梁の凹凸にフィットするカップボード
2022-3-27先月末にお届け致しましたM様のカップボードをご紹介させて頂きます。
以前、テレビボードを製作させて頂いてから約7年ぶりのお伺いでとても嬉しかったです。
当時小さかったお子様が大きくなられていて、我が子もそうですが月日が経つ早さに驚かされます。
3人のお子様の育児と仕事と家事を頑張っておられるMさまのお役に立てるよう、色々とご提案をさせて頂きました。
今回お声掛け頂いたのはカップボードですが、梁の凹凸があることで既製品の購入をずっとためらわれていたそうです。
梁とダクトスペースの下がり壁で2段の凹凸になっていて、どこで合わせるかが難しいところです。
天井いっぱいまで設けると吊戸棚で凹凸が出き、下がり天井までの高さに合わせると左側の梁で凹凸が出きてしまいます。
その後も何度かご要望をお伝え頂いて、下のようなプランで製作させて頂くことになりました。
ストック類の収納を冷蔵庫上に、吊戸棚は天井いっぱいまで設けられたいということで、このような形になりました。
冷蔵庫上収納を吊戸棚の奥行きに合わせて浅くすると、冷蔵庫が干渉してなかなか開閉できないので、手が届く位置まで奥行きを深くしています。
そして冷蔵庫上収納の右側面を、下がり天井に合わせることで、横から見たときの凹凸を極力少なくしています。
製作期間を経て、いざ施工です。
(ドイツ製ハンドルの入荷がコロナの関係で遅れてしまい、大変お待たせ致しました)
図の通り、梁と下がり天井の凹凸がかなり目立ちます。
下台は冷蔵庫に近い幅で、吊戸棚は下がり天井までピッタリ設けます。
冷蔵庫上に扉がつくと、予想以上にスッキリ見えてきました。
完成しました。
吊戸棚の面積が大きいため圧迫感が心配でしたが、マットな白が光を反射して明るく広く感じます。
ゴミ箱のサイズに合わせて最小限のゴミ箱スペースを設けています。
なかなか入荷しなかったハンドルですが良いアクセントになっています。
ハンドルレスのシンプルな扉よりも個人的には好きなデザインです。
冷蔵庫上の収納は、食品ストックや調理器具など多目的な収納に。
奥行きが深いので収納力が期待できそうです。
全体が真っ白も良いですが、天板にアクセントが入ることでメリハリが出来て垢抜けた印象です。
天板・タイル・扉の組合せをいくつかピックアップして選んで頂きました。
フローリングとも相性が良いカラートーンで、やわらかで温かみのある雰囲気になりました。
吊戸棚と引出し収納の幅が違うのですが、ほとんど違和感なく納まりました。
コンパクトでも収納力抜群のMさまらしいカップボードです。
Mさま、お打合せから楽しい時間をありがとうございました。
またこれからも家具共々お付き合いをどうぞよろしくお願い致します。