心がくつろぐカップボード
2022-10-25工場引越しで大変お待たせをしておりましたT様の家具をお届けしました。
2ヵ月ぶりの現場は新鮮で身が引き締まります。
カップボードのお問合せを頂いたのは7月でした。
ご新築当時から左側に造り付けのデスクがあり、間口はあるものの収納として使えるスペースは限られていました。

造り付けデスクの下には点検口がある為ここはゴミ箱スペースとして活かすとして、デスクを撤去して間口を広くする方向でご提案をさせて頂きました。

施工当日。まずはデスクの撤去からです。
天板が壁にのめり込んでいるので慎重に外します。

既存のコンセント類も移設と増設をしていきます。
窓横に付いている既存のスポットライトは外して、新設する吊戸棚の間接照明に電源を利用します。

下台が付きました。
間口2.5m。以前より1mも広くなりました。
天板が繋がっているだけでスッキリして見えます。

吊戸棚も設置しました。
冷蔵庫の高さに合わせたショート丈の吊戸棚は、より間口が広く見える効果があります。
マンション等で収納量が足りない場合や埃対策で天井いっぱいまで設けることの方が多いですが、個人的には浮遊感があって好きです。

左側に飾り棚を設けました。
棚だけが見えるように、棚受金物はタイルで隠すようにします。
壁側にあったスポットライトは吊戸棚下のダウンライトへ、給湯器のリモコンも移設しています。

タイルを施工していきます。
棚の高さもタイルの割付けに合わせた設定なので、美しく納まっています。

完成しました。
何とも気持ちの良い爽やかなカップボードになりました。

窓側はカーテンに干渉するので開き扉に、それ以外は下から上に開けるフラップ扉になっています。
幅が広い扉でも、これなら開けている時に邪魔にならず、中を見渡せます。
軽く開いて指一本で勝手にしまるソフトクローズ機能が付いています。

ゴミ箱スペースはキャスター付きのゴミ箱と、無印良品の収納ケースを想定した棚の設定になっています。
壁側のコンセントも天板の配線孔からコードを下して差し込めるので、配線のゴチャゴチャが隠せそうです。

開き扉を開けると中にはスライドカウンターが仕込まれています。
上は炊飯ジャー、下はホームベーカリーを格納予定で、それぞれ内部にコンセントが用意されています。
挿しっ放しで良いので、特にホームベーカリーはいちいち移動する手間が省けそうです。

引出しは4段。通常より天板を10cm高く設定しているので、引出しの高さにも余裕ができました。

木の香りがしてきそうですが、実は天然木ではなく人口素材なんです。
キッチンやカップボードは特に水や油がつく機会が多いので、汚れに強いというのは大事な条件。
そこに天然木のような素材感が加わって良いとこどりです。
もちろん、椅子やリビング家具のように手触り重視な場所には天然木やそれ以外にも、適材適所で選択肢が増えているなぁと実感します。

真鍮のハンドルもよく合っています。
壁にあったコンセントやリモコンを天板や側面に移設したので、スッキリしました。

深呼吸したくなる程、見ているだけで心が安らぎます。
Tさま、大変お待たせ致しました。
施工し易い環境をつくって頂いて本当にありがとうございました。
これからのお家時間もたくさん楽しんで頂けると嬉しいです^^






















