デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

まるでハリーポッターの世界! 

2020-1-29

先々週、宣伝部長のポッカ君が11歳になりました。
毎年野菜盛りをプレゼントしてます。

「お願い、早く頂戴!待ちきれないよ~」


「僕の好きなもの入ってる?」(何でも好きやろ~?)


「もう誕生日2週間も前だし。11歳だからってお爺ちゃんって言ったらダメだよ!」
(はい、は~い。病気しないで長生きしようね^^)

さて、前置きはここまでにしておいて、先日フローリングメーカーのショールームに行ってきました。
ヘリンボーンの床材を探していたところ、「マルホン」というメーカーさんが良いコラムを書かれていてたので、お客様に引用させて頂いたのがきっかけでした。
偶然にもその日に福岡にショールームがオープンしたとのことで、早速見に行ってきました。


何の前情報もなく足を踏み入れて、驚きました。
まるでハリーポッターに出てくる図書館のような世界観です。
無垢材のメーカーさんなので、あえて断面が見えるように陳列されているそうです。


メタルの床はそのまま階段へ進むと床として、一段降りるとカウンターとして利用されていました。
葉のようにデザインされた形状、斬新で理にかなったアイデア。脱帽でした。


階段にも上がらせて頂きました。
何でしょう。この高揚感と不思議な世界観。
木材の連なりと絶妙なカーブが非日常のワクワク感を募らせます。


その天井は、まるで葉脈のようです。
形や素材、光、デザイン、全てに意味のある素晴らしい空間でした。


ところどころに置かれている古いカンナも良い味が出てます。


その後、フローリングを実際に並べて見せて頂きました。
静岡が本社とのことでうなぎパイまで頂いて・・・、とても丁寧に説明して頂きました。
本当に商品と自社がお好きなんだなぁと感心させられました。
本社や東京支店は広いショールームのようですが、こんな特別感のある隠れ家的なショールームはとても魅力的だと思います。

お客様の一声がきっかけでこの空間を体験できてラッキーでした。
たくさんアンテナを立てて引出しを増やしていきたいと思います。

組子細工とテレビボード

2020-1-19

昨年8月にテレビ台のお問合せを頂いたI様。
リビングのお写真やオーディオ類の情報を頂いて、ご参考図面を作成させて頂きました。

ですが、初めてお伺いした日。
そのベーシックなご提案とI様が望まれているものがかけ離れていたことに気づかされました。


オーディオに精通されているI様。
歳を重ねるに連れて工芸品に惹かれるようになったそうです。
そこで、テレビ台に組子細工を取り入れたいとのことでした。
当然組子という言葉は知っておりますが、どうやって作られているかなど殆ど無知の私。
I様が取りためた組子のスピーカーカバーの写真など拝見させて頂きながら、はぁ・・・とお返事するのが精一杯でした。
今では手に入らない、そして聞く機会も中々ないスピーカーで最高の音を聴かせて頂いて、ご期待と大きな課題をたくさん持ち帰らせて頂きました。

さぁどうしたものでしょう。
まずは組子職人さんに頼らなければということで、大川の仁田原建具製作所様に相談をさせて頂きました。
I様のご希望の素材はスピーカーと同じウォールナット。
後々スピーカーカバーにも組子を取り入れたいと伺っていたので、下のようなイメージのものが出来るかどうかお尋ねした記憶があります。

ですがこれは旋盤機械で作られたもので手工業の組子とは違うとのこと。
組子ド素人の私に詳しく教えて頂いて、電話だけでお人柄と組子への情熱を感じました。
仁田原さんのお誘いで、I様と一緒にショールームを見学させて頂くことになりました。


最初に目に入った作品からわぁ~と何度言ったか分かりません。
緻密で繊細な組子の作品を間近で拝見して、本当に溜め息が出るほどでした。
たくさんの素晴らしい作品がある中で、中央の満月を彷彿とさせる作品に特に魅了されていたI様。
テレビ台にどう取り入れたら良いものか全く答えが出ないまま、また大きな課題を持ち帰らせて頂きました。

これから私の迷走が続きます。
ウォールナットベースのテレビ台に和の要素の組子とスピーカーをどう合わせたら良いものか、
幾何学模様ではなく、何かを彷彿とさせるデザインを取り入れるには・・・
キャンパスと同じようにベースとなる三つ組手(みつぐて)という組み方を教えて頂いて、それに鉛筆で描き入れてみることにしました。


何か変わったことをしなければという気負いと果たしてお部屋に合うのかという不安。
正直自信がないまま、I様のお好みやご意見を聞きだす材料としてお送りしましたところ、①のりんどうというお答えだけ頂きました。
消去法での①だったのかそれとも①!だったのか・・・いつかお伺いしてみたいと思います^^;


テレビ台全体のイメージの確認として、失礼ながら組子の写真を貼り付けさせて頂きました。
お色味や質感をよりイメージして頂きたかったのですが、サイズ感や縦横向きもバラバラです。

仁田原さんにりんどうの花模様をベースに具体的な図面を描いて頂いて、ようやくまとまりました。


最終的に5つのりんどうの花がポイントになった組子の扉。
同じデザインでも、使う樹種の色味によってまた違った印象を受けます。
一番右に近いイメージで製作して頂くことになりました。
これなら和にも洋にも、ウォールナットにも馴染みながら良いアクセントになりそうです。

製作に至るまで随分長い間お待たせしました。
そして、一流の職人さんとのご縁をつくって頂いて本当に感謝しております。
お客様から与えて頂いた機会を大事に成長していきたいと思います。
I様、仁田原さん、いよいよこれからワクワクしてます^^
どうぞよろしくお願いします!

明けましておめでとうございます。

2020-1-5


皆さま、明けましておめでとうございます。
ポッカポカで心温まる年となりますように・・・。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

元旦は毎年ポッカを連れて地元の神社へお参りに行くのですが、ほぼ途中の海がメインです^^;

スーッと息を吸い込んでたっぷり深呼吸。今年も澄みきっています。


ポッカ:「今年も活躍できますように!」(お参りする場所が違いますよ~)
ポッカ:「ボクのベッドがずっと使えますように」(そもそもそれはベッドじゃありません)

何はともあれ、楽しい一年にしたいと思います^^

さて、元旦に新しくしたい物を・・・と思い、買うつもりはなかったスケジュール帳を購入しました。
ここ数年スマホでスケジュール管理をしていましたが、昨年のベストセラー「メモの魔力」に触発されて手に取りました。
日々の気付きが書き留められるスケジュール帳。
ならばモチベーションが上がるシャープペンもということで購入したのがロットリングのTikky。

丸いグリップ部分から三角形に変化するラインがとても綺麗でしかも握りやすいです。
この三角形の形状によってゆったりとした製図ができるように考えられているそうです。
このTikky、ドイツのロットリング社から40年も前に誕生したというから驚きです。
しかも価格が500円。当時のプロダクトデザイナーを心から尊敬します。

普段パソコンやCADが速いので、製図はもちろん文章すら書くことが少なくなっている私ですが、今年は描いて書いて画きまくろうと思います^^

長くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願い致します。

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