デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

玄関周りの空間づくり

2025-4-1

間が空きましたが続きまして、Y様の玄関やその周辺の空間づくりをご紹介させていただきます。

図面左が設計変更前、図面右が設計変更をしていただいた間取りになります。

 
ご新築完成時は白いクロスの壁でした(左)
設計変更でパイプスペース横の壁を掘りこんでいただきました(右)


まずは玄関を入って最初に見える白い壁にタイルとミラーで装飾を施しました。
玄関のミラーはドアの正面だと運気を跳ね返してしまいますが、横は運気アップにつながるそうです^^


そして何もしなければ凹んだ壁に、ちょっと腰掛けられるベンチを。
こちらは靴の脱ぎ履きはもちろん、斜めのラインが奥へと広がりを感じさせる視覚の効果があります。


ただソリッドな箱を置いたような佇まいですが、実はとても緻密に造られています。
上から見た平面と、横から見た側面、それぞれに角度をつけた本体と、1mm弱の表面材にも角度をつけて仕上げています。
設計デザインの簡単な図を組込んで美しく仕上げてくれる職人(夫)に感謝です。


そしてパイプスペース横の凹んだ部分には壁化する収納を設けました。
鍵やハンカチなど、お出掛けに必要な物の収納にとても便利です。
カウンター上にコンセントと照明のスイッチも設けています。
玄関にパッと華やぐスペースがあると気持ちが明るくなりそうですね^^


そして、玄関ホールの裏になる寝室のクローゼットですが・・・


限られたスペースを活かして充実した収納スペースになりました。


引出しが8杯。奥はスーツケースやお布団などざっくりとした物の収納棚になっています。

玄関ホールとクローゼット、それぞれ目的の収納が設けられました。
設計変更は図面上で想像しながら決定していくので、とても難しい作業だったかもしれません。
遠方で限られた打合せ回数でしたが、一緒に楽しんでいただけたことがとても有難く、やり甲斐にも繋がりました。
ご入居後の工事も、快く過ごしていただき心から感謝しております。

Y様、これからも家具共々、お付き合いをどうぞよろしくお願い致します!

 

リビングダイニングのサイドボード

2025-3-28

引き続き、Y様のリビング空間をご紹介させていただきます。

写真左は西側ダイニング、写真右は東側リビングの壁面です。
 
どちらも下がり壁の凹凸があり、リビング側はエアコンのダクトスペースを兼ねているので大きく下がっています。
リビングダイニングはコンセント位置以外、追加の設計変更はせずにこちらで装飾をさせていただきました。

 
こちらはダイニング側に取付くテレビボードの為の下地や、壁掛けテレビの為の配線ルートを確保しています。


あっという間に見えますが、しっかりタイルも施工して完成しました。
明るく爽やかで落ち着きのあるテレビボードです。
ソファを置かずに大きめのダイニングチェアを置かれるとのことで、少し高めの設置高さがよりバランス良く見えます。


そして対面するリビング側にはデスクカウンターを設けました。
テレビボード面はタイル、こちら側はアクセントクロスと仕上げを別にして、カラーコーディネイトさせていただきました。
お手持ちのワインセラーや絵画がぴったりの素敵な窓辺になりました。


天板の木目は同じ素材を使い、対面する壁でさりげなくリンクしています。
それぞれ共通点の大きな下がり壁があることで、アクセントクロスやタイルがより映えました。
一般的には嫌がられる梁や下がり壁ですが、何もない壁だと単調で間延びして見えるので、この凹凸を活かさない手はないと思っています。

白く殺風景だった壁面が、グレージュで統一された落ち着いた大人の空間に変わりました。
最初にY様が選ばれていた素敵なダイニングテーブルから波及して、それぞれの仕上げ材やカラーが集合しました。
何かヒントがあることで、Y様だけのオリジナルが生まれるところが空間づくりの醍醐味のような気がします。

次は玄関周りをご紹介させていただきます。

新築マンションの設計変更

2025-3-8

卒業の季節。昨日は子供の成長と温かい先生方からたくさんの感動をもらえた日でした。
大人になって忘れていたものを思い出しつつ、励んでいきたいと思います。
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さて、新築マンションのお話しです。
間取りが自分たちのライフスタイルに合わなかったり、もう少しここがこうだったら・・・
ということはあるかと思います。
マンションが建築される前(設計変更〆切前)に、レイアウトや仕様の変更ができれば壊したりしなくて済むので良いですね。

それでも割高と言われる設計変更ですが、建築前にしておいた方が良い部分と、後からの方がより良いものが出来る部分があります。
一昨年にお声掛けいただいたY様。
余裕をもってご相談いただけたので、マンション側にお願いする部分とこちらで製作する部分をご提案させていただきました。

左が基本の間取り、右が設計変更していただく間取りです。
オレンジの部分はこちらで製作する造作家具になります。
収納面積はあるものの、L字のクローゼットがY様の住まい方に合わない部分でした。


上記に行きつくまでに、色々とご提案をさせていただきました。
日用品と衣類の収納量がどのくらい必要か、イメージしていただけるように敢えて違うプランをご検討いただきました。

その他、家具の詳細を何度かお打合せを重ねた家具たちも、来週ようやくお届け予定です。
またご紹介させていただきます^^

シックモダンなユーティリティー収納

2025-2-16

引き続き、Mさまのユーティリティ空間をご紹介します。
ドレスルームとは異なり、こちらはシックな大人の雰囲気をイメージして素材選びをさせていただきました。


以前のブログでもご紹介していましたが、左上がユーティリティにあたるスペースになります。


扉のない通路の奥に・・・


ユーティリティスペースがあります。


充実した引出し収納と、インテリアになる壁面装飾を施しています。
見た目はシンプルな引出し収納ですが・・・


一番右上の引出しには拡張するアイロン台が組み込まれています。
(動画はインスタグラムでご覧いただけいます ↓)

アイロン台は頻度が少ない割に、場所をとって困るものランキング上位のアイテムです。
スマートに引き出せると面倒な作業から楽しい時間に変わるかもしれません。

 
そして手前の通路のクローゼットにはRaikiのスライドドアを採用させていただきました。
アルミやガラスのカラーが豊富でフレームの美しさがインテリアに溶け込みます。
収納内もライトアップするとより気持ちが高まります。


脱衣室の洗濯機周辺にも家具が入りました。
こちらはかなり限られたスペースで、洗濯機横は15cmも無い隙間です。
洗濯機を設置して、給水栓とコンセントを繋がないといけないので随分悩みました。
外せるハンガーパイプを4段設けて省スペースを最大限活用したり・・・


オープン棚の底板を外して洗剤が投入できるように、そして給水栓とコンセントが家具側面から抜き差しできる工夫をさせていただきました。
洗濯機周辺をできる限り隠されたいご要望で、苦肉の策ですが何とか納まりました。


洗濯機も無事に設置されて一安心です。

見せる家具、壁化させる家具、インパクトになる家具、名脇役になる家具・・・
オーダー家具だからこそできる空間づくりが無限にあって、そこに携わることができて幸せなことだなぁと改めて実感することができました。
心からの感謝と共に、お会いできた方には「〇〇だからこその空間づくり」を楽しんでいただけるように努めていきたいです。

今年は特に製作が立込んできている状況で通常よりお待たせしております。
夫婦二人体制、全力で取り組んでおりますのでどうぞよろしくお願い致します!

ラグジュアリーなドレスルーム&ベッドルーム

2025-2-15

引き続き、Mさまのオーダー家具をご紹介させていただきます。
洗面ドレッサーとクローゼットの間にジュエリーキャビネットを設けました。

こちらはベッドから見える景色です。
洗面やクローゼットとの距離は決して広くはないですが、窓に向いているので実寸以上に開放的で心地良く感じます。
朝目覚めて一番にこの空間を一望できるなんて・・・憧れのライフスタイルです^^

デザインだけではなく機能も充実しています。
 
ジュエリーキャビネットの天板は2カ所がガラスで上から見えるようになっています。
クローゼット側に引出しを引くとガラス面より広い収納に。
仕切り板は動かすことができるので、こまめに仕切ることができます。

 
クローゼットは扉を開けると点灯するドアセンサーライトを組込んでいます。
お部屋の照明がやさしい明るさなので、機能的な照明も考慮しています。


天井も壁もピッタリです。
丁寧な納まりは、お部屋の印象を変える立派なデザインになります。


そして奥には広いベッドルームが繋がっています。
セミダブルのマットレスが2つピッタリ入るベッドをドレスルームと素材を合わせて設えました。
柔らかい光の効果で、ベッドルームとドレスルームがやさしく包まれるような雰囲気です。

 
ベッドのヘッドボード側が寝室の出入り口になるので、側面の見え方も大事です。
薄いタイルの断面は見切りを入れずに壁化させて緻密に納めています。


ジュエリーキャビネットはコンパクトながら充実した引出収納になっています。
側面のスイッチコンセントもスマートにご使用いただけるかと思います。

大人フェミニン、シンプルエレガント、ラグジュアリー、色んなカテゴリーが当てはまるかもしれませんが、間取りから始まり、何もないところからのデザイン設計で唯一無二の家具たちがかたちになりました。
個々の家具はシンプルでも、色々な要素が合わさって仲良く調和しているようで嬉しく思います。

次はユーティリティーをご紹介します。

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