デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

フロートタイプのデスク兼テレビボード

2019-10-5

Sさんのご新築マンションに合わせて、デスクを兼ねたテレビボードを製作させて頂きました。
(Sさん、随分遅くなってすみません!) ご紹介させて頂きます。

お声掛け頂いたときからご要望がはっきりされていました。
・60インチの壁掛テレビの設置すること。
・テレビボードを宙に浮いたフロートタイプにすること。
・テレビと同じ面にデスクを設けること。
・エコカラットタイルと照明、飾り棚で演出すること。 などです。

具体化する前に、上記の条件を満たすプランを4つご提案させて頂きました。


AとBはテレビの中心をずらしたプラン。
テレビとテレビボードの中心を合わせて横のラインを強調したプランです。
CとDはテレビを壁の中心にしたプラン。
棚や壁付けのライトでバランスを図っています。

天井照明との関係で、テレビを壁の中心にしたCのプランをベースに具体化させて頂きました。
お打合せを重ねて現地で実際の寸法の確認です。

ご新築の場合、家具はもちろん空間自体も平面図で見た広さ感と実際のそれとは異なることが殆どです。
図面で把握して頂いていても、できるだけ現地で感じることを優先に寸法の再確認です。

製作期間を経て、施工当日。
壁掛テレビの配線経路や電気配線を行っていきます。

コンクリートの壁だとできないことですが、壁の裏側に配線経路と下地を入れていきます。


電気配線と下地工事が終了しました。
宙に浮かすテレビボードの下は補強のため下駄をはかせ、デスクも同じく補強のため背中と左壁にパネルを設けています。


ベースの家具を取付けていきます。
タイルを全面に貼る家具の上部と、貼らない下部で仕上りが気になるところですが・・・形になっていくのが楽しみです。


無事、完成しました。
悩んで決めて頂いたエコカラットタイルと木目の相性もばっちり。ナチュラルなやさしい雰囲気に仕上がりました。
気になっていた下駄部分も自然な浮遊感です。


棚板だけが美しく見えるように取付はインロー式で、棚の幅もタイルの端数がでないように粒に合わせています。
0.数ミリ単位の納まりです。


テレビボードとデスクが段違いになる部分も違和感なく納まりました。
デスク下の補強の為の方立ては奥行きを控えて左右の位置も家具とずらすことで、より棚の浮遊感が出ました。
Sさんが特にこだわられた部分です。


施工後、テレビが付いた状態でお写真を送って頂きました。
夜も最高です!と嬉しいお言葉^^ 昼間とは違う、包まれるようなやさしい光にうっとり癒されます。

そして後日、また機会を頂いてお伺いしました。

特等席のデスク。ライトやコンセントも便利に使って頂けて嬉しい限りです。


エコカラットの凹凸がライトでより強調されてとっても良い雰囲気でした。


テレビやSさんらしい小物が置かれると、更に温もりと自然体の心地良さを感じます。
夜も格別でしたが、昼間のさわやかな清潔感と深呼吸したくなるような清々しさも素敵でした。
これから長い年月、たくさん可愛がって頂けると嬉しく思います。

Sさん、大変お世話になりました。
今後とも家具共々どうぞよろしくお願い致します!

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