デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

~身近な人に、世界で一つだけの贈り物を~ 実現しました!

2024-5-28

昨年の8月に、公表していましたイベント、
「身近な人に、世界で一つだけの贈り物を」
9カ月経って、ようやく実現しました。

奥様に内緒でこっそりご応募頂いたIさま。
昨年産まれた息子さんが遊べるおもちゃをプレゼントしたいというご要望でした。
お姉ちゃん二人で男の子っぽいおもちゃがなく、ぬくもりのあるジェンガなどでご家族の喜ぶ顔が見たい!と熱いメッセージを頂きました。

本当はご主人とのやり取りも公開しながらと思い描いておりましたが、日々お待たせしている家具製作でなかなか進まず・・・
反省と課題がいっぱいの初イベントでした。

ご主人に送って頂いた息子さんのお写真とお名前のイメージから色味をチョイス。
木の種類を混ぜるよりも、色遊びや仲間分けなどの遊びが出来たらと思います^^


おもちゃにも安心な植物油を使用した自然塗料を使用します。
2回塗ると塗りつぶしの単色になりますが、あえて1回塗りで良い感じの色ムラにしたいと思います。


途中で隠れCompassを混ぜてみました。
ジェンガやドミノ倒し、積み木など、色々遊んでもらう中でボーナスポイントアイテムとして使ってもらえても楽しそうです。


乾燥期間をゆっくりとって、完成しました。
この斬新な配色を果たして喜んでもらえるかどうか・・・ちょっとドキドキします。
ご主人に先に写真をお見せしたら太鼓判を押して頂けました。


この贈り物を突然、奥様にお届けします。
ご主人からは、「何かが来るから家にいて」と伝えて頂いて、突撃訪問させて頂きました。
イベントの事と、ご主人がこっそりご応募して頂いていたことをお話しして・・・
奥様の「えーっ!!!」という反応がご主人に申し訳ないくらい嬉しかったです。


そして、何よりI君のこの笑顔!
初めてのおもちゃだったそうですが、入れたり出したり渡したり・・・休む暇なく遊んでくれました。

ご主人様のご家族への思いやりと、無いものをつくるワクワク感。
それを共感させて頂けて、初イベントの反省はありますが、実現出来て良かったと思います。
この笑顔が何よりのご褒美でした。

Iさま、ご家族の皆さま、参加して頂けて本当にありがとうございました!

次回は・・・未定ですが、いつかまた実施したいと思います^^

6.3mの長いテレビボード

2024-3-7

お久しぶりの投稿です。
諸事情でなかなか更新できておりませんでしたが、これからまた元気に更新していきたいと思います。
 
愛犬ポッカもこの通り、元気です^^

さて、昨年から打合せを重ねておりましたY様のテレビボードをご紹介させて頂きます。

ご新築マンションの設計段階からご相談頂きました。
当初はテレビを設置予定の壁面に2か所縦長い窓がありましたが、6.3mの長さを活かさない手はないので壁にして頂きました。
限られたスペースを活かす工夫はよくさせて頂きますが、広い壁をどう装飾するかはまた違ったアイデアが必要です。
こだわりのあるK様のご要望で、形はもちろん色々な素材を検討させて頂きました。

 
打合せを数回重ねて、いざ製作。
寸法を間違えてないか不安になる程の長い長いテレビボード。
「線~路は続くよ~どこまでも~♪」 と歌いたくなるような長さです。


施工当日。
納期の関係で、先にタイルもテレビも設置して頂きました。
タイルの割付けもコンセントの位置も、あらかじめ詳細図を作成してお願いしていたので、設置がスムーズでした。

 
エレベーターに入らないので、3分割しての設置です。通常のテレビボードを3台設置するのと変わらない作業になります。
納期は多少お待ち頂きましたが、壁ができてからシビアに採寸するのでこんな美しい納まりが可能になります。
折角製作しても、両サイドに隙間を埋めるフィラーが入ると残念ですからね。
納まりも大事なデザインの一つです。


そして無事、完成しました。
幻想的な天板からの光が、ゆらゆら揺らめく炎のようでずっと眺めてしまいます。
ラインが通ったことで、6.3m以上の長さを感じます。


収納も充実しています。
見た目は全て同じスパンの扉ですが、中は小引出しや可動棚が入っていたり、用途に合わせた収納になっています。


幻想的で蜃気楼のようなゆらめいたライン照明と対照的に、
パキッとエッジの利いた光をイメージしてダウンライトも選定させて頂きましたが、実際は違う器具が設置されていました。
使用する照明で空間の表情が変わってきます。
上下共に調光機能がついているので、昼と夜と色々なシーンを楽しんで頂けると嬉しいです。

Y様、この度は私たちを見付けて頂きありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

寝室と書斎を仕切る家具

2023-12-18

気付けば今年もあと2週間です。
年末年始にかけてお届けの家具の製作真っ只中で、今年はまだまだ終われません(汗)

先月完成しましたT様の寝室をご紹介させて頂きます。

こちらは施工前。
南側に腰窓と掃出し窓、西側に掃出し窓と壁面が少なく長細いお部屋でした。
  
計画中の間取図はこちら。

西陽が強いので窓一面を塞いでここにベッドを設けましょうということで・・・
 
工事でお世話になっている㈱西日本住設さんにベース工事をして頂きました。
クローゼットと入口ドアの位置も変わっています。


長細いお部屋の窓の間に空間を仕切る家具を設置していきます。


左側からはデスクと収納、右側からはブックスタンドと収納。
両面からそれぞれ奥行きも用途も違う収納になっています。


天板を設置した後、1本ずつ格子を立てていきます。
上下に横棒を入れれば一気に取付けできますが、見た目が変わってしまいます。
ピンポイントで天井高の違う場所に、根気良く設置していきます。


格子が設置できました。壁として仕切らなくても空間がちゃんと仕切られています。


デスクが完成しました。
クラシック過ぎないスマートな細框が利いた、上品なドレッサーにもなるグレージュのデスクです。


一番下の引出はファイルなど立てて入れられるように、仕切り板を設けています。

 
格子の前に取付けられた吊戸棚。
左側にはマグネットボード、扉をスライドさせると中央にはミラーが隠れています。
普段どちらを隠しておくかはお任せですが、隠したいものと見たいものが1枚の扉で行き来します。


なぜ、折角の格子を吊戸棚で隠しているかは、背面を見て頂けると分かります。


壁掛テレビのサイズに合わせて、背面を隠す吊戸棚にしました。
長細かったお部屋が、ベッド側とデスク側とで圧迫感なく仕切られています。


ベッド側中央は、背面がデスクで脚を入れるスペースなので、奥行きの浅い絵本立てになっています。
その左側は、背面が奥行きのある3段引出しですが・・・


開けると同時にフタが開く小さなゴミ箱が隠されています。
ここには格子の中を通って下りてきた配線のコンセントも仕込まれています。


お部屋に合わせてカーテンもコーディネイトさせて頂きました。
大人フェミニンなニュアンスカラーの色使いで優しく包まれるような空間になったような気がします。
西陽が強くカーテンを閉めっぱなしのお部屋でしたが、お家の中で一番の特等席になるような素敵なお部屋になりました。
こんなに窓からの景色に癒されるなんて、私も施工中に気付かされました。
時間がゆっくり流れているようです。

次は、ベッド側の造作家具をご紹介させて頂きます。

アールの家具

2023-7-30

暑中お見舞い申し上げます。
あまりの猛暑に時間帯やその使い方も変わった気がします。


ボクもだよ!散歩の時間がすごく早い朝になったんだ。
(毎朝4時に起こされます・・・)
ご飯をゆっくり食べるようになったよ。
(歳をとって食べるのが遅くなったんだよね?)
それからいつも笑うようにしてるよ。
(暑さで口が開いてるだけだけど・・・いつもニコニコしてて下さい^^)

さあ、体調を整えてこの夏を乗り越えていきましょう。

さて、先日S様宅の隙間スペースに合わせて収納を製作させて頂きました。
玄関ホールのコーナーに、収納兼飾り棚になるような家具です。


とても収納とは思えないフォルムですが、立派な収納家具です。
扇形の本体に板材をしばらく密着させてアールの形状に固まりました。
外した板材がそのまま扉になります。


実際に設置しました。
頻繁に行き来する場所だけど収納が欲しい。
そんな時にアールの形状にすると動線を邪魔せずスムーズに行き来ができます。


ちゃんとアールの形状のまま扉が開きます。
見た目以上の収納力です。


例えば角張ったキッチンが当たり前ですが、角をアールにするだけでお部屋全体がやさしい印象になります。
対面キッチンは特に動線が頻繁に行き交う場所なので、アールの形状をお勧めできる場所の一つです。


話がそれましたが、リビングの隙間にも収納を設置させて頂きました。
上部をライトアップしてディスプレイスペースにすると、あまり見せたくないインターホン周りに目が行きにくくなりました。

隙間が空いていたり、動線の邪魔になる不利な条件でも、ちょっとした工夫でお部屋の良いアクセントにすることが出来ます。
梁や柱など、一見ネックになる部分もそれがあることで良い効果をもたらすこともあるので、何かで断念されていることがあればお気軽にご相談ください^^

ワークスペースの収納家具

2021-10-29

10年以上お世話になっていますH様の事務所移転に伴い、収納家具を製作させて頂きました。
当初は図面だけ頂いて、平面図上のレイアウトと、どのくらい収納量が確保できるか図面でご提案をさせて頂きました。


上の段が最初のご提案です。
充実した壁面収納と常時勤務されるお二人のデスクをご希望でした。

実際に現地にお伺いしてみると、キッチン側の奥行きが図面より狭かったので、南側の快適なスペースにデスクを設けることで計画変更させて頂きました。
図面の下段のレイアウトで具体化して製作をさせて頂くことになりました。
図面上のAとBは背の低い収納家具で空間を仕切ることができ、壁側に移動すると空間を広く利用して頂くこともできます。


もう一つ、H様がこだわられたのが素材です。
通常オフィスの家具でしたら強度の面でメラミン化粧板で製作させて頂くことが殆どですが、天然木をご希望でした。
住宅のように一生使えて、その空間に居て心が満たされるようにとのことで、大変大変嬉しく思いました。
不特定多数の人が使うオフィスや店舗の家具はなかなか大事にされることが少ないのですが、ここまで大事にして頂けるなんて!造り手冥利に尽きます。
仕上げの塗装もラッカーではなく長持ちするウレタン塗装にて、無垢材のデスクは傷がついてもメンテナンスが可能なオイル塗装にて仕上げさせて頂きました。
写真は無塗装の状態です。


全集中の製作期間を経て、いよいよ施工の日です。
エレベーターに入る割付けにて家具を搬入して、現地で組み立てていきます。


無事、一台目が取付きました。
3スパン共に棚の幅を揃えているので、足したり引いたり自由に差し替えが出来ます。


家具で埋め尽くされた中、一つ一つ取付いていく様子は毎回ワクワクします。


長手方向です。家具が取付いてしまうとコンセントが利用できなくなるので台輪に移し替えています。


無事本体が取付きました。出窓のカウンターや梁の下もピッタリ隙間なく埋まりました。


一番よく使用されるファイルの奥行きにジャストで合わせた壁面収納です。
引戸の場合、閉めた時にフラットにならず戸厚も2枚分余計に必要になるので、奥行きを最小限に抑えています。
これから引戸を取付けていきます。



あれ、ミニオン!?一つ目だからスチュワート?
すみません・・・遊び過ぎました。
一台目の取付けからミニオンが頭から離れず大変でした(笑)


引戸の金物は、下にV溝をつけて戸車が付いたものなどたくさんありますが、埃が溜まりやすく摩耗もしやすいです。
そして部屋を仕切る通常の引戸建具と違い、家具用の引戸金物は精度が高くそれ以上にコストも高いのですが、
日々の使い勝手と耐久性から、下に溝や戸車がいらない吊戸で製作させて頂きました。
やはりミニオン、良い仕事をしてくれます。(笑)


完成しました。ハードメイプルの突板を使用した壁面収納です。
モダンな白い床でも、木目が主張しない明るいハードメイプルは好相性でした。


図面通りのレイアウトで。
ハードメイプルの収納家具にチェリーのデスクがアクセントになりました。


圧迫感なく空間を仕切ることができる程良い高さの収納です。
オープンスペースにはシュレッターが、可動棚にはコピー用紙やモデム等がスッキリ納まる予定です。


デスクに座るとより一層プライベートな空間に感じられて落ちつく高さです。
収納家具の背面をハードメイプルで仕上げているので気持ちが違います。


違うレイアウトでもセッティングしてみました。
隙間なくピッタリ納める壁面収納と、フレキシブルにアレンジできる腰高収納。
どちらも収納する物の居場所(目的)がしっかりされているので、整理整頓しやすく快適なワークスペースになっている気がします。


長手方向が見通せて、風通し良くあたたかい木に囲まれたワークスペース。
なかなか無いと思います。
お引越し後の様子をお伺いすると、スタッフの皆さんここに住みたい!と仰られたそうで本当に嬉しい限りです。
家は心と身体を充電する場所だと思っていますが、オフィスもそうなると日々の気持ちが違ってきそうです。

良い気がめぐってますます運気が上昇しますように・・・。
ご活躍をご発展を心よりお祈りしております。
H様、この度は大変お世話になり本当にありがとうございました!

ページトップへ