音楽に励まされています。
仕事に限らず何か誰かの役に立てるように心は元気でいたいと思います。

昨年の秋からお打合せを重ねてきましたKさまの家具をご紹介致します。
ご新築マンションの同じ間取りのモデルルームでお打合せをさせて頂けたので、スペース的なイメージができて大変助かりました。

カップボード、テレビボード以外に、ダイニングテーブルの配置が一番の課題でした。
モデルルームのようなカウンタースタイルではなく、向かい合えるテーブルと充実した収納がK様のご要望でしたので、当初は図のようなご提案をさせて頂きました。

テーブルの片方を収納に乗せて、フレキシブルに配置できるようなスタイルです。
一見融通が利いて良いようにも思いますが、見た目の不安定さとどこかスッキリしない印象もありました。


最終的に、カウンター下の収納は奥行きを控えてスッキリさせて、テーブルを独立してお造りすることになりました。
レンジフードの前のトールキャビネットは見せる収納、下段は隠す収納として、メリハリをつけて製作させて頂きます。

もう一つの課題が配色でした。

モデルルームとは違うダークグレーの床、キッチンもかなりインパクトのある色柄です。
K様のお好みは女性らしい配色の柔らかなイメージでしたので、キッチンの色柄は家具で見えないようにして、全体のイメージチェンジを図りたいと思います。


カップボードとキッチン周りの家具を図のようなイメージで製作させて頂くことになりました。
実際の色と違って見えますが、ブルーベースではなく暖色系イエローベースのグレー。
ファッション業界でもよく耳にするパーソナルカラーからすると、オータムタイプではなくスプリングタイプのグレーでしょうか。
(特に知識があるわけではありませんが、Kさまの雰囲気とお好みからそう感じました^^)
扉や天板、タイルなど実際の素材をご確認頂いて、いざ製作です。


製作期間を頂いて、施工の日。
いつもながらドキドキします。


間接照明やコンセントの増設など配線を済ませて下台を設置します。


人工大理石の天板を乗せてタイルも貼りました。
ダイナミックな模様ですがピンクがかった色合いがフェミニンでふんわりした雰囲気です。


カップボードが完成しました。
冷蔵庫の色まで合わせて頂いて、より広がりを感じます。
主張し過ぎない絶妙な色です。ようやくホッとしました。


収納量もかなり充実しています。
既製品では天板に比べて引出しの奥行きが浅かったりしますが、目一杯とれる奥行きを確保しています。


折角のタイル面にコンセントがあると残念なので、天板に移し込んでいます。
もう片方に照明のスイッチとコンセントも設置しています。


天板に反射したやさしい光にふんわり包まれるようで、ずっとここに居たくなるような気分です。


扉は敢えてシンプルにしたことで、煌びやかなタイルが良いアクセントになりました。
さあ、手前のキッチンはこれからどんな風に変わっていくでしょうか。
次回ご紹介させて頂きます。

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