デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

収納リフォーム(LDK編)

2022-7-8

引き続き、K様の3期工事になりますLDKをご紹介させて頂きます。
以前は、床や建具がダークブラウンの暗い色調でした。
サッシの結露で傷んだ窓枠や重たい雨戸が動かず、日中も暗い印象でした。

置き家具の箪笥類はほとんど機能しておらず、使える収納スペースの確保が課題でした。
初めの頃のお打合せでは、少々斬新な案もご提案させて頂きました。

収納が見えない方が良いことと、テレビ画面に窓からの光が映り込まない位置が良いということで、
最終的には今のレイアウトのまま壁面収納を設けることになりましたが、過程を楽しんで頂けていたら嬉しいです^^


少し違うところは、キッチンと冷蔵庫の距離がかなり狭かったので、リビング側に壁を突出させました。


天井いっぱいの壁面収納を設けています。
壁化させるためクロスに色合わせすることで、左のタイルや右のアクセントクロスが引き立ちました。


左側は底板のないバリアフリーにして、掃除機などの長い物の収納になっています。
内部にコンセントを設けているので外に余計な物が見えません。

そしてテレビが取付く壁面は・・・

凄いことになっていますが、外からのアングルです。
重たくて雨戸も壊れていた大開口のサッシをやり替えています。
お荷物を養生しながら移動しながら、K様、現場の皆さま、本当にお疲れ様でした。


そして、寝室への出入り口戸とフローリングも貼り終えた状態です。


途中の写真を撮り損ねていきなり完成していますが、丁寧に仕上げていきました。
宙に浮かせることでお部屋をより広く見せています。
タイルとテレビボードの格子の横ラインが、リビングに入ってきたときにグッと奥行きを感じさせてくれます。
ナチュラルで深呼吸したくなるような気持ちの良い空間になりました。


寝室からの動線を邪魔しないよう、斜めのラインで納めています。
長方形で製作しているとおそらく多少のストレスがあったかと思います。


LDKの収納に棚はあっても引出しがなかったので、大容量の引出しを2つ。
低い高さの収納は、上から見下ろせる引出しが便利です。
薬箱やゲームソフト等、箱ごとごっそり入れて頂けると良さそうです。


ダイニングは、3m弱のカウンターを通しています。
支えの脚はどこに座っても邪魔にならないような形状で強度を保っています。
リビング・ダイニングを分けずにダイニングソファーを置かれるとのことでしたので補助的な役割にはなりますが、
軽食や、家事デスク、趣味のコーナー、リモートワーク等々、ご家族皆さまに役立てて頂けたら嬉しいです。


そして、キッチンと冷蔵庫の距離がかなり近かったカップボードも設置していきます。


リビング側に20cm程壁を奥まらせた位置に冷蔵庫を設けます。
奥の階段の凹凸があるため、カップボードの調度真ん中に冷蔵庫が来ることになります。
通常ですと避けたい位置ですが、良い方に捉えて家電と食器を分けて配置していきます。


下台を設置しました。
最近は家具らしいカップボードが好まれますが、冷蔵庫との違和感を無くす為、ライン引手と艶のある扉であえて設備機器のような仕上りにさせて頂きました。
冷蔵庫もカップボードの一部に見えてきました。狙いはバッチリです^^


階段の凹凸が悩ましいところです。
大工用語で曲尺手(かねんて)が悪いなどと言いますが、壁と天井、壁と床、壁と壁が直角ではなくとても難しい納まりでした。


何とか納まりました。
冷蔵庫と壁が一直線で凹凸がなく、サ~ッと心地良い風が流れるようです。


冷蔵庫を挟んでガス側は、レンジやケトルなど家電とゴミ箱が綺麗に納まっています。


シンク側は食器収納です。
目線の高さにガラスの吊戸棚を入れることで、抜きが出来て圧迫感が解消されました。
上部の吊戸棚が端から端までフラットで繋がっているので、とてもスッキリ見えます。
冷蔵庫の上は、下から上に開けるフラップ扉です。
この部分だけ押入のように奥行きが深いので、年に一度の頻度が少ない食器や場所を取る物を入れて頂ければと思います。


リビング側のアクセントクロスの反しがちょっとだけ特別感があって良いですね^^
隠れ家的な気分です。
以前とレイアウトは変わっていませんが、明るく随分スッキリしました。
引出しも全てセルフクローズ式なので、家事ストレスも解消されると良いなぁと思います。

随分長文となりましたが、心地良いLDKのご紹介でした。

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