まるでスタジオ? スタイリッシュなカップボード
2019-5-25カテゴリー お仕事日記
Aさまのご新築マンションに合わせてカップボードを製作させて頂きました。
お問合せを頂いた昨年11月でしたが、ゴールデンウィーク前の内覧会にて採寸後製作スタートでしたので、お届けを随分お待たせ致しました。
今年のゴールデンウィークはメーカー各社お休みで納期に影響が出てしまい、大変ご迷惑をお掛けしました。
お取付け当日の様子をご紹介させて頂きます。
設置面の壁は幅145cm。限られたスペースでいかに効率の良い形にするかが課題でした。
そこで、84cmと少し余裕のある冷蔵庫スペースに10cmせり出してカップボードを製作することで、少しでも幅を広く確保することにしました。
用意されたコンセントは2口コンセントが1つでしたので、必要な場所へ配線します。
オーブンレンジ、トースター、炊飯ジャー、この3つ以外にもカウンター上で使うミキサーやコーヒーメーカーなど、限られたスペースでも使用される電化製品は同じ数だけ必要です。
それから間接照明も兼ねた手元を明るくするダウンライトもご用意させて頂きました。
無事に照明が点いて、タイルを貼っていきます。
こちらはAさまが随分探された石調のタイルです。
エコカラットなど皆様お馴染みのタイルやモザイクタイルではなく(私がご提案した物は一般的なタイルでした^^;)、マンションのエントランスに貼るようなゴツゴツしたタイルです。
既にその存在感と意外性にワクワクします。
扉がついてようやく完成しました。
ステンレスのカウンターが映える、まるでスタジオのようにスタイリッシュなカップボードになりました。
カップボードの天板にステンレスを使用するのは初めてでしたが、こちらもAさまたってのご希望でした。
タイルと天板が普通の素材だと、ありきたりの印象になっていたかもしれません。
Aさまのセンスに脱帽です。
扉はキッチンと全く同じ色柄です。
扉は同じですが、人工大理石天板とアルミハンドルのキッチンとは雰囲気も異なります。
調和は取りつつ、リビングから見える視界はラグジュアリーな雰囲気と絶妙な存在感です。
照明に干渉する位置の扉と、目線の高さの扉は下から上に上げるフラップ式です。
扉を閉めるときは軽く手を掛けるとゆっくりソフトに閉まります。
中間高さのスライドカウンターはトースターの専用スペースです。
カウンター上にレンジとトースターを置いてしまうと作業スペースが犠牲になるので、苦肉の策ではありますがトースターを上に上げました。
使用時は手前に引出して頂きますが、やはり少し高めです。
設計時にご納得頂いていましたが、収納量と作業スペースを優先にした分の影響が出てしまいました。
課題を大事にしたいと思います。
LEDのダウンライトやコンセント、ハンドルや巾木部分に黒を効かせています。
窓サッシの黒とリンクしているようで素敵でした。
レンジや炊飯ジャーなど置かれる前提で、ライトアップの見せ場を調整させて頂きました。
きっと機器を置かれてもスッキリしているのではと思います。
カップボードを設置する前よりも随分広く感じるキッチンスペースになりました。
毎日当たり前のお料理の時間が、少しワクワク楽しい時間になると良いなぁと思います。
Aさま、大変長らくお待たせ致しました。
これからもお付き合いをよろしくお願い致します!