デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

モダンリゾートな空間づくり ~Vol. 2~

2018-12-10

H様のリフォームが着工して一週間。
職人さん達の協力のお陰で、以前の様子が思い出せないくらい変わってきました。
ご紹介させて頂きます。


以前は吊戸棚のある閉ざされたキッチンでした。


前面の壁を開口して、解放感のあるキッチンに変わっていきます。
実はもうキッチンが完成しているのですが、お披露目は後程に・・・。


キッチンの入口は間口65cmしかなく、冷蔵庫を入れるにもやっとでした。


キッチン側から見た入口です。下がり壁に分電盤があるので、これを移設して右側のインターホンのある壁のみを残します。


下がり壁が無くなって枠を撤去しただけでずいぶんスッキリしました。


同じアングルです。カップボードとキッチンが据わっています。
インターホンのある壁が撤去できずにとても残念がられていましたが、いっそこの壁をシンボルタワーのようにしましょう!ということで銅板のような壁紙でアクセントに。
後々この壁が空間の良い「締まり」となって活きてきます。

丸窓も開けましたよ^^
型枠で位置を墨出していきます。


肝心な開口途中の写真を撮り忘れてしまいました。
荒で開口した後に、仕上げに2回。騒音と埃の中、なんとか綺麗に開口できました。

和室側は四角く開口してベースの枠の上から壁紙を貼っていきます。


リビング側からの見た目もバッチリです。
無垢の素材感が高級旅館のようだと仰って頂きました^^

お住まいながらの工事なので大変ですが、劇的に変わっていく瞬間を見て頂けてまたそれを楽しんで頂けて、私たちもこれ以上ない程やり甲斐を感じます。
さあ、あと一週間。
寒い中ご不便をお掛けしますが、H様お付き合いをよろしくお願いします!

モダンリゾートな空間づくり

2018-12-2

5月頃に1本のお電話を頂きました。
「糸島にある中古のマンションを購入したのでリフォームをお願いできますか?」
長年スイスで生活されていたご夫婦が、これから暮らす場所として世界中の中から選ばれたのが糸島だったそうです。
福岡県民を代表してお礼を申し上げたいと思います^^
お電話を頂いたタイミングはご契約の為に来日後、スイスに帰国される直前でした。

お電話でご要望をお話し頂いたものの、お会いしていないH様とこれからどう進めていくか多少の不安がありました。
しかしその不安もそれから半年間のやりとりで少しずつ拭えていったような気がします。

スイスに帰国されたH様から、早速現地の写真と現状図面、それからスイスの今のお住まいのお写真が送られてきました。

築17年、床面積75㎡の一般的なマンションです。

間取りを変えず、床も変えず、家具と照明それから内装でモダンなリゾートホテルのような空間づくりにチャレンジです。

家具については、特にテレビボードなど具体的なイメージ写真を頂いていました。
そして、お手持ちのクリスタルガラスや絵画など飾られたい物の写真もたくさん頂きました。
お会いしていないのに、お二人のお人柄やお好みなど自然と伝わってきたような気がします。
こちらは、何度もやりとりを重ねて辿り着いた家具のイメージコラージュです。

全体的にリゾート要素のあるシックモダンな印象です。
テレビボード、バーカウンター、それからカップボード、洗面室は間接照明で演出します。
それぞれ楽しみな仕掛けがあります^^

そして、モダンリゾートとは一変! たぶん他ですることはないであろう面白いことにもチャレンジします。
構造上、和室での間接照明が実現しなかった分、手前の壁で遊び心ある演出をします。

月見酒の襖は、H様がスイスに居られるときにご希望された柄です。
普段は開けておいて見えないようにして、閉めたときのサプライズとして。外国人のお客様に喜ばれそうです。
そして製作するのはかなり大変ですが、両サイドの丸窓のご提案をとても気に入って頂けました。
他にもジャングル柄のトイレ、滝のグラフィック壁紙で秘境のような印象の寝室、リゾート風のフリールームなど、
仕上げ材で「なんだこれ?でもどこか落ち着く(←ご主人様のテーマです)」そんな空間を演出します。

製作中の家具たちです。

大浴場のようなスケールのテレビボード。

収納を成さない3方を囲うパネル。住宅ではあまりしない事なのでテンションが上がります。


カップボード。上部はクリスタルガラスを照らし、中間はお酒を後ろからライトアップする予定です。


そして丸窓の製作。亀甲型に無垢材で枠組みをしています。


それを何度も削って丸い形にしていきます。


格子が出来上がりました。障子を2枚で挟み込む予定です。

10月末に初めてお会いしてから現地でお打合せ。
本当に気さくな方で、お打合せが楽しくて仕方がありませんでした。
ショールームで、「クエスト!」を連発されていたのでお尋ねするとイタリア語で「これ!」だそうです。
真逆の「Hate(ヘイト!)」もありましたが・・・(笑)。日本の白いプラスチックが嫌いだそうです。
スイスのお住まいのそれはそれは素敵なアルプスのロケーションやインテリアなどたくさん見せて頂きました。
お二人のご期待に応えられるように、思いを込めて取り組みたいと思います。

本当は、過程を少しずつご紹介したかったのですが、そんな間もなく明日から着工です。
お住まいながらの2週間程の工事。キャンプ生活の感覚で・・・と前向きにとらえて頂けて感謝です。

H様、いよいよですね。よろしくお願いします!

居心地の良いナチュラルモダンな空間づくり ~子供部屋編~

2018-11-25

引き続き、Y様の空間づくりをご紹介させて頂きます。
来年高校生になられるHちゃんが快適に、大人になっても居心地の良いお部屋を目指します!

こちらもプラン前に拝見させて頂きました。
7帖のお部屋と別にウォークインクローゼットのある空間です。


入って左側の写真です。照明がないと少し暗い印象です。


ウォークインクローゼットの写真です。ハンガーパイプはあるものの、引出し収納を中には置けなさそうです。


レイアウトの唯一の条件は、「デスクに座ったときに後ろが壁になるように」でした。
現地では思い浮かばなかったので、持ち帰って要検討です。

とはいったものの、リビングダイニング以上に条件を満たす案が見つからず悩みました。
机と書棚、ベッドと引出し収納を置き家具でレイアウトするには、どこか落ち着かずこれだ!というプランに辿り着かないんです。
そこで間取りを変えない置き家具プランと、思い切って間取りを変える造作家具プランの2つで検討させて頂きました。


使いづらそうなクローゼットを思い切ってなくしてしまい、そのスペースにデスクと収納棚、マガジンラックを設けてちょっとこもれるプライベートな場所に。
明るい場所にデスクとベッドを配置して、広いスペースには壁面いっぱいのクローゼットを設けます。
少し暗いスペースも明るい色のクローゼット扉が光を反射して、より明るく広く見えると思います^^

Y様からオレンジ色という情報を頂いていたので、アクセントカラーに取り入れたいと思いました。
インテリアにオレンジを取り入れると、明るいエネルギーを導くので風水的にもとっても良いんです。
勝手な想像で、クロスとカーテンに少しポップなオレンジ色を検討してみたのですが・・・


今はオレンジベースでも良いかもしれないけど大人になった時にどうかということで、写真のようなシンプルなタイルを貼りたいとご希望を頂きました。
Hちゃん、さすがです! 中学生とは思えない素敵な感性のHさん(ちゃんでは失礼でした)。ご希望に沿えるように精一杯取り組ませて頂きます!

オレンジ色はさりげないアクセントに留めて、温かみのあるナチュラルモダンな空間を目指したいと思います。

Hさん、楽しみに待っててくださいね。
心を込めてただ今製作中です。着工したらまた経過をご紹介させて頂きます^^

居心地の良いナチュラルモダンな空間づくり ~リビングダイニング編~

2018-11-24

ご新築のマンションのお部屋をご家族が本当にくつろげる心地良いスペースに・・・Y様にお声掛け頂いたのは9月でした。
最初にお会いした際に、ご家族への想いやお好み、日常から将来的なことなど沢山お話をお聞かせ頂きました。
自分が持てる思いやりと想像力をフルに使って形にしたい。そう思いました。

プランニングの前に現地を拝見させて頂きました。

こちらはダイングスペースです。
Y様も最初に仰られていましたが、天井の凹凸が目立ちます。
実際に拝見してから課題を持ち帰らせて頂きました。


こちらはリビングスペースです。
テレビのアウトレットが窓側にありますが、家具のバランス的にテレビの配置は右壁面が良さそうです。

現地で感じたことを基に、最初のご提案をさせて頂きました ↓

左のリビング:段違いの家具はテレビの電源を移設する配線経路を隠す為でしたが、空間に変化が生まれてスッキリとした印象です。
右のダイニング:天井の段差を隠す為に、思い切ってキッチンと同じ高さに天井を下げて間接照明で演出します。
        
どちらもネックとなる条件が無ければご提案をしなかったデザインです。
全てのことに意味があるなぁと思います。

その後のお打合せで少しずつ仕様が変わりました。
右のダイニング天井は、フローリングの色に合わせた木目調のクロスで考えておりましたが、Y様さすがです。
低い天井なので本物ではない木目調クロスだと見劣りするのでは・・・と。
マンションの内装仕上げは準不燃材ではない天然木は使えないのでどうしたものかと探した結果、見つけました!
準不燃処理された桧の羽目板です。これならリアルな質感とナチュラルな雰囲気づくりが出来そうです。


グイレイッシュなフローリングなので、黄色味が強い桧をどう調和させるか内心ドキドキしますが、
少しだけ着色して、全体的にナチュラルで明るい空間を目指します。
リビングにはFAXを置けるスペースをプラスして、床置きの落ち着いたテレビボードで調和をとりたいと思います。

ご主人様を通じて、ご家族を想像しながらの空間づくり。
年明けからの着工に向けて、家具の製作を進めております。
想いが通じる仕事をしたいと思います。


難しい設置条件のカップボード

2018-11-12

先日納品させて頂きましたM様のカップボードをご紹介させて頂きます。
ご新築のマンションに合わせて設置できるカップボードを・・・ということで、お問合せを頂いたのは7月でした。
一度は断念されましたが、やはり既製品で合うものが無さそうなのでと具体的にプランをさせて頂くことになりました。
平面図を見せて頂くと、確かに難しい設置条件でした。



勝手口の枠まで39cmの浅い奥行き。これではレンジが乗りません。
それから中央に大きく下がった梁。梁の下まで2m程の天井高さです。
勝手口側だけ奥行きを浅くして手前を深くしようにも、キッチンとの距離が限られています。
最初は勝手口の枠厚2cmを利用して、全て同じ奥行き41cmでプランをさせて頂きました。


何度かのご提案の後に、内覧会にお伺いしました。
図面上では把握していたものの、改めて難しい設置条件に悩みます。
梁の手前と奥で天井高も違いました。
現地で感じたことを基に2案ご提案させて頂いて、最終的に下図のような形で製作をさせて頂くことになりました。


カウンターから下は同じ奥行きでラインを通し、勝手口側のレンジから天井まで、梁下の吊戸棚、その下のオープン棚の4つで奥行きが異なるカップボードです。
全面フラットに凹凸無くが好まれるこの頃ですが、本当に色々悩んだ末の利便性とデザインを兼ねた設計です。

いよいよ施工当日。まずは台輪の設置から。
さあ、どう納まっていくでしょうか。内心ドキドキしています。


奥に見えるのは、先に設置した下台です。
上台の到着を今か今かと待ち望んでいます。

カウンターから上部は、手前で全て連結した状態でそのままごっそり乗せようという考えです。
下地のない壁に取付けるには、先にバックパネルと一体化させる方法しかありませんでした。
サイドの縦格子もこうすることで、上下に余計な受け木がいらず、格子だけが自立した状態に見せることができます。
キッチンをまたいで、低い梁のある天井へ。行っては戻りのかなり無謀な挑戦でしたが、数回目でようやく入りました!


勝手口側の納まり。枠の手前ギリギリで扉の前面がピッタリ納まりました。


カウンターは枠よりせり出していますが、ドアはちゃんと開閉できます。
こうすることで、ようやくレンジの脚も乗って居場所が確保できました。


完成です。
格子の無垢がポイントのナチュラルで気持ちの良いカップボードになりました。
奥行きの違いもほとんど気になりません。
カウンターを勝手口まで一本見通せることで、奥行きを感じて広く見えます。


中央の大きなフラップ扉は軽く開いて途中自由な位置で留まります。開けるとどこに何が入っているかを一望できて便利です。
全面が下台と同じ奥行きだと、開ける度に後ろに下がらないといけないので、この扉は使えませんでした。
更にレンジの奥行きよりも少し浅くしたことで圧迫感なく開閉できるようになっています。


背の高いピッチャーや水筒の寸法に合わせた深い引出しの中の内引出し。
表にたくさん取っ手があると見た目がうるさく感じますが、こうするとすっきり見えます。


冷蔵庫との間の格子。
冷蔵庫が奥まっているので棚にぶつからないための格子ですが、棚だけが自立して冷蔵庫が見えているよりもなんだかちょっとほっこりした感じです。
バックパネルは写真では見えませんが、麻模様のメラミンを使っているので汚れに強くて落ち着きもあります。


お引越しに間に合わず本当に申し訳ありませんでしたが、その分じっくりご検討頂けたような気がします。
難しい設置条件でしたが、使命感を感じられてとても遣り甲斐がありました。
これからMさんご家族のライフスタイルに寄り添って成長できる家具でありますように。
可愛がって頂けると嬉しく思います。

Mさん、本当にお世話になりました。末永くよろしくお願い致します!

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