デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

壁紙マジック!!  ~H様邸のその後~

2019-2-15

昨年、「モダンリゾートな空間づくり」というテーマでご紹介させて頂きましたH様邸。
家具のご紹介はさせて頂いておりましたが、壁紙のご紹介が未だでした。
H様、今頃になってしまいすみません!
施工後のH様の素敵なインテリアと共にご紹介させて頂きます。

壁紙でこんなに変わる?という程、劇的ビフォーアフターです^^

まずはトイレ。白い収納が備え付けられた普通のトイレでした。
便器を変えずにどこまで変わるでしょうか。


扉を開けるとそこは南国のジャングル。
鳥のさえずりや川のせせらぎまで聞こえてきそうです。

最初のH様のコンセプトが「なんだこれ?でもなんだか落ち着く空間に」でした。
ジャングルというキーワードを頂いたので、天井までジャングルに覆われた中に大木が横たわっているイメージで材料をセレクトさせて頂きました。
扉を開けた瞬間は確かになんだこれ?ですが、瞬時に楽園へトリップできるそこはもうオアシスです。
リアルなグラッフィック壁紙と古木調のシート。
材料が届くまで不安しかありませんでしたが、視覚でマイナスイオンを感じる程お互いの相性バッチリでした^^

さて続いては、寝室です。

当初から、梁の下の一面にH様がスイスで調達されたグラフィック壁紙をというご希望でした。


同じ空間です。
H様から見せて頂いたグラフィック壁紙の写真を携帯で拝見して、周囲の壁紙を先に施工させて頂きました。
苔むしたジャングルをかき分けて辿り着いた秘境というイメージです。
こんな深い色合いの壁紙を壁と天井に貼るのは初めてで、グラフィック壁紙が到着するまでドキドキしましたが・・・無事、秘境に辿り着きました^^
H様がアレンジされた照明もとっても素敵で本当に自然の中にいるかのようでした。
滝の音が聞こえてきそうです。


こちらはゲストルームです。
他のお部屋のグラフィック壁紙のインパクトが強い中、国産壁紙でリゾート感を演出することがとても難しかったのですが・・・。
モノトーンのバナナの葉柄でシックに。そこに黒いフレームを回すことで額縁のようにグッと締まりました。


そしてこちらは和室。
昨年のブログで「絵画が飾られて完結します」とご紹介しておりましたが、絵画だけでなくシャンデリアとテーブル全てが絶妙に結び合って本当に素敵でした。
横長の壁に対して正方形に近い絵画の難しいバランスも、床座ではなく椅子座のテーブルで最高のバランスです。
自然と絵画に視線が行くテーブルランナーといい、H様のセンスに脱帽です。

施工後にもう一つ、クリスタルガラスを細工してシャンデリアとして蘇らせるという大事なお仕事を頂きました。

お預かりしたときは、吊るすことができない状態でした。
中に照明を入れて、周りをお手持ちのクリスタルで囲って・・・。

歴史ある芸術品に細工をするのは非常に気を使いましたが無事に形になりました。
お役に立てて光栄です^^


バーカウンターからの眺めも溜息が出るほど素敵でした。
間接照明にウィスキーボトルが照らされて、まるで琥珀色の宝石のようです。
グラスの奥の鏡にバルコニーから見える山の木々が写り込んで、日常を離れて別荘地に訪れた気分でした。


リビングも、竣工時よりも遥かに素敵でした。
クリスタルやアフリカの工芸品など多国籍なアイテムが絶妙に相まって、どこにもないH様だけの空間が出来上がっていました。
製作した家具たちもこんなにも魅力を引き出してもらえるとは思っていなかったと思います。
私たちを見つけてご依頼頂いたことに大変感謝しております。とっても楽しく遣り甲斐のあるお仕事でした。

H様、あらためて大変お世話になりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

ナチュラルモダンな空間づくり ~リビング編~

2019-2-4

引き続き、Y様のリビングをご紹介します。
以前は何もない白い壁の空間でした。

諸々と施工中を経て・・・(←施工中の様子はこちらです)


明るく素材の温もりを感じる空間になりました。


きっと夜はまた違った雰囲気で落ち着きのある空間を楽しんで頂けるのではと思います。
調光機能付きの照明でお好きな雰囲気を見つけて頂けたら嬉しいです。


タモの無垢材を格子状に使用したテレイボードは一見、無垢材が継ぎ目なく周囲をまわっているようですが・・・


プッシュオープン式の引出しになっています。


側面から見ると、扉と側面で木目が繋がるよう細部の納まりにも気をつかっています。


全体の扉はそれぞれの用途に合わせた開閉方法で充実した収納量です。


テレビボードとL字に配したマガジン収納です。
ソファーに座ったまま出し入れできるように、一枚引戸に。
引違い戸ではないので扉が全てフラットですっきりと見えます。


中央のオープンスペースの側面と扉がぴったり合うような設計です。
上下のタモ材のカウンターに目が行くように、引手もマットなウレタン塗装で仕上げています。


FAXをよく使用されるとのことで、ソファーに座ったまま受信できる位置に電話コーナーを。
ソファーを置かれると殆ど見えなくなるので、FAX用紙や取扱説明書などの収納に役立てて頂けたらと思います。


今回、造作家具と共にブラインドや照明などもプランニングさせて頂きました。
手前からプリーツスクリーン、バーチカルブラインド(縦型ブラインド)、シャープシェードと生地は違うものの爽やかなグレートーンで統一させて頂きました。
そこで過ごされるご家族の所作や外からの見え方など、用途に合わせてそれぞれ適したものをセレクトさせて頂いています。


シンプルですが、丸い時計や照明そしてミラーも空間にやさしさを加える大事な要素になりました。
家具だけでは表現できなかった空間づくりをトータルでご依頼頂けて、本当に感謝しております。

余白を残した空間づくりを心掛けている私たちですが、お会いしていないご家族を想像しながら私たちなりに造り込ませて頂きました。
これからたくさんのご家族らしさを加えていって頂けたら本当にうれしいです。
家具や空間も可愛がって頂けるのを待ち望んでいるような気がします。

Y様、Hさん、大変お世話になりました。
過ごして頂ける日を楽しみにしています。
これからもどうぞお付き合いをよろしくお願い致します^^

ナチュラルモダンな空間づくり ~ダイニングキッチン編~

2019-2-4

少し日にちが空きましたが、完成しましたY様のダイニングキッチンをご紹介します。
以前は天井の凹凸が目立つダイニングでしたが・・・

天井や諸々の造作を経て・・・(←施工中の様子はこちらです)


こんな風に変わりました。
天井の凹凸を無くして貼った桧の羽目板効果で空間にメリハリが出て、奥行きを感じます。
横のラインが通ったことで、以前よりも随分広がりを感じるようになりました。
やわらかい間接照明と、丸いミラーの効果でやさしさと温もりを感じます。


キッチンのシンクから・・・私の大好きなアングル、一つ目です。
和室の入口枠へ斜めのラインでカウンターが流れることで遠近感を感じます。
タイルの凹凸と厚みのあるミラー、天然木の建具、それぞれの存在が全体の雰囲気につながる良い役割をしている気がします。


ダイニングからのアングルも同じく遠近感を感じます。
実はこのカウンター。Y様よりメイクができるコーナーを作って欲しいとのことで、苦肉の策で設けたカウンターなんです。


なので、白いキャスター付きのボックスをくるっと手前に返すとメイク道具収納に。
奥行きがとても少ないので引出しを設けることもできず、この形になりました。
上段は上からそのまま取り出せる小分けのメイク道具で仕切り板もタモ材で製作しました。
中段下段はボトルやストック類をざっくりと収納して頂くイメージです。
ドライヤー用のコンセントとミラーの上の照明用のスイッチを天板上に設けています。


ダイニングテーブルを置くととても限られたスペースなので、メイク用ではなく一時置きのカウンターの役割になるかもしれません。
でも結果、このカウンターが良い引き締め役になってくれている気がします。
分厚いタモ材とタイルの相性もバッチリ。美しく納まりました。


カップボードも全体の雰囲気に合わせた木目で製作させて頂きました。


今回初めて採用させて頂きましたウッドフレームの扉です。
表面はメラミンなのでお掃除もし易く木の温もりも感じます。
さりげないデザインですが、フラットな扉とは受ける印象も違います。


手前の引出しは既製品のゴミ箱に合わせてサイズ設定をさせて頂きました。

続いて、キッチン横の扉を開けてリビングに入ったときのアングルです。

以前は凹凸のある天井とキッチンが最初に目に入る印象でしたが・・・


入った途端に視界が奥へと広がり、やさしく包み込まれるような何とも気持ちの良い雰囲気になりました。
(私の大好きなアングル、2つ目です^^)


ブラインドを閉めると間接照明から受ける印象が変わってまた良い雰囲気です。


当初、シンクの横に格子を立てるのは主婦の立場からすると邪魔なのでは?と着工してからも多少の心配がありました。
でもキッチンとリビング双方から、この格子を介して見える景色がどこか風情があってとても良い役割をしてくれている気がします。
光と素材の効果で自然の中にいるような気持ちにさせてくれるこの場所が大好きなアングル、3つ目です^^

一日で一番長く居る場所が、ただ機能的なだけじゃなく心穏やかに、またエネルギーを充電できる空間であったら良いなと思います。

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