デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

アールの家具たち

2024-4-4

次回のご紹介が遅くなりました。
引き続き、アールに囲まれた優しい空間づくり の中の家具を抜粋してご紹介させて頂きます。
 
一部屋を撤去してワンルームになりましたが、プライベートな空間を家具で仕切りたいと思います。
大きなクローゼットをボンと置けば簡単なのですが、搬入経路が限られる事と変わった形状のため分割して設置します。


滑らかなアールの物体が設置されました。
造ったもの置いただけに見えますが、アールの家具はかなり手間が掛かります。
仕上げ材を貼る前の芯材をアールの形状で骨組みしていく作業・・・の写真を撮り忘れました。


背面はしっかり用途に合わせたクローゼットになっています。


アールにすることで、行き来の多い動線を邪魔せず、とてもスムーズです。


見た目のやわらかさも生まれました。
ドレッサー用のミラーやテーブル、天井もリンクしています。


キッチンシンクの手元を隠す目的で、ちょこっと収納を兼ねたカウンターもアールの形状です。


丸テーブルと少し気分を変えたい時のバーカウンター。
以前の空間から随分変わりました。


そして当初は家具で隠そうとしてましたベッドも製作させて頂きました。
マットレスから少しせり出した板がベンチにもなる、Sさんのアイデアが形になりました。


常に2台のベッドを置くには空間が限られるので、1台が格納されています。
大きなソファも必要なく日常を快適に過ごせるための1台3役のベッドです。


ダイニングからずっと続く白木目の腰壁がお部屋をより広く見せてくれます。
腰壁が隠れないようにベッドの立上りも最小限に抑えています。


お部屋に入ったときの高揚感、行き来を自然とやさしくいざなうアールの家具たち。
なんとなく家具が嬉しいそうです。

海外のお住まいでなかなかお会いできないので殆どのやり取りをLINE電話でさせて頂きました。
イメージやニュアンスを上手く伝えきれないところがありましたが、快くご対応頂いて大変感謝しております。
Kさん、Sさん、楽しい時間を本当にありがとうございました。
末永くよろしくお願いいたします。

 

 

拡張ベッドと寝室の造作家具

2023-12-18

続きまして、T様のベッドとその周辺の造作家具をご紹介します。
以前、ベッドの製作途中をご紹介していましたが、いよいよ設置していきます。

 
幅2.6mは一度に入らないので、分割して設置していきます。
まだベッドの気配が全くしませんが、配線や金具がいろいろ出ています。
壁のわずかな凹凸に合わせて微調整しながら何とか入りました。


本体が無事設置されました。
メインベッドの下に拡張するベッドの本体が隠れて見えています。
縦横にお部屋を埋める家具は、僅かなズレが全体に影響するのでとても難しい納まりでした。


そして、お部屋を印象づけるヘッドボード。
かまぼこ型のベースにクッションを巻いたものを一つ一つタイトに設置していきます。
今まではボタン締めのクラシックなヘッドボードを製作したことがありますが、同じ空間でもクッションの形が変わるだけで印象が変わります。


完成しました。
大人のフェミニン。
甘過ぎず、凛とした優雅さと可愛らしさを合せもったMさんらしい特別な空間の完成です^^
ヘッドボードに合わせてフットボードも製作しました。

 
メインベッドの下には、シングルベッドが隠れています。
マットレスの高さと長さをシビアに追って設計させて頂きました。

 
拡張するシングルベッドの枕元に掘込み棚。
就寝前の本やスマートフォン、タブレットなどちょっとした物が置けるスペースです。
側面には充電用のコンセント、上から照らすスポットライトのスイッチが仕込まれています。


長いお部屋がより広く奥行きを感じられるように、フォトフレームも製作しました。
壁掛テレビの格子に色合わせをしています。
特別な思い出の写真を一つ一つ、入れて頂くだけでニュアンスカラーのお部屋に彩りが添えられるはずです。


ベッドから見える景色も今までとは違うような気がします。
テレビ画面との距離は決して離れていませんが、何ら圧迫感を感じないどころか解放感を感じます。


デスク越しの寝室も、程良く空間が区切られました。
寝室、書斎、メイクルーム、クローゼット・・・部屋として区切られていないホテルのようなレイアウト。
ライフスタイルが多様化する今の過ごし方にぴったりかもしれません。

お部屋の使い方を色々お話し頂いて沢山レイアウトをさせて頂いた結果、一番良い使い方に辿り着けた気がします。
T様、これからが楽しみですね。
ご家族と一緒にまた新たな思い出が作られていくと嬉しく思います。
この度は、たくさんチャレンジさせて頂けて本当にありがとうございました^^

ページトップへ