デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

心休まるベッドルーム

2021-12-16

A様のご新築工事が後半に差しかかる9月頃、ご相談にお越し頂きました。
最初はウォークインクローゼット内に時計やアクセサリーなどのカウンター収納をご希望でした。
図面を拝見すると、クローゼットよりも隣接する寝室の方がゆっくりスペースが取れそうでしたので、ベッドの両サイドに充実した収納を設ける方向でご提案をさせて頂きました。

折角それぞれの収納を設けるのであれば、ベッドも一体化させた方が・・・ということで、
3.5mの壁面を活かすため、中央にクイーンサイズのベッドを挟んで両サイドのローボードの背面を立ちあげて一直線で繋ぐことになりました。
こうすることで、長さの認識ができてお部屋がより一層広く見えます。

壁面のクロスと間接照明は既に決まっていたので、木目やファブリックの色合わせはもちろん、高さのバランスも良いように検討させて頂きました。
背もたれのファブリックもステッチを変えることで印象が変わります。
クラシカルになり過ぎず、シンプルモダンな印象でということで、左下のイメージに決まりました。

奥様がご出産間近ということで、ギリギリまで全体のフォルムや色柄を絞って頂き、あとは現地でご主人様との最終チェック。

の予定でしたが、当初希望されていた中央の色柄を間引いてしまい、慌てて後日もう一度現地にお邪魔しましたのがこの写真です。
やはりワントーン落ち着いた中央の色柄で製作させて頂くことになりました。Aさん、その節は大変お騒がせしました!


いよいよ施工当日。
両サイドのボードは予め裏に配線を通しているので、コード類が表に一切見えません。


完成しました。両サイドのわずかな隙間はコーキングで全く気にならなくなりました。
足元の間接照明はA様のご要望です。読書灯じゃなくても良いですか?とお尋ねしましたが正解でした。
既にある壁面の照明とのバランスはもちろん、就寝中にどちらかの足元を点灯しても睡眠の妨げになりません。
お母さんにも赤ちゃんにも優しい光のような気がします。


そして、もう一つのご要望がベッドサイドのスライドカウンターにファブリックを巻いて欲しいとのことでした。
確かに通常ですと時計やスマホなど置く度に音がしますが、ファブリックがあることで自然と所作まで柔らかになりそうです。
ファブリックはヘッドボードと統一して、カウンターの奥には2口のコンセントが用意されているので挿しっ放しで使って頂けます。


ハンドルも壁面の照明に合わせてマットブラックの長方形をセレクトさせて頂きました。
ハンドル一つで全体のイメージが変わるので大事なアイテムです。


一日の終わりを落ち着いた空間で身も心も休めて頂けたら本当に嬉しく思います。
写真を見ている私までうっとり眠たく・・・なってしまう程リラックスしてしまいました。
家具だけでなく光や素材が相まって、A様らしい空間に近づけたような気がします。

次はリビングをご紹介させて頂きます。

ページトップへ