デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

ライフスタイルがデザインになるキッチン ~プランニング編~

2019-8-4

2月頃、A様よりカップボードの費用を知りたいということでお声掛け頂きました。
ウォールナットのシンプルなカウンタータイプのカップボードだったかと思います。
とりあえずの概算御見積りでしたが、その後にお越し頂きいろいろとお話を伺うことができました。

既にキッチンは他社さんでご検討されていましたが、とてもモダンでスタイリッシュなキッチンでした。
でもA様がたくさんストックされていた海外のオシャレなキッチンの写真はそれとはかけ離れたイメージで、
ライフスタイルそのものがデザインになるような良い意味でとても熟れた空間のお写真ばかりでした。

ご希望の伝え方は人それぞれ。
事細かにサイズ等ご指定頂く方が多いなか、A様は「(規格化された)国産感を出したくない」ということと、A様が集められた海外のインスタグラムの写真を見せて頂いただけでした。
でもそれで充分でした。
A様が「なんか良いなぁ」と思われるニュアンスを形にするべく、カップボードのご提案をさせて頂きました。

最初のご提案はネイビーとライトグレーのイメージで。
その後ネイビーかダークグリーンで迷われて、ダークグリーンの方向に。

ただ、スタイリッシュでモダンなキッチンとどう合わせていくか気掛りになっていたところ・・・
キッチンも提案して欲しいとご要望を頂けたのでキッチン全体のご提案させて頂く事になりました。


最初のキッチンのご提案です。
当然のように、カップボードと同じ色味でご提案させて頂きました。

お打合せをしていく中で、渋みのあるオリーブグリーンよりインパクトのあるダークグリーンの方が奥様のお好みのようでした。
そうなると重た過ぎるからキッチンを木目にしては?というA様の貴重なご意見で、キッチンをグリーンと相性の良い赤味のあるチェリー材でご提案させて頂きました。


これだけインパクトのある色を全体的にもってくるには勇気がいるし、なかなか日本のキッチンでは見慣れない色かもしれません。
でもキッチンの素材を変えることで、それぞれの良さが映えてきっと素敵な空間になるはずです。
ますますワクワクしてきました。


建設中の嘉麻市の現場にお伺いしました。
工務店さんは地元で絶大な人気のSunnySpot(サニースポット)さん。
A様とお打合せ中から感じていましたが、お客様からの信頼が厚く、家づくりを一緒に楽しまれているような方でした。
素敵な空間に、キッチンとカップボードがどう納まっていくか楽しみです。


事前にご準備した扉のサンプルでイメージの確認です。
チェリーの框扉は少し角を取り過ぎたせいか、規格品っぽさが出てしまいました。
クラシカルな框のグリーンのカップボードと対比して、キッチンは少し粗削りでラフな方が映えそうなので、角の取り方を変えて製作することになりました。

さぁいよいよ製作開始、次はキッチンをご紹介させて頂きます。

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