デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

LDKをつなぐ家具~サイドボード

2018-7-28

引き続き、R様のサイドボードをご紹介させて頂きます。
少し前にご紹介しましたドレッサーのあるサイドボードです。


製作期間を経て、いよいよ設置の日。
引出しの数が多いので、搬入時はお部屋を埋め尽くすほどです。


本体を設置しました。
床がタイルなのでレベルが合わないことを覚悟していましたが・・・上手くいきました。


こちらも無事完成しました。
キッチンの扉に合わせて調色したサペリの風合いが絶妙な存在感です。


そしてドレッサースペースはこうなりました。
閉めているとその存在が分かりませんが・・・


天板を兼ねた扉を開けるとドレッサーです。
手前の浅い収納にはメイク用品や小物を、置くの深い収納にはドライヤーやコテなど、中のコンセントに挿したまま収納して頂けます。
内部は小物が見えやすいベージュ色に。細かいところですが、床のタイルに色合わせしています。
白よりも落ち着きと品があってサペリとの相性も良さそうです。


収納も用途に合わせて形にしています。
一番左はモデムや電話配線の収納。その横は新聞や古雑誌のスペース。


キッチンの背面になる場所にはカトラリーケースを無垢材で製作しました。
右から菜箸・箸・スプーン・フォーク・ナイフ・来客用箸、手前はティースプーンとスペースに合わせて設計しています。


3段引出しは、食器収納に。高さを変えて3スパンあるので、頻度の少なかった食器も使い易くなればと思います。


総間口7m以上。それ以上に奥行きを感じさせてくれる圧巻のLDKになりました。
サペリの占める面積が多いですが、タイルの床のおかげで相乗効果をもたらしてくれました。
フローリングの床ではこうはならなかったと思います。
やむを得ずのドレッサーのブラケットライトでしたが、こちらも良いアクセントになっています。


翌日伺うと、ドレッサースペースがZ君の特等席になっていました。
いろんな用途に重宝して頂けそうです(笑)

洗面室やトイレなど、水回りの工事が落ち着いたらまた改めて撮影させて頂ければと思います。
引き続き、R様、現場の皆さまよろしくお願いします!

LDKをつなぐ家具~テレビボード

2018-7-28

この場を借りて、暑中お見舞い申し上げます。
猛暑のためではありませんが、更新がずいぶん遅れました。
Rさまのリフォーム工事が着々と進み、無事リビングの家具が納まりましたのでご紹介させて頂きます。
(現場の方々、暑い中本当にお疲れさまです。)


以前のリビング。右側の壁を一部撤去してここにテレビボードが付きます。


壁が撤去され、床のタイル、キッチン、壁も仕上り、とても気持ちの良い空間です。
これからこの二面の壁に光と素材で装飾を施して、より雰囲気のある空間に仕上げていきます。


まずは間接照明を仕込むバーをL字に取付けていきます。
「あ、Z監督お疲れ様です!」
そうなんです。R様のお宅は工事中もワンちゃん3匹が自由に行き交う、犬好きの私たちにはたまらない現場なんです。

小さな応援団にずいぶん癒されました。


間接照明が付きました。いつも照明がつく瞬間は感動のひと時です。
この照明がL字に付くことでリビングとキッチンダイニングが一続きになり、より表情豊かな空間になります。


タイルの割付けも大事です。このタイルの厚み分、テレビボードの幅を調整して製作しています。


タイルを貼ると綺麗に納まりました。タイルの凹凸を考慮して納めています。


さあ、それからは忍耐力の要る作業です。
二人で550枚近く。


無事、完成しました。2面に壁掛けテレビが付くとまた空間が引き締まるかと思います。
間取りの変更だけでもリビングからキッチンへの動線がスムーズになりましたが、装飾を施すことで視覚的にずいぶん広がりました。
次はキッチンをはさんで窓側のサイドボードをご紹介させて頂きます。

既存のカップボードに付け足すことで・・・。

2018-7-10

T様より、独立キッチンの壁を開口して対面キッチンにされるにあたり、カウンター収納のご相談を頂きました。
他のお部屋のリフォームもされるため壁の開口工事はリフォーム店さんにご依頼済みとのことで、造作家具のご要望をお伺いしました。
当初はカウンター収納のお話しを中心にさせて頂いておりましたが、対面キッチンになることで無くなる吊戸棚の中の物や、オープンになることで見えてしまう背面収納をどうするかということで先にカップボード側のご提案させて頂くことになりました。


既存のカップボードのガラス扉を木扉に、それから洗面所へ続く通路の両サイドを有効活用することで見えても生活感を感じない家具を目指します。


洗面所への行き来の頻度と、キッチンからの物の出し入れの仕方をご検討頂いて、大きな開き扉で製作させて頂くことになりました。

既存のカップボードからバージョンアップして格調高い雰囲気の家具を目指します。
難しい納まりでしたが製作を経て、いざ施工です。


右の引出し収納は既存のカップボード、左の溝のある家具が新しく製作した樺桜の家具です。
クリア塗装では赤身が強く出たので、黄色に寄せて調色してもらいました。
色を濃くするほうが簡単ですがその逆は技術が要ります。塗装屋さんに感謝です。


天板が少し出ている部分を溝に合わせてぴったり納まりました。


冷蔵庫横は根菜収納や大きめのストックと家電置きです。


ガラスの扉を木扉にすることで生活感がすいぶん無くなりました。
通路右側は調味料や食品ストックです。
間口が広くて奥行きが小さな収納、とても重宝するかと思います。


以前のカップボードから格調高い雰囲気に様変わりしました。
通路を挟んではいますが、同じ素材の面積が増えるとずいぶん空間が広く感じます。

これで壁が開口されて見えても大丈夫ですね。見せたくなるともっといいなと思います。
ダイニング側のカウンター収納も良い物ができるよう精一杯取り組みたいと思います。
T様、引き続きどうぞよろしくお願い致します。

ドレッサーのあるサイドボード

2018-7-1

Rさまのリフォーム工事が順調に進んでおります。
ガス式の床暖房をされるとこのとで、工事は全てお客様ご依頼の西部ガスリビングメイト西日本住設さんがされています。
お住まいながらの工事ですが、手際良く段取りされていて気持ちの良い現場です。

以前は壁で仕切られていたリビングダイニングにドレッサーを置かれていて3人のお嬢様が時間をずらして使われていました。

同じアングルですが、間仕切り壁が撤去されて解放感のある空間になりました。7m以上の間口にサイドボードが取り付く予定です。

当初からのご要望でした「この部分にLDKに必要な収納を」ということで打合せをさせて頂きました。
キッチン背面に食器類、腰窓の間にドレッサー、リビング側に鞄などのざっくりとした収納という大枠から具体化させていきます。

一番悩んだところがドレッサーの部分です。
閉めているときは存在感のない状態に、使用中はメイクをし易いミラーや照明、使う物に合った収納場所をということでご提案をさせて頂きました。

上は天板の裏にミラーを組込み、開けたらドレッサーに閉めたら何もない状態です。
下は壁にミラーを組込んだ棚を取付け、開けたら2面鏡に閉めたらインテリアパネルのようなアクセントになるイメージです。
ご家族会議の結果、上の方法で検討させて頂くことになりました。

今度は照明の検討です。
壁付けのブラケット照明をドレッサー使用時に点灯して頂くか、ドレッサーの鏡の裏にテープライトを仕込むかで使用感を検討して頂きました。

これは後者の試作品。よく女優ライトなどと言われますが、光源が目に入ると眩しい割に肝心のミラーが対比で暗く感じてしまいます。
後ろや上からの照明が別にあれば顔に影が出来ずに良いかもしれませんがあまり現実的ではありませんでした。
ショールームのように現物がないだけに、図面上で検討して頂くことは難しいかと思います。
こうして試作品を作ることができるのも独立して良かったと思うことの一つです^^


さあ、着々と家具の製作が進んでおります。
サペリのストライプ柄がますます奥行きを感じてシャープに見えそうです。

これは使用しているサペリの突板ですが、独特の照り感で雰囲気があります。


ドレッサー部分も形になってきました。


引出しの側板に使う材料の加工も終えました。
ビスを使わないジョイント方法は手間がかかりますが、引出しを開けたときの気持ちが違います。
大量生産では入らない「造り手の思い」が仕上がりに繋がればと思います。

現場の進行とお届けが楽しみです。
R様、現場の皆さま、引き続きよろしくお願いします!

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