デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

シンプルモダンなリビング家具

2022-2-28

先月納品させて頂きましたK様の家具をご紹介させて頂きます。

ご新築マンションにご入居されて間もなく、お声掛け頂きました。
リビングとダイニングの壁それぞれに腰高のローボードをご希望でした。

お伺い当初は最終的なイメージが固まらず、持ち帰って図面にさせて頂きました。
その後もK様のイメージされている画像をいくつか送って頂きご要望を形にしていきます。
K様お好みのテレンス・コンランのデザインをイメージして、無駄を削ぎ落したシンプルながらも美しい空間を目指します。


左はダイニング側、右はリビング側の家具です。
共にシンプルな白い家具ですが、天板の厚みや引戸と天板の凹凸を極力少なくする等、ディテールにこだわったご要望を頂きました。
ダイニング側は、卓上のテレビを乗せてカーブを描いた形状に。
リビング側は、お手持ちのスピーカーを収納し、他の4スパンの収納はフラットな引戸が左右に行き来する予定です。

製作期間を経て、いよいよお届けの日です。
リビング側から設置させて頂きました。

3.2m以上の広い間口に隙間なくローボードを設置します。


マンションで長物の搬入が出来ないので、天板の真ん中をジョイントします。


見た目にほぼ気にならない程度に密着しました。
隙間なくスッと伸びるカウンターは、明るさはもちろん視覚的にも広さを感じます。


両サイドのスピーカーが入る部分には、内部コンセントを設けています。
その他は可動式の収納棚、そしてオープン部分には猫ちゃんのトイレが入る予定です。


スピーカースペースには、前面にスピーカーネットを巻き込んだパネルがスッと入ります。
スピーカーネットもK様から直送して頂きました。


完成しました。スピーカースペースがアクセントになったシンプルながらスタイリッシュなローボードです。


中央4枚の引戸を左右にスライドすると収納の出し入れが出来るようになっています。


通常引戸はレールの関係で天板よりも1cmは奥まって納まるのですが、天板と引戸扉が極力フラットに見えるように納め方を変えています。
僅かなことですが、色々と工夫をさせて頂きました。


そのままでも充分素敵なスピーカーですが、こちらがスピーカーネットの中に納まる予定です。
確かにカウンターの下にそのままスピーカーが見えている状態よりも随分スッキリとモダンに見えます。
K様のイメージ通りに仕上がりました。


その後、ダイニング側も設置させて頂きました。
美しいカーブ状のハーフカット蒲鉾!! ではなく、こちらがオープン側に取付きます。


こういう形状です。
キッチン側の収納に干渉するので、間口いっぱいの家具は付けられませんでした。
そこで、滑らかなアール状にすることでグッとこなれた雰囲気に変わりました。
半端な寸法で箱型のキャビネットがプツンと終わるより、とても優しい印象です。


ダイニングテーブルのカーブと仲良くリンクしています。
白といってもたくさんある中から一番テーブルに近い白を選んで頂きました。


リビング側と同じく、天板と扉と本体、全て下から上までフラットになるような納まりです。
シンプルなデザインほど、納まり一つで受ける印象が随分違ってくると改めて勉強させて頂きました。

K様、この度は大変お世話になりました。
猫ちゃんとの新生活を陰ながら応援しております^^

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