デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

洗練された大人の空間 ~リビング編~

2019-3-23

引き続き、T様の空間づくりをリビングからご紹介させて頂きます。

既に搬入した家具で埋め尽くされていますが、正面の壁に家具を取り付けていきます。


食器収納とテレビボードの下台を設置しました。
テレビボードを宙に浮かすために下駄を履かせています。
グレーの壁紙に合わせて色合わせした化粧板を使用しています。


テレビボードが乗りました。下駄を履かせている違和感もなく宙に浮いて見えます。


天板を乗せていきます。マンションで一枚では搬入できないので分割しています。


無事天板が繋がりました。
木目を合わせているのでジョイントも目立ちにくいです。天然木の突板ならではの照りが高級感を感じさせてくれます。


さて、次はエコカラットタイルを貼っていきます。
ベージュ系のタイルと悩まれた結果、グレーにされて大正解でした。
グレーのクロスとウォールナットとの相性も抜群です。


間接照明も点いて、完成しました。
4.25mのテレビボードは宙に浮かすことでより長く広く見えます。
日の出のような光が何とも幻想的でタイルを美しく照らします。
残念ながら壁掛けテレビが取り付いた様子を拝見できませんでしたが、きっとグッと締まって素敵に見えるかと思います。


扉は全て取っ手のないプッシュオープン式です。
余計な凹凸が無いのでラインが通り、より奥までの広がりを感じます。
天然木ならではの陽の当たり方が何とも心地よいです。

ワンちゃんスペースの収納も取り付けました。

すごく地味で分かりにくいところですが、施工もこだわっています。
吊戸棚の手前に枠があるので、少し幅を小さく造らないと入らないスペースでした。
通常は太いコーキングかフィラー、もしくは隙間を空けてしまうところですが・・・


底板と正面の化粧材を後で貼ることで、隙間の無いゼロの納まりに。


シンプルな化粧板の吊戸棚でも納め方で見え方が違ってきます。
心を込めて製作した家具がより美しく見える納まりを心掛けています。

次はカップボードをご紹介させて頂きます。

洗練された大人の空間づくり

2019-3-23

T様に初めてお声掛け頂いたのは一昨年の11月頃でした。
ご新築マンションの設計変更がまだ受付可能な時期でしたので、間取りも含めて色々とご相談頂いたことを覚えています。
最終的に、リビング収納とカップボード、書斎の家具を製作させて頂くことになりました。
お打合せの経過と製作中も含めてご紹介をさせて頂きます。


これはある程度、方向性が固まってきてからのイメージ図です。
リビングのテレビボードと食器収納、それからカップボード、下は書斎のご提案になります。
書棚は木の温もりを感じる少しかわいらしいイメージでご提案をさせて頂きましたが・・・
書斎で選ばれているカーテン生地がシックモダンな色柄でしたので、再検討させて頂くことにしました。


全体的に大人の洗練された印象にイメージチェンジしました。
リビングのテレビボードの上はタイルの色を変えてシックな印象に。
書斎はウォールナットをベースにグレーを指し色にしたモダンな印象です。
形は同じでも素材の使い方で随分イメージが変わります。


内覧会にて現地で色柄を決めて頂いて、最終的に上のような内容で製作させて頂くことになりました。
書斎は風水の関係で大幅に形状が変わりましたが、お部屋が広く感じられて結果オーライでした。後程ご紹介させて頂きます。
簡単なイメージ図だけのご紹介ですが、実際はご要望に合わせてmm単位で設計させて頂いています。


製作中の様子です。こちらはテレビボードになります。


こちらはその横の食器収納。塗装前なので顔色が悪そうですが塗装すると別人に変わります。


こちらは書斎の家具を配置したところです。L型で正面とコーナーがデスクスペースです。


引出しの扉は厚み部分(小口)にウォールナットの無垢材を貼って縁取りしたようなアクセントに。
ライトグレーとウォールナットが相乗効果でどちらも映えます。

完成した家具たちを先週施工させて頂きました。
次回ご紹介させて頂きます。

シックモダンなカップボード

2019-3-14

昨年5月にS様からご相談頂きましたカップボード。
最初は平面図だけ送って頂き、図面上でやりとりをさせて頂きました。
冷蔵庫スペースだけ奥に凹んでいましたが、カップボードを設置できる壁の幅が128cmと限られた寸法でした。

既に施工初日の写真ですが、冷蔵庫スペースは80cm弱と少し余裕がありました。
図面上でも把握していたので、少しでも収納の幅を確保するためにカップボードを設置する壁を足してご提案させて頂きました。


たった7cmですが、カップボードで7cm幅が大きくなると見た目も収納量もかなり変わります。
マンションでは冷蔵庫スペースに少し余裕があることが殆どなので、限られたスペースには有効です。
135cmの幅のカップボードが取り付きます。


いきなり照明まで点いていますが、低めの吊戸棚に見慣れない大きなアームが伸びています。
気になりますね。


翌日のタイルまで施工を終えて、無事完成しました。
落ち着いたトーンのシックモダンなカップボード。
ザ・食器棚ではなく、お部屋の大事な要素になるインテリアとしてのカップボードです。
でも機能と収納量は食器棚に負けていません。


全開するとかなりの収納量です。
低く設定した吊戸棚は一見、圧迫感がありそうですが・・・


長身の私でも扉に頭をぶつけることなく中の収納が全て見渡せて食器も楽に取り出せます。


軽く手を掛けるとセルフクローズでゆっくりソフトに閉まります。


そして何より。横のラインが通ることで冷蔵庫までの奥行きを感じられて、視覚的な広がりに効果絶大です。
通常の縦に長い開き扉3枚の吊戸棚ですとこんなに広くは感じなかったと思います。


足した壁の側面も、ライトグレーの壁紙に合わせた化粧板で全く違和感がありません。


タイルもラグジュアリーな印象をプラスしてくれます。
先日お世話になりましたA様と偶然にも同じタイルを施工させて頂きました。
組み合わせる家具によって印象がまた違ってどちらも本当に素敵でした。
デザインコンパスのお客様にとっても人気のタイルです。


キッチンの扉と天板と全く同じ素材ではありませんでしたが、逆に家具らしく控えめながら程良い存在感で空間に寄り添えている気がしました。
最初は小さなスペースだからとあまり期待はされていませんでしたがこだわって頂いて本当に良かったです。
S様、大変お世話になりました。
ご家族の新生活、心より応援しております。

スッキリ爽やかなカップボード

2019-3-5

昨年秋にA様からお問合せ頂きましたカップボード。
お打合せと製作共にお待たせをしてしまい、先月ようやく設置致しました。
ご紹介をさせて頂きます。

こちらは施工前です↓

冷蔵庫まで入れると間口2.9mとマンションでは広めのスペースです。
作業台になるカウンターが無く、家電と食器棚で埋め尽くされていました。


こちらは左上のファーストプランから右下の実施図に至るまでの経緯です。
やりとりをさせて頂くうちに色味もそうですが、形も少しずつ変わっていきました。

当初は天井いっぱいまで収納にする予定でしたが、2.6mの高さを覆ってしまうとかなりの圧迫感です。
そこで冷蔵庫上の梁下に合わせて横のラインを強調した、間口いっぱいの吊戸棚で収納力と見た目の広がりを図ります。


工事初日。右側にしかなかったコンセントを炊飯ジャー、レンジ、作業台で使う家電用に増設していきます。


本体が取り付きました。扉が無いと収納量が一目瞭然です。


翌日、タイルの目地埋めをして完成しました。
下台はダーク系の木目、吊戸棚は明るい白木目で仕上げています。
ダーク系の木目で重心を下げることで、全体を白木目で仕上げるよりも圧迫感が解消されてスッキリ見えます。


シンクに近い引出しはゴミ箱をビルトイン。
ゴミ箱のサイズに合わせて引出しの幅を決めました。


中央は4段引出しです。
一般的なカウンター高さより5cm高くして、引出しに欲しい高さを確保しました。


その横は、食品ストック用のバスケットです。
メッシュになっているので、入っている物が確認しやすく便利です。


一番左は炊飯ジャー用のスライドカウンターと、その下はホームベーカリーがジャストサイズで納まりました。


中間の吊戸棚は、上に上がるフラップ扉です。
自由な場所で止められて、軽く閉まるソフトクローズ式です。
目線の高さなので、グラスや平皿、コーヒーやお茶など頻度の高い物の収納に向いています。
上の吊戸棚よりも奥行きを控えることで、取付高さを下げても圧迫感を感じにくくなります。


間接照明が付くと、天板に反射してふわっと幻想的な雰囲気です。
最後までタイルの色を悩まれましたが、白い天板からつながる透明のガラスタイルがより浮遊感と清潔感を感じられてとっても綺麗でした。

A様、この度は大変お待たせしました。
機能面はもちろんですが、気持ちの面でも毎日の家事と育児に少しでもお役に立てたら嬉しく思います。
これからもよろしくお願い致します!

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