デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ただいま色々デザイン中です。

2024-7-27

気付けば1ヵ月ぶりの投稿です。
猛暑の熱気がオリンピックのおかげで士気に変わっていけるような気がするこの頃です。

とはいえ、造り手は長年酷使した身体にガタが来てしまったのでリカバリーしながら励んでおります。

「全く、ボクを見習って欲しいよね」(ポ)
「君も大病したくせにー。今は至れり尽くせりだもんね~」(主)

製作、設計共にフル稼働でお届けしております。
最近は家具に限定せずにお部屋全体のレイアウトやデザインのご相談が増えてきました。
戸建て・マンション、新築・リノベーション限らずご提案をさせて頂いています。

例えば新築マンションの平面図で見落としがちな梁の存在。
こちらは基本設計のまま(左)だと玄関入って頭上に梁が二重に露出することに。
間取りの変更と共に、ネックになっている部分をデザイン的に活かせると良いですね。


こちらは新築戸建ての設計段階です。意匠の部分でお客様よりご相談頂きました。
昔はお仕事を頂く為に最初のプレゼンを100%目標地点にしていたこともありましたが・・・。
今はより想像して頂くために、打合せ中もその都度スケッチを描きながら方向性や可能性を探るようにしています。
CGの時代にアナログかもしれませんが、どう見せるかよりも基になる発想が大事なので。


こちらはカップボードを設置する際のリフォーム業者さんへの指示書です。
お客様がご依頼されているハウスメーカー様、新築マンション業者様、リフォーム業者様それぞれ進め方が違いますが、出来る限りスムーズに行くよう心がけています。
業者様からすると、どこぞの知らない家具屋から設計デザインされるのは良い気はしないだろうなと想像しますが・・・
より良い空間をつくる目的は一緒なので、相乗効果で良いサポートが出来ればと思っています。

携わる人がみんな良い仕事をしたな~と思える現場は予想以上の仕上りになることがあるんです。
お客様に喜んでもらえても、職人たちが色んな意味で不満がある現場は100点とは言えない気がします。
若い頃にお世話になった現在闘病中のMさんに、みんなで作り上げる現場の楽しさと喜びを教えてもらいました。
またいつか一緒に仕事がしたいと思います。

さぁ、オリンピック選手に勇気をもらって頑張りますよ~!

カウンター下にピッタリ馴染む収納家具

2024-6-26

梅雨の真ん中ですね。
家の中のジメジメは嫌いですが、雨に濡れた葉や木々に落ちる雨音を聞きながら歩く林道は大好きです。
 

さて、先日Tさまの収納家具を製作させて頂きました。
キッチンのカップボードに並列されたカウンターと、ダイニングカウンター下の空いたスペースに収納をご希望でした。
 
どちらも貴重な収納スペースになりそうです。
ご希望される引出しや開閉方法など、事前に具体的なスケッチを頂いていたのでお打合せがとてもスムーズでした。


既存の家具に完全に色合わせするのは少し難しいので、いっそのこと異素材を取り入れませんか?
ということで、引出しの前板だけファブリックのような化粧板をご提案させて頂きました。
ベースの木、ハンドルのアイアン、壁のブルー、そして扉のファブリック、それぞれが引き立て合いますように・・・。

こちらは塗装前の状態です。
 
左はカップボード横の収納。4段引出しの前に1枚の引戸が行ったり来たりします。
右はダイニングカウンター下の収納。フレームのある框扉でのっぺりせずに少し表情が生まれます。
ホワイトアッシュで製作したこの2体が塗装でどんな雰囲気になるでしょうか・・・


塗装して数日後、無事に設置させて頂きました^^


少しグレーがかった難しいお色目でしたが、いつもの塗装屋さんが上手に仕上げてくれました。
良い雰囲気で馴染んでいます。


引戸を開けると引出しが隠れます。
片引戸なので、2枚の引違い扉よりスッキリして見えます。


ファブリック素材のメラミン化粧板に無垢材のフレームをまわして。
3mmの厚みを持たせることで、絶妙なアクセントになりました。
かなり手間はかかりますが、美しい納まりがデザインの一つになっています。


ダイニングカウンター側も同じ色合いで納まりました。
色も素材も同じですが、框扉にすることでまた少し違った雰囲気です。
この框扉もTさまのご希望でした。
一つ一つの選択を大事にされているTさまに選んで頂いて、家具も喜んでいるようです。
Tさま、この度はご依頼頂いてありがとうございました。
家具共々、これからもよろしくお願い致します。

 

ミントグリーンの子供室インテリア

2024-6-25

先日、A様のデスク収納を製作させて頂きました。
大きな窓があるため壁に書棚が設けられず、脚を入れるスペースが狭いことがネックでした。

お嬢様がお好きなミントグリーンの壁紙とレースシェードに合わせて、爽やかで清々しい空間にしたいと思います。
 
シャーベットのような色の組合せ。
ちょっと柄を入れてワクワクする空間を目指します。


製作期間を頂いて、取付の日です。
1.9mの間口いっぱいカウンターを設けます。
これで教えてもらいながらのお勉強もゆったり余裕が出来そうです。


ちょっとした収納も、単色の扉よりもずっと垢抜けて見えます。


シェードの楕円模様と引出しの引手の形がリンクして、心地良い空間が出来上がりました。
デスクだけですが、間口いっぱいにスッキリ設けたことで、以前よりも随分お部屋が広く感じられます。

最近ある方に、とても嬉しいお言葉を頂きました。
「大事に作られた家具に囲まれていると、自己肯定感が生まれるんです」と。

居・食・住、どれも同じことが言えると思いますが、住に特化している立場として意識していきたいなぁと思います。
お子様が過ごす空間は特に、自己肯定感が生まれる空間づくり、もちろんワクワクもプラスして繋げていきたいです。

学校道具がきれいに納まるリビング収納

2024-5-29

Oさまのリビングにテレビボードを兼ねた壁面収納を製作させて頂きました。
きっかけは下のお子様の小学校ご入学。
3人姉妹さんのランドセルや道具類の居場所がスッキリできればということでした。


大きな梁の出っ張りが目立つ壁。
壁の面積はたくさんあるので、上手に活かしていきたいと思います。
お子様の学校道具や思い出の大事な物の居場所など、入念に打合せをさせて頂きました。


お子様のご入学を過ぎてしまいましたが、いよいよ施工の日です。
テレビの同軸ケーブルやコンセントの移設や増設のために壁を開口していきます。


先に吊戸棚を付けました。
梁の底面にぴったり合わせているので以前より凹凸が気にならなくなりました。
吊戸棚下に間接照明のダウライトを仕込んでいます。


下台も取付きました。
低い収納はテレビボード、手前の高い収納がお子様専用の学校道具収納になります。


ご主人様に即決して頂いたタイルを貼って、完成しました。


ナチュラルな雰囲気に合わせて、優しい雰囲気のリビング収納です。
爽やかな風が吹いているような清々しさを感じます。


早速ランドセルを入れて頂きました^^
おさがりが出来ない年齢差だと道具類も全て3つ。
ランドセル、習字道具、絵具、裁縫道具、プールバッグなど・・・キリがない程たくさんあって大変です。
重宝して頂けると嬉しいです。
小学生の間はフルに使って頂いて、お子さまの成長と共にバスケットを入れたり他の収納にも応用が利きそうです。


ちょっとした小棚・・・と思いきや、棚の下にはペーパーレール。
書類が減ってきたといえど、学校からのお知らせや忘れてはいけない大事なメモなど気軽に掲示できて便利です。
下からスッと挟んで、軽く引っ張ると抜けます。
写真は素敵な塗り絵をお借りしました^^


Oさまのリビングだけに合う、ご家族だけのリビング収納。
施工中もお子様達にたくさん参加して頂けて楽しい時間でした。
長女さんに「良いコンビやね~」と褒められて照れくさい一日でした^^;

ご家族の皆さま、この度は大変お世話になりました。
これからも末永くお付き合いをよろしくお願い致します!

機能性とデザイン、どこにもない受付家具

2024-5-22

数年前に住宅の家具でお世話になったS様より、診療所の受付を作れますか?とご相談頂きました。
自動精算機の設置がきっかけでしたが、輸入住宅でクラシックなお部屋に合わせて素敵な雰囲気にされたいとのことでした。

 
今までは、165㎝のクラシックなテーブルにパソコン2台とプリンターを置かれていました。
同じサイズのままで自動精算機を乗せるととても窮屈で作業が難しい状態です。
足元が見えるテーブルなので床置きの配線機器を別の家具で隠すしかなく・・・何とかしたいと思います。

患者さんから足元や手元が隠れて且つ、デスク周りもスッキリと。
収納スペースと配線を隠すとなるとある程度のサイズが必要になりそうです。

左が以前の配置、右のようにL型でスタッフの方が二人座られても椅子が当たらないようにご提案させて頂きました。
何度もやりとりをさせて頂いて、このレイアウトに行き付きました。

患者さんからはお部屋のイメージに合わせた雰囲気に、スタッフさんからは機能的で明るく清潔感のある雰囲気に。
もちろん配線ルートも対策して、いざ製作です。
製作開始まで随分お待たせしました。

 
こちらは塗装前です。形になると私達もテンションが上がります。
コーナーは通常デッドスペースになりがちですが、貴重なスペースです。
ここに配線機器を集約する予定です。

※余談ですが、工場に隠れポッカが2ヶ所潜んでいます
(エアコンを使わない時だけ見えるダクトカバー・・・本当に余談でした^^;)


そしていよいよ設置の日。
塗装前とは別人のようです^^
搬入経路や将来的なことを考慮して分割して製作しました。


それぞれに置かれた機器からの配線がコーナーに集まる予定です。


完成しました。
どちらも患者さんから手元が見えにくい設計ですが、それぞれ意味のある高さになっています。
以前と比べてかなり大きな面積を占めていますが、むしろ以前よりスッキリ広く感じます。

 
一番動線が交わりやすい部分をアールにしたので、見た目の印象もやさしくなりました。


こちらはスタッフさんからの景色です。
引出しの数、作業台の広さ、見えない配線、どれも以前から随分改善されました。
院長先生を通してスタッフさんのご意見をお伝え頂いたおかげで、快適な空間が実現しました。
スタッフさんの居心地が良いと患者さんにも伝わって増々良い気が流れそうです^^


こちらは自動精算機設置後です。
院長先生が写真を送って頂きました。本当にスッキリ、シャキッとして素敵です^^
この自動精算機を囲うカバーも製作しました。
もちろん配線が見えにくいしくみになっています。


診察室へ行くドアと調色しているので、まるで新築時からのように違和感なく溶け込んでいます。
左のカウンターは診察券を出しやすく圧迫感の無い高さ、右のカウンターは近くを通る患者さんから見えにくい高さ。
用途に合わせての高さ設定でしたが、一緒にするより空間に変化が生まれて良い結果になりました。

設置を終えて、スタッフの方がわざわざ外まで感想を伝えに来てくださって、逆に私たちが感動しました。
こちらこそ昨年から随分お待たせしたにも関わらず快くご対応頂き、本当にありがとうございました。

行橋市のさかき矯正小児歯科の皆さま、大変お世話になりました。
ますますのご清栄をお祈りしております。

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