デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

今年もお世話になりました。

2019-12-28

毎年一年が終わるのが早く感じるのは歳のせいでしょうか・・・。
日々お客様に向き合っているからでありたいです。(笑)

愛犬ポッカももうすぐ11歳。
サンタさんからベッドをもらって引きこもりになりつつあります^^;

今年も大変お世話になりました。
ブログの更新を怠ることもありましたが、ある方から「ブログに掲載されて良い思い出になりました」と仰って頂きました。
確かに写真は撮って頂くことはあってもその経過や背景など、文章での履歴はなかなかないかもしれません。
私たちが何かのきっかけになっていると嬉しいです。
その使命感をもって、来年も一人一人のお客様を大事に取り組んでいきたいと思います。

来年の3月末から4月中旬まで、お打合せにお伺いすることができない為、メールでのやりとりに限らせて頂きます。
作図でのご提案は可能ですが、大変ご迷惑をお掛け致します。
お急ぎの方や、工期が決まっておられる方はお早目にお声掛け下さい。

それでは皆様どうぞ良いお年をお迎えください。
来年もよろしくお願い致します。

お部屋が片付くスッキリ収納

2019-12-28

あっという間に今年も残すところあと3日。
ブログでご紹介できなかったお客様、申し訳ございませんでした。
先々週にお届けしましたU様の壁面収納をご紹介させて頂きます。

初めてお伺いさせて頂いた際、片付かないお部屋をどうにかしたいとのことでした。
毎晩お仕事から帰宅後、平日はゆっくり座ってくつろぐ時間もなく、週末も溜まった家事や行事でまとまった時間がとれず・・・とのことでした。
お気持ちすごくよく分かります。


収納が足りずに買い足していった家具も物の出し入れがし辛く、上にどんどん置いていってしまう原因でした。
プリンターやゲームなどの機器類、アイロン、本、おもちゃ、教材、ご家族それぞれの物が特等席がなく、迷子になっている状態です。


家具の奥行きや高さがバラバラで配線が露出していることも煩雑と見える原因です。
ご家族皆さんが使ったものを決まった場所に収納して持続できる、片付けたくなるような空間を目指したいと思います。


最初のご提案です。リビングと畳の間のスペースまでご提案させて頂きました。
畳の間は、お二人のお子様のお勉強スペースとしてこれから10年くらいは使って頂けると思いますが・・・
中学生以降、自分の部屋でこもって勉強したいというお子様もおられます。
またお子様が成人されてからは、ご夫婦の衣類スペースなどに用途が変わる可能性もあります。
少なくとも5年単位(お子様の年齢差によっては3年単位)でライフスタイルが変わるのが通常なので、まずは一番長く過ごすリビングを充実させることになりました。


どこに何を収納するか、真剣に考えて頂きました。
日々の過ごし方をご家族で改めて考える機会はなかなか無いかと思います。
左側はミシンやアイロン、プリンター、取説や必要書類などご夫婦のスペース、中央は機器類、右側はおもちゃや教材などお子様がよく使うアイテムの収納です。
将来、収納する物が変わっても使い易い引出しの高さ設定や可動棚にしているので、応用が利くかと思います。

製作期間を経て、いよいよ設置していきます。

まずは下台の設置。
テレビ台にしては高い設定ですが、ダイニングキッチンまでの距離があるのでバランスの良い高さです。


カウンターと上部の収納を一体化させて乗せます。
上部の収納にはランドセルを置かれる予定なので、底板を設けずに天板に固定しています。


機器類のスペースです。一番上にDVDプレーヤー。
その下はDVDソフト用の引出し。
コンセントが見えている部分はゲーム機や束になった配線スペース。
そしてその下に、薄いけど場所をとるWiiフィットが納まる予定です。


家具が設置されると使えるコンセントが隠れてしまうので、天板の両サイドに2口コンセントを設けています。
間接照明や携帯の充電など、あると便利です。


完成しました。
以前とは見違える程、明るく広く気持ちの良いスッキリとした空間になりました。
左側はお雛様や日常飾る場所としてフリースペースです。
右側はランドセルや本棚に。背面にさりげなくカーキ色のアクセントを入れることで少し垢抜けて見えます。


以前の同じアングルの写真より数倍広く奥行きを感じます。
高さと奥行きのラインが揃うだけでこんなにスッキリしました。
側面には、薄くて倒れやすいお稽古バッグ用フックを。バックの大きさに家具の奥行きがピッタリです。


家具を設置して間もなく、下のお子様が予定していた教材を上手に収納してくれました。
本当に気持ちが良いです。


一番左はプリンターとアイロンやミシンの為の収納です。
内部にコンセントを増設しているので、コンセントに差したまま手前に引き出せばすぐプリントができます。
使う度にわざわざ動かさなくて良いだけで、小さなストレスが解消されそうです。


DVDプレーヤーのすぐ下にDVDソフト専用の引出収納です。
背表紙を上にして調度入る高さ設定なので、見たいソフトをすぐ取り出せてプレーヤへ最短コース。
扉の中の内引出しは表に見えず見た目もスッキリします。


明るいお色目に照明が反射して、ふんわり気持ちが高まる気がしました。
日々お仕事や学校から帰宅されてお部屋がスッキリしていると、疲れを感じにくかったり穏やかな気持ちになったりヤル気が出たり・・・
家は充電する場所なので、そんなヒーリング効果が必ずあると思います。

お声掛け頂いて本当にありがとうございました。
これから良い気の流れがたくさん起きますように。
ご家族皆さまのご多幸をお祈りしております。

ラグジュアリーな黒の壁面収納

2019-12-11

7月頃にT様からカップボードのご相談を頂きました。
当初は幅1m15cm、奥行き43cmのカップボードをご検討されているとのことでした。
一度、簡単に作図と御見積りをさせて頂いて現地に伺いました。


キッチンはこれからリフォーム会社さんで取替されて、シンク横の壁も開口されるとのことでした。
右側のカップボードの設置スペースは、開口枠まで奥行きわずか42.5cm。
一般的な電子レンジも乗らない寸法です。

リフォーム着工前とのことでしたので、恐縮ですがご提案をさせて頂きました。

楕円の部分は元々移設を予定されていた壁ですが、家電スペースには足りない拡張寸法でした。
リビングからのクローゼットは必要でしたので、ハンガーの掛け方をブティックのように正面掛けにする方向で、カップボードの奥行きを広げるご提案をさせて頂きました。
B面とC面のみの収納ですと、横幅の方が広いレンジでB面が占領されて使えるスペースが狭まります。
家電をA面からの収納にすることで、B面の収納もより広く充実させることができそうです。


リフォーム後、採寸にお伺いしました。
以前とはガラリと雰囲気が変わって、身が引き締まります。
キッチン横の壁が移動して開口されたことで、以前の閉ざされたキッチンが開放感のある素敵な空間に生まれ変わっていました。
難しい納まりになりそうですが、何度も素材をご検討頂いていざ製作です。


施工当日。まずはキッチンサイド収納から設置していきます。
奥行きは浅いですが、幅の広い充実した4段引出し。
ダイニングへすぐ出し入れができるお箸や布巾など、またカウンターは配膳台として、重宝して頂けると嬉しいです。


配膳カウンターはキッチンの天板と同じ素材のクウォーツストーンを設置させて頂きました。
そして次は手前の食器と家電の収納を設置していきます。


全体がブラックで内部がよく見えませんが、上部が織機用の可動棚、下部が4段引出しの充実収納です。
奥行きも57cmと壁を移設する以前よりも断然収納量が増えました。


そしてキッチン側からの出し入れになる家電収納を設置します。
レンジと炊飯ジャー以外は扉で覆い、まるで黒いボックスのように極力壁に見えるような納まりを目指します。


扉が全て取り付きました。
窓面にカカシのような物が見えますが逆光でしたのでやむを得ず・・・失礼します。
早く広角カメラと逆光にも強いアイフォンに切り替えたいと思います^^;


キッチン入口の開口枠にぴったり納まるよう設置しています。
光沢のある素材は手垢が目立ちやすいので、黒いライン引手を使用させて頂きました。
T様が一番こだわられた扉の素材は近くで見ると分かるラメが入っています。


以前は暗く、視線を反らしてしまいそうなキッチンでしたが・・・


シンプルが故のラグジュアリー。
まさか使い勝手と収納量を重視したカップボードとは思えない、モダンでスタイリッシュな黒い壁の収納が完成しました。

トイレの収納も製作させて頂きました。

以前は手洗い付きの収納カウンターが付いていましたが・・・


T様が決められていた仕上げ材がより素敵に見えるように、シンプルな框扉で演出させて頂きました。


扉や天板の形状が変わるだけで、クラシカルでモダンな雰囲気に感じます。

今回は、T様が既に決められていた設備や内装に寄り添うかたちで家具を製作させて頂きました。
特に奇抜なデザインや特徴のある家具ではありませんでしたが、より空間が素敵に見えるような役割が出来ていれば嬉しく思います。
主役ではなく名脇役を目指して、これから住まわれるT様ご家族に寄り添える家具でありますように。
T様、大変お世話になりました。これからもよろしくお願いします!

 

ページトップへ